2020年から「学校教育」が今までと変わる!
押さえておきたいポイントは?
今年は東京オリンピック以外にも、ニッポンは大きな節目を迎えます。それは…お子さんの「学校教育」です。「2020年教育改革」とも呼ばれていますね。
具体的なポイントを簡単に知りたい!というみなさんのために、今日はヤスコが解説しちゃいます。具体的に「何が変わって」、子どもたちや保護者のわたしたちには「どう影響する」の?という点をざっくりまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
どうして今、改革が必要なの?
これはもう皆さんご存知かもしれませんが、10~20年後には約50%の仕事が機械にとって替わられるかもしれないと言われています。だから、たとえば小学校4年生以下の子の半数は、「今はまだ存在していない職業」に就く可能性があるんですね。
しかも、日本の企業の約3分の1が外国人留学生を採用しており、今後この傾向はもっと増えていくと予想されています。
つまり、これからの10~20年は今まで以上に変化が激しくなる。そして、前例のない変化の中で「自分で考え」「答えを導く」チカラがとっても重要になってくるんですね。
授業やテストが「つめこみ型」から「考えるチカラ重視」に
考えるチカラを育てるために、学校では「知識をつめこむ」授業スタイルから、「知識をどう使うか?」という応用力を重視した授業に変わっていきます。大学まですべての教育の指針となる、学習指導要領も改訂されました。
では、学校教育が変わる具体的なポイントとは…
① 「話し合い」を取り入れた授業が増える
これからは、「アクティブ・ラーニング」という考え方が、教育のベースになります。「主体的・対話的で深い学び」という意味です。
授業のスタイルも、先生が「一方的に答えを教える」のではなく、生徒が班になって問題の解き方を話し合うなど「対話を多く取り入れた」かたちになります。お子さんの勉強のサポートをするときも、「暗記の方法」ではなく「相手の意見を聞くスキル」など、コミュニケーションについて教える機会も増えるかもしれませんね。
② プログラミング教育の必修化
AI(人工知能)の発達や仕事のIT化により、小学校ではプログラミングの授業が必修となります。
③ 小学3年生から英語教育がスタート
これまでは小学5、6年生に行われていた「外国語活動」が、小学3年生から開始されることになりました。そして、5、6年生は英語が必修科目となって新たに追加されます。
わたしたち親世代の「読む」「書く」に特化した教育と違って、3年生からの「外国語活動」は、ふだんの会話と同じく「聞く」「話す」にフォーカスされるそうです。「英語に慣れ親しむ」ことを重視しているからなんですね。
なので、親の苦手意識を見せないように「英語って楽しい」と感じてもらうことが大切になってきます。
教育改革は「高校入試」「大学入試」までワンセット
大学の入試も、今年1月の実施を最後に「センター試験(大学入試センター試験)」が廃止され、代わりに「大学入学共通テスト」がスタートします。今までのマークシートだけではなく、「記述式」の出題も取り入れられて「考えるチカラ」も問われます。
その変化を見越して、高校入試も今後は変化していくと思われます。
こういったことは、刻一刻と状況が変わっていくものなので、なかなか保護者やお子さんだけでチェックし続けるのはタイヘン! 学校の先生や家庭教師の先生、マスターの本部などにうまく頼って、勉強のやり方を組み立てていきましょう!
変化の時代も大丈夫! みなさんには、頼もしい味方がたくさんついていますからね!!
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