夏休み明けの「学校に行きたくない」発言にも慌てない、
知っておくと便利なサービス
みなさん、こんにちは!
子どもたちも夏休みも終わり、学校へ。
わたくしヤスコにも、おだやかな日常が戻ったような気がします。
でも実は、「学校に行きたくない」という子どもたちが一年でもっとも増えるのが、まさに今なんだそうです。
8月31日のNHKニュースでは、NPO法人「若者メンタルサポート協会」という団体のお話が紹介されていました。この協会では、全国の10代の子どもからSNSで寄せられる相談を、24時間365日態勢で受けているそうです。
どんな内容の相談があるのかというと、「新学期で人間関係がうまくいくか不安」「学校でいじめられるのではないか」などがよく見られるとか。例年8月は2万件ほどの相談が寄せられるそうですが、今年はなんと3万件を超えたそう。
コロナ禍で夏休み中も友だちと遊ぶことが少なく、友だちとのつながりや外での居場所をつくりづらかったというのも影響しているようですね。
不登校については、頭を悩ませている親御さんも多いと思います。しかしこれは、子どものせいでも、親の育て方のせいでもなく、今やどんな子にでも起こりうる状況なのかもしれません。
子どもにそんな兆候が表れたときにも落ち着いて対応できるように、普段から「こんなサポートもある」と情報を知っておくと安心です。
そう思って、ヤスコもコミュニティや相談窓口を調べてみました。そこで気づいたのは、最近は、かなり相談が気軽にできるということ。顔や声を知られることなく、チャットのみで会話ができたり、不登校を経験した「先輩」たちとも簡単に繋がれます。
日本で唯一、不登校専門の新聞
たとえば、不登校の親向けに役立つ情報を届けてくれるのが、1998年に創刊された「不登校新聞」。
当事者の本音や、親だからこそ語れる実例、専門家のアドバイスや、相談先・進学先の情報が発信されているそうです。
親同士のコミュニティやイベントも提供されていて、同じ立場の人とも交流ができます。
この「不登校新聞」の編集長である石井志昂(しこう)さんも、中学2年生から不登校だったそうです。それでも今は立派に、社会起業家をされています。こういった先輩たちの「その後」を知ることで、不安もなくなりそうですね。
チャットで相談。年齢を問わず、無料・匿名でOK
また、チャットで相談できる「あなたの居場所」というサービスもあります。
最短5秒で、国内外にいる「いばしょ相談員」につながります。
24時間365日、相談に応じてくれるそうです。
厚生労働省支援情報検索サイト登録窓口で、「いばしょ相談員」は所定の訓練を修了したボランティアが行っています。年齢を問わず、無料・匿名で利用できます。
自殺行為やDV、虐待などの緊急性が高いと判断された場合は、警察や児童相談所などの関係機関と連係して対応してくれるそうです。
今は必要がない人でも、「困ったらこんなサポートがある」と知っておくだけでも、心のお守りになるのではないでしょうか。
ちなみに今回紹介したサービスに限らず、相談員さんに自分と「合う・合わない」という相性があります。まずはサイトにアクセスしたり、調べてみたりして、「ここなら安心して話せそう」というところに相談してみるのがいいかもしれませんね。
また、万が一相性が合わなかったときも、落ち込む必要はありません。いろいろな相談員さんやコミュニティメンバーの話を聞いてみると、違った視点に出合えることがあります。不登校の間の勉強法などは、マスターのスタッフさんもくわしいですよ。
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