月別アーカイブ: 2017年9月

【第23回】小学校 「卒服」のオシャレ高額化と「キャラ弁」規制を考えてみる

yasuko_top

第23回 小学校 「卒服」のオシャレ高額化と「キャラ弁」規制を考えてみる

「あ~、どうしてこんなにお金がかかるの!?」と、頭を抱えながら家計簿をつける秋の夜更け……。そんなとき、いつも頭をよぎるのは「このお財布状況で、子どもにどこまでお金をかけてあげられるか?」ということ。

愛情とお金は比例しないとは知りつつも、息子や娘が「これがほしい」「あそこに行きたい」と願えば、できれば叶えてあげたいと思ってしまう……。

そんなジレンマは、きっと多くの方が抱えている「子育てあるある」ですよね。
みなさん、こんにちは。実はわたくし……ヤスコも悩める親の一人であります。

今日はみなさんと一緒に考えてみたい、「子どもにかけるお金と時間」そして「さまざまな家庭事情を配慮した自粛と規制」のお話です。

■映画『ちはやふる』がきっかけで、小学生の卒業式に変化

2017年も後半戦にさしかかってきましたが、学校生活のフィナーレでもある「卒業式」において、今ちょっとした話題となっているのが「卒業生の服装」の高額化です。

主な現場は小学校。卒業式に子どもが着ていくものの定番といえば、ブレザーやワンピースでしたが、ここ数年、小学校の卒業式では「はかま」で身を飾る女の子が増えているそうなのです。1970~80年代は、アニメ『はいからさんが通る』の主人公の服装として人気を得ていたはかま。時を経た今は、協議カルタを題材とした『ちはやふる』という漫画や映画で、再び火がつきだしたみたいなんですね。

華やかな花柄のきものに、装飾のあしらわれたはかま。ばっちりキメた髪型にかっこいいブーツ。大学生も顔負けの気合いの入れっぷり。それもそのはず、最近のローティーン向けファッション誌『ニコラ』では、卒業式に着る服を「卒服」と称して「大人っぽ卒服大作戦♡カタログ」(2016年2月号)などの付録をつけるなど、女の子のオシャレ欲をぐいぐいあおっているのですから。

卒業式では、きれいに変身した「小6先輩」のはかまを見て、在校生である「小5後輩」も「来年はわたしも…」と憧れを抱くそうなんです。

■「はかま」による衣装高額化に市長が「待った!」

まぁしかし、子ども用とはいえ、はかまは決してお安くないんですよね(汗)

購入費用が数千円ですむブレザーやワンピースなどと比べて、袴はレンタル代だけでも1万円台後半から3万円代。そして、着付けやへアセット、草履・ブーツなどの小道具まで含めると、あっという間にその2倍。さらには、「せっかく和装したのだから」とスタジオ撮影まで含めると、10万円代にまで膨れ上がることもあるようです。

公立の学校では、さまざまな経済状況の家庭が子どもを通わせています。当然、「子どもが望んでも着せてあげられない家庭」というのも出てくるわけです。

今月9月14日、愛知県名古屋市の河村市長は、市議会本会議にて「小学校の卒業式におけるはかまの着用」について、保護者へのアンケート実施を考えていることを発表しました(9/15東海テレビ)。結果によっては、規制も検討するとのこと。これは名古屋市に限らず、自治体によっては自粛を求めているところもあるそうです。

あなたはどう思いますか?

■キャラ弁規制と似ている??

「そんな~、なんにでも“自粛”や“規制”を入れたら自由がなくなってしまうのでは?」という意見も当然あると思いますが、
「気持ちはわかる!」と断言したのは、ヤスコの元上司・Kさん(50代女性)です。

Kさんが例に挙げたのは、アニメのキャラクターなどを模してつくるお弁当「キャラ弁」を自粛した幼稚園の話。「自粛した幼稚園に賛同するお母さんが多くて、入園希望者が殺到したんだってー。だって忙しくて、お弁当を作るだけでも必死なのに、子どもが“キャラ弁じゃない”ということでいじめられたり、よその子と比べて悲しい思いをすると思うと耐えられないよね」と話していました。

確かに、「キャラ弁」の子が身の回りに誰もいなければ、子どもたちも「普通のお弁当」を卑下することなく食事ができそうものね。

Kさんは編集者をしていましたが、当時は共働きの子育て。長男の世話のために仕事を持ち帰り、子どもの眠るゆりかごを足で揺らしながら原稿を書いていたそう。「いくら我が子を大事にしていても、お金や時間をかけられない家もある」。そういう事情に、想いを巡らせることも必要かもしれませんよね。

うーん、ではどうすればいいんでしょうねぇ。例えば、遠足のおやつみたいに、「卒業式に着てくる服は〇〇円まで」と、上限の金額を設定するのはどうでしょうか?

プチプラ服やリサイクル服、知り合いに借りたりお下がりをもらったりして、工夫するのも楽しいかもしれませんね。「自粛」と聞くと、きゅうくつなイメージを持たれるかもしれませんが、「みんなが笑顔になれる自粛」という道を探していきたいものです。

=================
【第1回】はじめまして、「ヤスコ」です
【第2回】オリンピックを境に「学校の授業」も変わる!?
【第3回】オリンピックを境に「学校の授業」も変わる!?(後編)
【第4回】東大を受験したロボットが、人間に勝てなかった「能力」って?
【第5回】東大を受験したロボットが、人間に勝てなかった「能力」って?(続編)
【第6回】一年のスタート、子どものやる気を引き出す「子ども手帳」はいかが?
【第7回】冬から増える「進路の悩み」への処方箋
【第8回】みんなの給食メニューを「民主主義」で決める!?
【第9回】学校授業、バージョンアップの詳細がついに明らかに!(前編)
【第10回】学校授業、バージョンアップの詳細がついに明らかに!(後編)
【第11回】春のお出かけで、子どもの「教科書アレルギー」を撃退!?
【第12回】新学期、オトナの本棚に「あえて」置きたい一冊
【第13回】小6の男子が考えた「分数ものさし」で、苦手な分数を一発攻略!
【第14回】ついうっかり勉強しちゃう!? ゲーム感覚で遊べる「学習アプリ」(前編)
【第15回】ついうっかり勉強しちゃう!? ゲーム感覚で遊べる「学習アプリ」(後編)
【第16回】禁断の「あの言葉」で、子どもを夢中にさせる漢字ドリルとは?
【第17回】ウチの子が学校に行きたがらない――もしものために知っておきたい不登校児のための新法律
【第18回】夏休みの「宿題代行サービス」について考えてみる
【第19回】受験生応援!「集中力」が発揮できる室温って、いったい何度?
【第20回】夏休みの時間の使い方……ウチの子は「ブラック部活」に通ってるの!?
【第21回】オトナもハマる! 無料で遊べるプログラミング教材が面白い
【第22回】「昼寝クラブ」に「みんいく」!? 気持ちよく眠るだけの成績アップ法
【第23回】小学校 「卒服」のオシャレ高額化と「キャラ弁」規制を考えてみる
=================

【第22回】「昼寝クラブ」に「みんいく」!? 気持ちよく眠るだけの成績アップ法

yasuko_top

第22回 「昼寝クラブ」に「みんいく」!? 気持ちよく眠るだけの成績アップ法

「寝る子は育つ」と言うけれど――。先日、息子の担任の先生から「お宅のお子さんは、授業中も机につっぷして居眠りばかり」と告げられて、大ショックのヤスコです。

みなさんのお子さんはいかがですか?

今年2月、あるアメリカの経済新聞でニュースになっていたのですが、アメリカの一部の高校では、生徒が集まって静かに休む「昼寝クラブ」というものがあるそうですね。ソファやお茶が用意されていたり、さらにはエステ施設にありそうな近未来的な“仮眠用カプセル”の中でうたた寝ができる学校も。

さすがはヘルス&メンタルケア王国! と、感心してしまったヤスコですが、実は日本人こそ「睡眠」には気をつかう必要があるそうなんです。特に「いつもダルそうに見える」「無気力」「朝、学校に行くのを嫌がる(不登校)」というお子さんには、知ってほしいお話です。

■日本人の睡眠時間は、18か国中ワースト2

OECD(経済協力開発機構)が世界の国々における青年、成人(15歳~64歳)の平均睡眠時間を調査したところによると、アメリカ、インド、スペイン、ドイツ、イギリスなど18か国のうち、日本人の1日の睡眠時間はなんとワースト2。約470分(約7.8時間)とのことでした。

ちなみにお隣の中国は、約530分以上(約8.8時間)。たかが1時間されど1時間。毎日のことだから、その差は大きいですよね。

ヤスコが実際に確認できたのは2006年のデータでしたが、みなさんもご存知の通り、ここ十数年でインターネットは格段にエンタテイメント性が増しました。見たいテレビがなくなった深夜でも、暗い部屋でパソコンやスマホ相手に夜更かしをする「新・ホタル族」も確実に増えているはずです。睡眠時間は、もっと短くなっているのではないでしょうか。

画面から発せられるブルーライトも睡眠を妨げるとされていて、その質の低下も危ぶまれています。大人にとっても子どもにとっても、「睡眠不足」は深刻な現代病となりつつあります。

■不登校にも深くかかわる「睡眠習慣」

そんな中、今まで「心の問題」とされてきた「不登校」にも、睡眠が関わっていると睨んでいる研究者たちもいます。熊本大学大学院の名誉教授・三池輝久さんもそのひとりです。

三池さんに関わる研修の資料やインタビューを読むと、
・朝、学校に行くのを嫌がる
・友だちとのトラブルが多い
・ボーッとして無気力
・理由のない攻撃性
・視線が合わない
などの子は、脳の疲労が引き起こす「小児慢性疲労症候群」の可能性が高いということ。

症状としては…
・体力の低下、体回復の遅さ
・睡眠トラブル
・頭痛、関節痛、腹痛、吐き気
・認知脳機能の低下
・自律神経症状
などがあるそうです。

そして、脳が疲れる大きな要因が「睡眠の乱れ」なんだとか。この症状は1日よく眠るぐらいでは回復せず、一般的な医学検査では異常が出ないそうです。

その子の生活の根っこの部分から「睡眠」を見直せば、状態が改善することがあるというのが三池さんの主張です。

「食育」の次は、「みんいく」ブーム!?

実は、子どもたちの睡眠クオリティを向上させる「みんいく(睡眠教育=眠育)」の取り組みは、すでに各地で行われています。

兵庫県では、全校生徒が昼食後の10分間に軽い昼寝をする「シエスタ」を取り入れた中学校があります。企画したのは生徒会。昼寝は机に突っ伏す形で、その間オルゴールのBGMが流れるそうですよ。(なんかもう、そのまま2時間ぐらい爆睡してしまいそうですが)

中でも効果を実証して話題となったのが、大阪にある「堺市立三原台中学校」。
数年前までは、不登校率が全校生徒の約5%(全国平均の約2倍)という苦しい状況に追いこまれていました。万策尽きて困り果てた先生たちですが、前述の三池さんを監修とした「みんいく」ハンドブックを作り、睡眠の大切さや質の高い睡眠のとり方を教えたところ、1年間で不登校率がなんと約32%改善したそうです。

具体的な数字に置きかえると……仮に全校生徒が500人だったとして、不登校だったのは25人。そこから8人減って、17人になったということですね。これは年々不登校の子が増えている昨今、とても大きな成果ではないでしょうか。

部活、定期テスト、受験を成功させるカギは「睡魔のコントロール」

それにしても「みんいく」って、いったいどんなことをするの?今年8月に発売されたばかりの『「みんいく」ハンドブック』(学事出版)をのぞいてみましょう。このシリーズは、小学校低学年用、高学年用、中学生用に分かれているのですが、コンテンツは次のような構成です。

・中学1年
なぜ9時間睡眠が大切なの?
脳が疲れやすい生活
様々な動物の睡眠
中学1年生の生活 など

・中学2年
心の体力
睡眠の「質・量・タイミング」
テレビ・ゲーム・スマートフォン・パソコン
光を制するものは睡眠を制する
理想のマットレス
中学2年生の生活 など

・中学3年生
 寝だめ・昼寝の方法
 レム睡眠・ノンレム睡眠
 一日の体温変化
 良い眠りの環境づくり
 中学2年生の生活 など

遊んでばかりいた小学生と違い、中学生は「部活」や「定期試験」、そして「高校受験」などのタスクが待っています。「部活で疲れて、授業中に眠くなる」「どうしても、テスト勉強で一夜漬けしなくちゃ!」「早起きして受験勉強できたら、もう少し点数が上がるのに…」など、睡魔と闘うシーンが目白押しです。

「質の高い睡眠をとる」=「気持ちよく眠る」だけで、勉強の基礎体力が自然とアップするのですから、試してみない手はありませんね。いっそのこと大人も一緒になって取り組めば、「仕事の効率が上がる」、「いいアイデアが浮かぶ」「ウツっぽさが解消される」などうれしいメリットを受け取れるかも!

=================
【第1回】はじめまして、「ヤスコ」です
【第2回】オリンピックを境に「学校の授業」も変わる!?
【第3回】オリンピックを境に「学校の授業」も変わる!?(後編)
【第4回】東大を受験したロボットが、人間に勝てなかった「能力」って?
【第5回】東大を受験したロボットが、人間に勝てなかった「能力」って?(続編)
【第6回】一年のスタート、子どものやる気を引き出す「子ども手帳」はいかが?
【第7回】冬から増える「進路の悩み」への処方箋
【第8回】みんなの給食メニューを「民主主義」で決める!?
【第9回】学校授業、バージョンアップの詳細がついに明らかに!(前編)
【第10回】学校授業、バージョンアップの詳細がついに明らかに!(後編)
【第11回】春のお出かけで、子どもの「教科書アレルギー」を撃退!?
【第12回】新学期、オトナの本棚に「あえて」置きたい一冊
【第13回】小6の男子が考えた「分数ものさし」で、苦手な分数を一発攻略!
【第14回】ついうっかり勉強しちゃう!? ゲーム感覚で遊べる「学習アプリ」(前編)
【第15回】ついうっかり勉強しちゃう!? ゲーム感覚で遊べる「学習アプリ」(後編)
【第16回】禁断の「あの言葉」で、子どもを夢中にさせる漢字ドリルとは?
【第17回】ウチの子が学校に行きたがらない――もしものために知っておきたい不登校児のための新法律
【第18回】夏休みの「宿題代行サービス」について考えてみる
【第19回】受験生応援!「集中力」が発揮できる室温って、いったい何度?
【第20回】夏休みの時間の使い方……ウチの子は「ブラック部活」に通ってるの!?
【第21回】オトナもハマる! 無料で遊べるプログラミング教材が面白い
【第22回】「昼寝クラブ」に「みんいく」!? 気持ちよく眠るだけの成績アップ法
=================

9月分模試案内

模試案内

◇◆9月分マスター模試案内◇◆

みなさんこんにちは、ブログ係のりかべーです(^^)
長かったはずの夏休みもあっという間終わり新学期スタートしましたね!

2学期は体育祭・文化祭などイベント盛りだくさんの学校も多いかと思います。
みんなで力を合わせて一つのことをやり遂げる。まさに青春!
本気でやればきっと楽しい!一生分の思い出になると思います(^^)
が、本業の勉強も忘れないでくださいね♪

さて、3年生は夏休みが明け、クラスの雰囲気もだんだんと本格的な受験モードになってきたのではないでしょうか。2年生もなんとなく「受験」を意識してくる時期です。

日々の学校での勉強を頑張ることはもちろんですが、受験までの短い時間の中、「自分が今何を勉強をするべきなのか」優先順位をつけていくことがますます重要になってくる時期です。
「今の自分がどんな問題が解けないのか?」「どういう問題に弱いのか?」を測る意味で「マスター模試」は非常にオススメです!
模試の結果を家庭教師の先生に相談して、今後の勉強の方針を一緒に考えていくとよいでしょう。

さて、今回実施する模試ですが
中学1~3年生:国数英理社の教科
になってます。

☆マスター在宅模試のポイント☆
●1日1教科ずつ、3教科を1日でまとめて…など、受験スタイルは自由♪
●偏差値、志望校、合格可能校の判定が可能。進路の指針にピッタリ☆
●家でリラックスして受けられる

☆部活で忙しいあなたにも
☆ちょっと勉強が苦手というあなたにも

受験しやすくなっています☆

在宅模試の流れ
簡単5ステップ
1.お申込
2. 受験料のお振込
3.ご自宅に問題用紙と解答用紙が届く
4.問題を解き、解答用紙を9月末までにマスターに郵送
5.10月中に個人成績表・設問分析表をおうちへお届け

マスター模試を受験すると、
個人成績表・設問分析表がおうちに届きます♪
(画像は中学生用見本です)

*個人成績表
個人成績表

*設問分析表
設問分析表

*今回の範囲はコチラです。
試験範囲

お申込・お問い合わせはコチラからお電話ください↓
対象:中学1年生~中学3年生
お問い合わせ先:家庭教師のマスター

tel0368958311