2020年ノーベル賞受賞のペンローズさんは、数学のテストが苦手だった! その証言から知る「あきらめない」ことの大切さ
みなさん、こんにちは! 数字といえば、スーパーの買い物で100円単位の計算にもしどろもどろになってしまう算数音痴のヤスコです。
算数や数学は、苦手というお子さんも多いのではないでしょうか? 特にテストのときは制限時間もありますから、問題が解けないととても焦りますよね(涙)
実は10月6日にブラックホールの研究でノーベル賞物理学賞を受賞した、英オックスフォード大学のロジャー・ペンローズさんもその一人。少年時代には、数学のテストが非常に苦手だったそうです。
ちなみにペンローズさんは、エッシャーのだまし絵でも有名な「いくら昇っても、最初の場所に戻ってきてしまう階段」の原理を考えた人としても知られています。この錯覚は、彼の名前をとって「ペンローズの階段」と呼ばれているほどです。
さて、どうして少年時代のペンローズさんが、数学のテストがうまくできなかったかというと……
テスト中、ペンローズさんはどんなに簡単な問題であっても、「そもそも、どうしてこうなるんだろう?」という根本からじっくり考えてしまうために、制限時間内に問題を解くことができなかったのだそうです。実はこれ、大人になった今だからこそきちんと理由を説明できますが、数学が苦手なように見えるお子さんにも……もしかしたらそういう理由が隠れているのかもしれませんね。子どものうちは、自分の中に沸き起こる気持ちを上手く表現できないときもあります。だからいくらテストの成績が悪いからといって、「数学の才能がない」とか「勉強ができない」と決めるつける必要はないわけですね。
実際ペンローズさん自身も大学に入ってやっと、「みんなが当たり前と見過ごしていることを1から考える」という視点のおかげで頭角を現し、ノーベル賞を受賞するまでになったのですから。
実は今、密かな「数学漫画ブーム」が来ています。「学生時代は苦手だったけど、数式で紐解かれる世界のフシギが面白い!」と、大人のファンも増殖中だとか。ヤスコが読んでみたいのは、小学5年生の少年が老数学者に見初められて、天才数学者なるべく道を歩む『はじめアルゴリズム』(講談社)や、数学オリンピック日本代表を夢見る高校生の『数学ゴールデン』(白泉社)や『無限の中心で』(講談社)などです。
たとえば、秋の観光地として人気のある紅葉の「滝」。その水の落下速度も、数学で表すと「美しい速さ」や「美しい水の量」に行き当たるのでは……!? なーんて、ヤスコは密かに妄想しています。
これを機に、「数学苦手」の壁を親子でとっぱらってみませんか? 勉強のモチベーションも上がるような面白いことが見つかるかも!
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