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【第76回】校長先生からチョコのプレゼント!? バレンタインデーを活かした学校の取り組みあれこれ


校長先生からチョコのプレゼント!? バレンタインデーを活かした学校の取り組みあれこれ

2月14日といえば、バレンタインデー。みなさんは、バレンタインデーにどんな思い出がありますか?
私ヤスコが中学1年生ときは、チョコを渡そうとした男子が、なんと風邪で欠席!
なんとか「その子の家に宿題のプリントを渡しに行く係」に立候補し、ついでのようなフリをしてチョコを手渡しましたが……。
今思えば、クラスメイトにも本人にも「好きだ」という気持ちは丸わかりでしたね(笑)

昔の日本では、女子が好きな男子にチョコを渡すことが多かったバレンタインデーですが、今では、同性異性問わず友だちに渡す「友チョコ」も子どもたちの楽しみになっているようです。

しかし、小中学校の規則としては、「校内にチョコを持ち込むのは原則禁止」なところが多いですよね。そんな中で、バレンタインデーを積極的に取り入れている学校とは、どんなところなのでしょう。

たとえば、神奈川県にあるキリスト教系の中高一貫校では、毎年当日の朝、校長先生から生徒たちへチョコレートのプレゼントがあるそうです。これは、バレンタインデーの語源となった聖ウァレンティヌス司教は、愛する者たちの守護聖人だったという説に由来しています。普段あまり触れ合うことのない校長先生と、生徒たちのよいコミュニケーションにもなりそうですね。

また、愛知県にある県立高校の生活デザイン科では、バレンタインデーの時期になると生徒たちがチョコづくりの話で盛り上がるそうですが……。こちらの科ではチョコを使ったお菓子作りの授業もあり、その際にはチョコにまつわる食文化やその栄養素、カカオ豆の原産国であるガーナの国についても学びを深めるそうです。

カカオの原産地では、原価を安くするために児童たちの苛酷な労働が問題になっています。しかし、現在では児童労働をなくす取り組みとして、適正価格で売買をするフェアトレードも広まっていますよね。

また、アメリカの小学校では、バレンタインデーは学校行事にもなっているそう。友だちに感謝を伝える日として、小さなお菓子や文具にカードをそえてクラスメイト全員に渡す学校もあるとか。一人ひとりが全員分のギフトを用意するそうなので、受け取る数も相当なものになりそう!イベントやパーティーは本気で盛り上げる、アメリカならではの一風景とも言えそうです。

この時期、友だちとあまり遊べず、寂しい想いをしているお子さんも多いはず。
今年は身近なバレンタインデーをきっかけに、工夫を凝らしてふだんの想いを伝えたり、海外の国への学びを深めたりしてみるのも楽しいかもしれませんね。

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