子どものヤル気って、なかなかコントロールできませんよね。
そう言う大人でも仕事や勉強になかなか手をつけられないときがありますし……。いや、むしろそんなときの方が多いかもしれません。
これは、脳が「面倒だからやりたくないな」と判断しているから。ならば脳をダマして、「これなら簡単」と思わせれば、行動に移すことができるのです。
え、そんなことできるの?と思ったあなた――はい可能です!しかも無料で道具いらず、今日からすぐに試せるので、超お得案件でございます。
では、その方法とは――???
言葉の言い換えです。
ヤスコがこの方法を知ったのは朝日新聞のコラム、『清水先生の“ワクワク”勉強法』。清水先生こと清水章弘さんは、東大院卒で塾を運営する教育アドバイザーで、「脳をダマして学習のハードルをさげる」方法を紹介していました。
「勉強しよう」より「ペンを5秒持とう」
清水先生は、「勉強をしよう」と考えるとおっくうだけど、「ペンを5秒持とう」なら簡単にできると言います。そして一度ペンを持ってしまえば、その先勉強するハードルはぐっと下がるそうです。
たとえば漢字練習の場合、ペンを持ったら「漢字1つくらいなら書いてみてもいいか」と思うかもしれません。その1つが、2つとなり、10個、20個と増えていくという寸法です。
考えてみれば車や電車が走り出すときも、車輪が最初に回るときに最もパワーを使います。それを少しでも軽くするのが「魔法の言葉」なのです。
みなさんにも経験ありませんか? ちょっと近所のお店まで歩くつもりが、いざ外に出てみたら意外とたくさん散歩してしまったなんてこと。最初の1歩さえ踏み出せれば、その先はとっても簡単なのです。
このように勉強のハードルを下げる言葉は、お子さん自身が使うことが理想ですが、親や周囲の大人たちが「~してみたら?」など声かけで促すこともできます。
言い換えのストックをたくさん用意しておこう
「勉強しよう」の代わりになる言葉、ヤスコも考えてみました!
- 「机に30秒座ってみよう」
- 「カバンを開けて、宿題のプリントを取り出してみよう」
- 「教科書を机に広げてみよう」
- 「学習用タブレットのスイッチを入れてみよう」
- 「授業で印をつけたペンの「色」を眺めてみよう」(あくまで印の色だけ見る。言葉は読まなくてOK)
実はヤスコも仕事で実践していて、わざと机に次にやろうとしている仕事の資料を広げて夜寝ます。そうすると、本当にすぐに着手できてしまうから驚きです。
これはどこかで聞いた話なのですが、やるべきことをいつもより20秒早く着手できるようにすると「先延ばし」がグッと減るようですよ。
このようにして学習を始めやすくなるのが言い換えの利点。しかし、「次は〇〇をやりなさいね」など先の行動を無理強いすると、結局面倒になってしまいます。なのであくまでお子さんの自主性に任せることがポイントとなるでしょう。
まずはゼロから1の行動に移せたことをほめてあげましょう。褒められたという喜びが、さらに行動へのハードルを下げてくれるはずです。
みなさんもお子さんにピッタリの魔法の言葉、考えてみてくださいね!
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