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【第75回】暗記は「才能」ではなく「技術」!今日からできる記憶力アップ法


暗記は「才能」ではなく「技術」!今日からできる記憶力アップ法

みなさん、2021年がやってまいりましたね。
今年も勉強に役立つ小ネタや、息抜きに使っていただけるトピックスをじゃんじゃんお届けしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

さて、1月といえば、受験生は勉強の追い込みにかかるシーズン。
覚える単語や歴史問題を増やして、少しでも点数アップにつなげたい」というお子さんも多いのではないでしょうか。もちろん受験生でなくても、定期テストで「もっと暗記がラクにできれば」と思うこと、ありますよね。さらに言えば、大人にとってもスキルアップや資格取得などで、記憶力や暗記力が欲しくなることもあるのではないかと思います。

実は私ヤスコも、今年は記憶力をアップしたい人のひとり。(英語をマスターして、いつか海外のバーでイケメンバーテン氏とお酒談議をしてみたいのです:笑)
というわけで、今回はヤスコが実際に読んだオススメの「記憶力アップ本」をご紹介いたしますね。

脳内麻薬βエンドルフィンで、楽しく「勉強中毒」になる

もし記憶が脳にしまい込まれるのなら、脳の仕組みさえわかってしまえば暗記も効率よくできるはずですよね。そこでヤスコが参考にしたのが、受験アドバイザーでもある東京大学附属病院・内科医の福井一成さんが書かれた「改訂版 東大に2回合格した医者が教える 脳を一番効率よく使う勉強法」(KADOKAWA)です。

この本では、脳が「集中力」や「記憶力」を発揮する仕組みが、とてもわかりやすく解説されています。中でも目から鱗だったのは、プラス思考をするホルモンの代表格「βエンドルフィン」を味方につけるということ。

実はβエンドルフィンは、「脳内麻薬」とも呼ばれていて、これが分泌されるだけで集中力や記憶力、そしてヤル気さえもが飛躍的にアップするそうです。じゃあそれをどうやって出したらいいのかって?方法はいたって簡単。嘘でもいいから「勉強って楽しい♪」と思いこむだけです。

そうすると、βエンドルフィンが分泌されて勉強が快感となり、その快感でβエンドルフィンがさらに分泌される……という正の循環ができあがるのだとか。脳内麻薬で、自分を意図的に「勉強中毒」にしてしまうのですね。
ただし注意点は、「でもやっぱり面倒…」などのネガティブな発想はしないこと。マイナス感情のホルモン「ノルアドレナリン」が放出されてしまい、集中力が阻害されてしまうそうです。

楽しさを演出するために、いい香りのお香を焚いたり、お気に入りのお菓子をちょっとだけ机に用意したりするのもいいかもしれませんね。

10倍の性能をもった「右脳」をフル活用

また、教科書やテキストだけ読んでも「頭に入らない」「つまらない」という人には、「右脳のセット活用」が推奨されています。文字や言葉をつかさどる左脳に比べて、写真や音などのイメージを扱っている右脳には、左脳の10倍以上の記憶スペースがあるのだとか。
そのスペースを活用しない手はありません!

具体的には、次のような方法で記憶を定着させていきます。
・教科書を読む(左脳)前に、資料集の写真や図説(右脳)などを眺めてイメージを膨らませる。
・歴史の年号や人物名(左脳)などを覚える前に、歴史マンガ(右脳)を先に読んで登場人物の表情などからイメージを膨らませる。
・覚えたい内容をICレコーダーやスマホに吹き込んで、耳で聴く(右脳)
・教科書の覚えたい箇所に印をつけるときも、〇△×や色をわけてイメージを付け加える
 (思い出すときに、その形や色が手がかりとなるそうです)

普段の学校での勉強は、先に教科書を読みますが、その逆なんですね。
また、脳内で記憶をしまっておく「海馬」が、感情を担当する「扁桃核」の近くにあることから、「喜怒哀楽などの感情を交えて覚える」ことも有効だそうです。そういう意味では、家庭教師の先生などと会話をしながら勉強することも、記憶力向上にはよい手段といえます。

ちなみに本書では、英語や歴史など、科目別の暗記のコツなども詳しく書かれていて、実践的な内容がもりだくさんです。
まだまだやれることはある! 気と記憶力を上手にコントロールして、みんなで夢をつかみましょう!

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