【第73回】共学or男女別学?“別学”経験者が考える「男子校」と 「女子校」のメリット


共学or男女別学?“別学”経験者が考える「男子校」と「女子校」のメリット

もうすぐ冬――。受験生はそろそろ志望校の絞り込みの時期ですね。学力や部活動などの条件がある程度同じだった場合、「共学」か「男女別学」かで迷うお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

高校全体における男女別学の割合は、1割以下とも言われています。なので実体験を直接聞く機会も少ないかもしれませんね。実はわたくしヤスコも、ひょんな勘違いから別学高校に入学した生徒のひとりです。

中学3年のちょうど今ごろ。学校の先生からは同じランクの女子校を勧められていました。しかし、「高校で彼氏をつくりたい!」と鼻息荒くしていた私は、学校のことをよく調べずに「共学」と記載された高校を受験。めでたく合格したまではよかったのですが――。

フタを開けてみたら、なんとその学校は、校舎の中が「男子棟」と「女子棟」に分かれていて、クラスももちろん男女別!男女のクラスが一緒に活動できるのは、文化祭と体育祭のときだけでした。まるで織姫と彦星です。それも「組みたい異性のクラス」にクラス委員が申し込みに行くという、何とも不思議なシステムでした。(まぁ、それはそれで楽しかったのですけどね)

はっ、前置きと嘆きが長くなりましたね(笑)今日は、そんなヤスコの経験やネットの声、雑誌での専門家の意見などを踏まえて、「男子校」と「女子校」のメリットを考えてみたいと思います!

男子校= 「オタク」と呼ばれることを気にせず、才能を発揮できる
女子校= リーダーシップを育てることができる

最近ではYouTuberなどの普及で、「好きなことに打ち込む人」が尊重され、昔ほど「オタク」として嫌厭される風潮はありません。

しかし、異性の目を気にして、自分本来の姿が出せなくなることは多いようです。その点で男子校なら、伸び伸びと好きなことを追求しやすいと言えます。

女子校の場合は、リーダーシップが育つ機会が多いという利点があります。共学だと、クラス委員や行事の「リーダー的な役割」をなんとなく男子がやってしまうことが多いのですが、女子校ではすべてのリーダーを女子が引き受けることになります。自立の精神も養われそうですね。

また、ヤスコの体験を振り返ると――。真冬の教室で、見た目を気にせず「スカートの下にジャージ」などの厚着ができたのも楽でした。

あとは、生理中など女子ならではの体調の変化を、クラスで堂々と相談し合えたのもよい思い出です。思春期はこの手の話題にデリケートなので、体調が悪いときなどはとても助かりました。

もちろん別学にもデメリットはありますし、共学にも、性別を超えた友だちができたり、男女が自然な状態で共に過ごせるなどのよさもあります。

ひとつの考えに縛られず、ぜひ柔軟な発想で楽しく学校を選んでくださいね。

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