【第37回】これは全国で配ってほしい! トリビアいっぱいの「東京オリンピック」算数ドリル
みなさん、こんにちは!
運動オンチですが、スポーツ観戦は大好きなヤスコです。
今日は、また面白い教材を見つけちゃいましたよ。
その名も『東京2020 算数ドリル』!!
オリンピックのメダリストたちが、問題集の中に実際に登場して「競技の知られざるトリビア」を明かしながら一緒に問題を解いてくれるんです。プレスリリースでは、柔道やバスケットボール、ボクシングなどの選手が勢ぞろいで「私たちが算数をアシスト!!」と決め台詞。なんていうか、ムダに豪華(笑)
さて、そんなスーパースターたちが、どのように勉強を教えてくれるのか? 気になりますよね。たとえば、製作元の「2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会」が提供する内容イメージでは、「卓球のラケット」についてこんな問題がありましたよ。
――いっぱん的には、大体同じ大きさのラケットが売られています。そこで、右の図のような卓球ラケットのおよその面積を求めましょう。
玉を打ち返す部分は円状だから……そう、円の面積を出す問題ですね。方眼紙に卓球のラケットを重ねたようなイラストがあり、見た目にもとても分かりやすい!(ちなみに答えは、約241㎠) ほかにも、卓球の試合が行われる「東京体育館」のメインアリーナの床面積と体積を求める問題もありました。
■ジョークのような写真で明かされる、卓球のゆるい(!?)ルール
ここまでなら、ふつうの問題集とさほど変わりませんが、『東京2020 算数ドリル』には、こんな「通」な情報も!
――卓球の道具には、ボールの大きさは直径40mm、ネットの高さは15.25cmのきまりがあります。しかし、ラケットの大きさには特別なきまりがありません。
玉を打ち返すためのラケットの面積こそ、厳格な規範があるのかと思いきや……まさかのルールなし!? ということは、アイスのスプーンのような小ささでも、『隣の晩ごはん』でヨネスケさんが持っていた「しゃもじ」のような大きさでもOKということなんですね。なんて懐が深いんだ、卓球って。卓球美女の石川佳純選手が、ギャグのようなラケットを持った写真もナイスです。
競技のルールを知る楽しみのついでに、「気がつけば」勉強をしている!
点数競技でもあるスポーツは算数との相性もいいというから、考えた人はさすがです!
『東京2020 算数ドリル』は、小学6年生向けの算数の副教材。今月4月から、東京都渋谷区内の区立全18校の小学6年生(約1000人)に無料で配布されるそうですが、こんな面白いドリル、全国で見られるようにしてほしいなぁ。PDFなどにして、ネット配布でもいいですよね。中・高校生でもオトナでも楽しめそう!
ちなみに、過去にあった類似ドリルとしては、千葉市内の小学校に配布された千葉ロッテマリーンズの『マリーンズ算数ドリル』、川崎市内の小学校に配布された『川崎フロンターレ算数ドリル』などがあります。フロンターレの名物広報マンで、算数ドリルの仕掛け人でもあった天野春果さんが、オリンピック組織委員会の職員も務めているそうで、きっとこれまでの経験が五輪バージョンにもいかされているんでしょうね。
ああ、そう思うとより一層見たくなってきました。今すぐ渋谷区の小6生とオトモダチになりたい!(笑)
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