【第6回】一年のスタート、子どものやる気を引き出す「子ども手帳」はいかが?

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第6回 一年のスタート、子どものやる気を引き出す「子ども手帳」はいかが?

みなさん、こんにちは! ヤスコママです。
2017年も、お子さんの勉強に役立ちそうな情報をバンバンお届けしていきますよ。どうぞよろしくお願いいたします。

さて新年一発目のコラムは、今年こそは「勉強しなさい!」と怒らずにすみそうな、子ども向けの「手帳」活用術のご紹介です。なんとスケジュール欄に書くだけで、勉強嫌いだった子が自発的に勉強に取り組むようになるという夢のようなお話らしいのだけど――、え!? 本当に本当なの??

■タスクを書いて消すだけでモチベーションがUP

ヤスコが知ったのはつい最近なのですが、実は数年前から「子ども手帳」という概念がジワジワ流行っているようです。と言ってもこれは商品名ではなく、市販のスケジュール帳やノートを小中学生の生活に合わせて使うという「やり方」を指すのだとか。

方法はいたって簡単。

使う手帳は、キャラクターもの、女の子が好きそうなキラキラのデコレーション、100円ショップのスケジュール帳など何でもOKです。子どもが気に入った手帳に「その日やるべきこと」を自分で書かせ、完了したらマーカーなどで消していく。ただそれだけのことで、子どもが自ら考えて行動するようになり、勉強にも意識を向けてくれるようになるんですって。
(ちなみに「手帳は子どもに選ばせる」というのがミソで、親が一方的に与えた手帳だと「押しつけられた感」が強くなり逆効果なのだとか:汗)

■手帳が「勉強嫌い」に効く理由とは?

それにしても、なぜ子どもは手帳によって勉強に向かうようになるのでしょうか。それは、本人にとって手に負えないものとして感じられた「勉強」が、単に「やるべきこと」や「作業」として見えるようになり、取り掛かるまでのハードルが下がるからだそうです。

確かに、その日のタスクをメモ書きで箇条書きにしておくことなどは、大人でも実行していますよね。ヤスコも在宅ワークが多いので、ネットサーフィンや各種誘惑に脱線しないために「お守り」として使っています。もしかしたら、子どもたちも同じなのかもしれませんね。

■活用すれば、大好きな「部活」や「遊び」もさらに充実!?

『勉強しない子には「1冊の手帳」を与えよう!』(ディスカヴァー・トゥエンティワン/石田勝紀 著)という本で、実際の活用例を見てみました。1日ごとに、「プリント」「宿題」「漢字ドリル」というタスクが子どもの字で書かれており、そのほとんどが赤いマーカーで消されています。これは達成感ありますよ! きっとお子さんにとっても相当な自信につながるはずです。

さらに、この本ではポイント制で進めることを推奨しています。タスクを1つ消したら1ポイント。ポイントに応じて何らかの「ごほうび」をあげてもいいですね。成果に関わらず「とにかくやった」という過程を評価することになるので、着実な自信につながるわけです。

ヤスコは今まで、「アルバイトを始める年代ならまだしも、小中学生に手帳なんて必要ないのでは」と思っていました。でも思えば彼らだって、運動会や部活、中間期末テストなどグラデーション豊かな生活を送っているのですもんね。手帳をつけることで、子どもにとってのお楽しみ行事(レジャーや誕生会、漫画の発売日?)を満喫するために、前もって「やるべきことを終える」という感覚も芽生えるかも。ちょっとおませなウチの娘は「バレンタインデー前日は『チョコ制作』のタスクがあるから、『宿題』はそれまでに終わらせて……」なんて、女子力全開な予定を組みそうですが(笑) 

こんなこと言っていると、大人もうかうかしていられないですね。一年のスタートに家族で手帳術、見直してみてもいいかも!

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