読書感想文対策? 夏までにガイドライン策定か
世界を変えるとも言われる「チャットGPT」の登場から、はや半年。
学校や教育の世界でも、いわゆる「生成AI」との付き合い方を本格的に考える動きが出てきています。
5月16日に開かれた文部科学省の専門家会議では、小中学校や高校などでこういった生成AIをどう扱っていくかという話し合いが初めてされたそうです。
たしかに、生成AIは「考えを深めるキッカケをくれる」というメリットがあるのと同時に、必ずしも正しい情報ではなかったり、読書感想文などを自分で書かない生徒が増えるなどのデメリットもありますからね。
読書感想文といえば、夏休み。そんなこともあってか、文科省では夏までに生成AIの取り扱いについてのガイドラインを決める方針だそうです。
ただ、ガジェット好きのヤスコとしては、チャットGPTの愛すべき点に「それっぽいことが言える」ことが挙げられるのではないかと思っています。つまり、たとえデタラメな情報を並べていたとしても、妙な説得力があるということですね。
なーんて考えていたら、そんなチャットGPTのチャームポイントを活かした学習支援アプリを発掘してしまいました。
これに小学生が間違いやすい漢字と、ちょっと残念な言葉を読み込ませたら、ちょっと笑えるいい話をつくってくれるのです。
そのアプリとは、株式会社LearnMoreが開発した『かんじぃPT』。
なんと漢字嫌いがなくなるアプリだとか。
学びたい漢字をいくつか入力することで、その学年に合わせた短いストーリーをつくってくれるので、「漢字を楽しく読む」ことができるようです。
一手間加えれば、人気作品の「スピンオフ」が楽しめる?
β版が無料で公開されているので、ヤスコもチャレンジしてみました。
『かんじぃPT』β版 https://kangpt-learnmore.com/(パスワードは「4」を入力)
学習者はひとまず小学6年生の設定にして、単語の入力窓にはこの学年で習う「穀」を使った「穀物」を入力。後は面白さを狙って、ウチの子どもが好きなアニメ『鬼滅の刃』の「竈門禰豆子」と、なんとなく「ちょびひげ」の3単語を入れてみました。
結果はこちら。
『かんじぃPT』β版 結果画面のキャプチャ
なんと、禰豆子が食べ物を通して成長している!
「ちょびひげ」なる人物は、鬼舞辻無惨の手下なのでしょうか。
次は、小学5年生が間違えやすい漢字9位の「逆」と、6年生が間違えやすい漢字6位の「蔵」を入れてみました(漢字は共にベネッセ調べ)。そして男の子にも興味を持ってもらえるように野球選手の「大谷翔平」とちょっと惜しい感じの「サードゴロ」を入力。
すると……
『かんじぃPT』β版 結果画面のキャプチャ
お地蔵さんとメジャーリーガ―の友情物語に!
握手をした二人の背後に、美しい夕日が見えるようです。
これなら漢字嫌いのウチの子も、「これ笑える~」と遊び感覚で取り組んでくれるかもしれません。
もちろん、これで突然漢字が書けるようになれるわけではありません。
しかし、子どもの興味と組み合わせれば、苦手意識克服の第一段階として「読む」というところにはすんなり入れそうです。
現在はあくまで補助的なものではありますが、生成AIを使った学習は、大人が触れても新鮮なものがあります。いろいろ試してみてはいかがでしょうか。
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