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【第69回】コロナ禍で高校入試の出題範囲が縮小に、学校ごとの教育格差も考慮!?


コロナ禍で高校入試の出題範囲が縮小に、学校ごとの教育格差も考慮!?

みなさん、こんにちは!ヤスコです。

学校も再開して、やはり悩ましいのが……勉強の遅れ。
特に受験生は「自分の学校は大丈夫だろうか」と気になってしまいますよね。

毎日新聞では6月12日、「奈良県や東京都など4つの自治体で、高校入試の出題範囲を縮小する方針だ」と報じていました。これは去る5月13日、文部科学省より「中学校等の臨時休業の実施等を踏まえた令和3年度高等学校入学者選抜等における配慮事項について(通知)」という文書が公表されたためです。

その内容をざっくり要約すると、全国の中学校や高校などに「コロナ禍でも、生徒が不利益を被らないように」配慮を求めるものです。

具体的には・・・

【1】中学校の部活動(スポーツや文化系大会の実績)や資格試験の成績などで、入学者を選抜する場合は、コロナの影響で参加できなかったことを理由に志望者が不利益を被らないようにすること
【2】調査書などでは、出席日数などで志望者が不利益を被らないようにすること
【3】地域の各中学校の休校の状況を踏まえて、令和3年度の高校入試の出題範囲や方法を考えること。特定の生徒が不利にならないように工夫すること

などが挙げられます。

特に、【3】については注目です。休校期間の授業対応については、学校ごとに大きな差がありました。実際、日本財団が、全国の17~19歳の男女1000人に、長期休校の影響について意識調査をしたところ「教育格差を感じた」という声が、58.6%にものぼったそうです。理由として、「オンライン授業がなく他校との差を感じた」という声もあったとか。

東京都や関東の入試の出題範囲は?

東京都の教育委員会では、高校入試の出題範囲縮小を発表。
以下の内容を出題範囲から除外するとしています。

【国語】
 中3の教科書で習う漢字
【数学】
 中3で習う「三平方の定理」と「標本調査」
【英語】
 関係代名詞のうち、主格のthat、which、whoおよび目的格のthat、whichの制限的用法※同様の働きをもつ接触節も出題しない
【社会】
公民のうち、『私たちと経済』の「国民の生活と政府の役割」、『私たちと国際社会の諸課題』
【理科】
第1分野『運動とエネルギー』の「力学的エネルギー」、『科学技術と人間』
第2分野『地球と宇宙』の「太陽系と恒星」、『自然と人間』

関東の他県については、どうなっているのでしょうか?
埼玉県や神奈川県は、高校入試の実施内容を7月に公表するとしています。特に神奈川新聞の報道では、同県教育委員会の教育長が「安心して受験できるように、3年生が受験までの間に学んだ内容からのみ出題する」と表明したそうです。茨城県では、「学力検査の出題範囲については現時点で変更は行わない方針」と、茨城新聞の記事にありました。

気になる方は、各都道府県の教育委員会のホームページを随時チェックするか、家庭教師やマスターの本部に遠慮なく聞いてみてくださいね!
(※情報は、2020年6月29日時点のものです)

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【第68回】海外の先生のアイデアから学ぶ「これからの遠隔教育」

第68回話題のトピックス


海外の先生のアイデアから学ぶ「これからの遠隔教育」

みなさん、こんにちは! 最近のオンライン・カルチャーのすごい発展ぶりに、目が離せないヤスコです。

ここ数カ月の状況を受けて、学校の授業や大人のカルチャーレッスン、いろいろな場面で遠隔授業が進められています。自粛期間が解けても、オンライン化された授業は一定数残ることでしょう。

今回は、「海外の学校のアイデア」をのぞいてみたいと思います。直接会えないさみしさもありますが、「距離」や「時間」のしばりがなくなったことで自由度が増し、『教育の多様化』がさらに進んでいきそうです。

ニューヨークの博物館からライブ配信

先日テレビで、ニューヨークに住む男の子(9歳)の一日が紹介されていました。タブレットには、学校の時間割が表示されていて、サイトにログインすることで授業がはじまります。

その日の歴史の授業は、なんと市内の歴史博物館からのライブ配信! 社会科見学に行ったみたいでワクワクしますねぇ。話を聞く態度も自然と変わってきます。授業の内容が、子どもの興味や身近なものとリンクするのは大切なこと。たとえば「お金の話」で、銀行の職員さんを教室に呼ぶのは難しくても、動画で数分出てもらうだけなら……できるかもしれませんよね。

そして、家庭を大事にするアメリカならではの時間も。1日の終わりには、「ファミリー・ヘルプ・ブレイク」という15分のお手伝タイムまで用意されていました。

また、アラブ首長国連邦では、10年ほど前から「一流の教育制度」を目指し、最新のICT環境が整えられていました。ICTとは、「Information and Communication Technology」の頭文字をとったもので、「情報通信技術」という意味です。

幼稚園から大学まで、教室にはスマートボード(電子黒板)が置かれたり、タブレットは学校に完備されていたので生徒が持参する必要もなかったそうです。多数の教科に対応する無料の教育ビデオにも、スマートフォンやタブレットでアクセス可能で、学習環境は整えられていたように見えます。

しかし学校は、「勉強だけ」するところではありませんよね。心や体、子どもの成長をトータルに支援する「教育」の場のひとつです。

ソーシャルワーカーやITチーム直通の電話番号も

アラブ首長国連邦の首都アブダビの学校では、自宅待機中に心配になったときや悲しくなったとき、誰かと話したいときのための「心のケア」として、ソーシャルワーカーの電話番号を教えてもらっていたそうです。また、パソコン操作に困ったときのために、新しく作られたITチームの電話番号も同様に教わったとか。

遠隔授業については、現状では日本国内でもかなりの地域差があります。周辺環境やマンパワーの違いもありますから、どこの学校も懸命に知恵を絞られているかと思います。今後、各学校の情報共有も増えていけば、どこの学校でも授業がさらなる進化を遂げられるものと信じています。

どのご家庭も大変かと思いますが、今は先を信じて、ひとつひとつ向き合っていけたらいいなと思います。

家庭教師のマスターでも、オンラインレッスンのご相談や勉強についての心配ごとも受け付けていますので、遠慮なくお電話やメールをくださいね!

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