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【第5回】東大を受験したロボットが、人間に勝てなかった「能力」って?(続編)

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第5回 東大を受験したロボットが、人間に勝てなかった「能力」って?(続編)

みなさんこんにちは! ヤスコママです。
今日は前回からのテーマ「子どもたちの文章読解力が落ちている!」の解決編です。そもそもテストなどで「ちゃんと問題を読みなさい」と言われても、どう読んだらいいのか…
それ自体がわからない子たちが増えているんですよね。(前回の記事はこちら

そこで、読解力をアップさせるために「家にあるもので」「タダで」「楽しみながら」できる方法を紹介しちゃいます。ちなみに、オトナであるヤスコも今ハマっています!

■アニメやお菓子のニュースで楽しむ「音読」!

きっかけは、長野県にある「信濃毎日新聞松本専売所」のWebサイト。

「新聞の音読で子どもの『脳力』を伸ばす」というコーナーによると、人間の脳は「音読」をすることでフル回転し、特に記憶や学習、感情をコントロールする「前頭前野」という部分が鍛えられているそうです。(ちなみにテレビやゲームのときは、前頭前野は働かないとのこと)。

視覚から文字を取り入れ、声に出してアウトプットし、さらに耳から音として入ってくる。それが一度に行われるのがいいみたいですね。

――と、ここまではよく聞く話。でも正直「教科書の音読はツマラナイ」という子もいるのではないでしょうか。

だからヤスコは考えました。
子どもの好きなジャンルのニュースを音読させてみよう!と。

アニメやゲーム、お菓子、野球やサッカーなど、日々発信されるニュースには子どもが大好きな話も多いんですよね。ネットの記事でもいいから、我が子が飛びつきそうなネタを印刷して、声に出して読ませる。自分が興味のある話なら理解しようとしますし、友だちから一歩リードできるという優越感もありそうです(笑)

例えば、「毎日新聞」のwebサイトにある『毎日小学生新聞』には、子ども用の記事がふりがな付きで掲載されています。「自分に似合う洋服の組み合わせ」や「日本ハムファイターズの優勝パレード」の話、どれも1記事が数十秒~2、3分で読める物ばかりです。『15歳のニュース』ではもう少し高度な話題も。
また、NHKが運営している「NEWS WEB EASY」は、小中学生や日本在住の外国人に向けて作られているので、話題性に富み、文章もかなり読みやすいものになっています。

ウチの息子には、ポケモンGOがらみの記事を読んでもらおうかしら?? ヤスコはゲームに疎いので、ニュースの内容に質問などをしたら息子もノってくれるかも。

■「会話の引き出しUP」や「ボキャ貧解消」でオトナにも効果

実は、ヤスコも一足先にチャレンジしてみました。これが結構面白いんです。

ヤスコはお酒が好きなので、「ビール税一本化」の記事を音読してみましたが、ただ目で追うのと理解力がまるで違いました。黙読ではスルーしてしまう数字や因果関係も、音読ではしっかり頭に残るんです。おそらく「自分でも理解していない内容をしゃべるのはキモチワルイ」という感覚が、内容を頭で整理させるのでしょうね。

感情をこめて読み上げると、この傾向がより顕著になります。

例えば、野球のことならスポーツニュース風に、おしゃれのことならオシャレタレント風に……というのもありかも。ヤスコはまだ恥ずかしいので、新聞一面のコラムを「プロフェッショナル仕事の流儀」でナレーションをやっていた貫地谷しほりちゃん風に読んでいます。これがまた気分が出るんです(笑)

2、3日続けただけで、会話の引き出しやボキャブラリーも少しUPしたような気がするからビックリしちゃいました。

損はないので、試してみる価値あり! 「やってみたよ」という方の報告もぜひお待ちしていまーす。

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【第1回】はじめまして、「ヤスコ」です
【第2回】オリンピックを境に「学校の授業」も変わる!?
【第3回】オリンピックを境に「学校の授業」も変わる!?(後編)
【第4回】東大を受験したロボットが、人間に勝てなかった「能力」って?
【第5回】東大を受験したロボットが、人間に勝てなかった「能力」って?(続編)

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◇◆12月分マスター模試のお知らせ◇◆

12月分マスター模試のごあんない

2016年もあと1か月!今年はどんな一年でしたか?

期末テスト最中のみなさんも、終わったみなさん。
思ったより成績がのびた子もいれば、なかなか伸び悩んでいる子もいるかと思いますが、まだ今年は終わっていないですよ!
一年のしめくくりにもう一度自分をテストしてみませんか?

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本格的に受験・期末テストのシーズンに突入して、
自分の実力って今どのくらいなんだろう?と確認する意味も込めてマスター模試をオススメしています!

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今回実施する模試は

中学生国数英社理の5教科

なので、

▼▼部活で忙しいあなたにも
▼▼ちょっと勉強が苦手というあなたにも

受験しやすくなっています☆

続きを読む

【第4回】東大を受験したロボットが、人間に勝てなかった「能力」って?

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第4回 東大を受験したロボットが、人間に勝てなかった「能力」って?

■コンピューターが東大の入試問題にチャレンジ

こんにちは! ヤスコママです。

いよいよ年末。これから受験勉強の追い込みという子も多いと思いますが、実は、人間だけじゃなく“ロボット”も受験にチャレンジしていたことをご存知でしたか?

彼の名は、通称「東ロボくん」。国立情報学研究所という研究機関が中心となって、東京大学合格を目標に開発が進められていた人工知能(AI)のことです。「『ロボットは東大に入れるか』プロジェクト」として2011年からスタートし、2013年度から毎年、大学入試センター試験や模試に挑戦していました。

問題文はスタッフがコンピューターにデータとして入力して認識させるという方法をとっていましたが、今年からは、東ロボくんが出した答えを実際の解答用紙に書いてくれる「東ロボ手くん」という代筆専用ロボットも加わり、より人間らしく愛着がもてる姿になっていました。きっとコンピューターなら無敵のはず。フレ―、フレー、東ロボくん!

ところが先月、悲しいニュースが報じられたんです……。

東ロボくんの成績が伸び悩んでいるため、東大合格への挑戦は今年で終了とのこと(11月14日「日本経済新聞」web版)。別の分野に「進路変更」を考えているそうです。

え、いったい何があったの??

■読解力では人間が上……のはずが?!

東ロボくんはコンピューターなので、「暗記や計算」などの理系分野は得意でも、実は「話の流れやニュアンス」を理解しなければならない国語や英語は苦手でした。「ロボットは、読解力では人間にかなわない」ということなんですね。

しかし、同所の教授である新井紀子さんによれば、今の中高生の読解力も、東ロボくんを笑えないくらいに危機的な状況にあるかもしれないとのこと。

例えば、次は東ロボくんが「ロボットであるがゆえ」に正解できなかった問題(※)です。(   )に入る言葉が何か、みなさんはわかりますか? まぁカンタンなので、とりあえずやってみてくださいね。

「仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている」
この文から、次の空欄にあてはまるものを選びましょう。

「オセアニアに広がっているのは(    )である」

①ヒンドゥー教 ②キリスト教 ③イスラム教 ④仏教

正解は「②キリスト教」。文章をきちんと読めさえすれば、知識がなくても解ける問題なのですが、国立情報学研究所の調査によると、中学生のうち4割、高校生でも3割近くの生徒が間違えたという結果が出ています。

う~ん、ヤスコは心配です。

読解力はすべての勉強の基本ですが、それだけではありません。大げさかもしれませんが、将来の仕事や、保険や家などの契約などにも影響してくると思うんです。ブラック企業に入らない、詐欺にダマされない、根も葉もないネットの情報に振り回されないなど、「読解力」は子ども自身を守る防具にもなってくれるはずですから。

じゃあ、どうやって読解力を伸ばしてあげたらいいのかしら? ウチの息子みたいな本嫌いな子に、読書を強制してもなかなかムズカシイでしょうし。

……と思っていたのですが、実は最近試してみようかなとワクワクしている方法があるんです。「家庭にあるもので」「タダで」「カンタン楽しく」できそうなこと。詳しくは、また次回にお話ししたいと思いまーす。ではでは!

※出典 東京書籍(株) 中学校社会教科書「新しい社会 地理」

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