あけましておめでとうございます! 2024年も、みなさんのお役に立ちそうな勉強関連のトピックスをお届けしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしますね。
そういえば、元日の朝刊で見つけた面白い広告。 これ、なーんだ??
朝日新聞に掲載されていた、トヨタ自動車の自社媒体「トヨタタイムズ」の広告です。
脚の生えたロボットにも見えますが…… 昨年秋に開催されたJAPAN MOBILITY SHOW 2023で来場者がイメージした「未来のモビリティ社会」をイラストレーター中尾仁士さんらが絵で記録にしたものだそう。
近くでよく見てみると、いろいろなモビリティの集合体になっています。
たとえば、景色の見える「透明車」。
こちらは、「荷物を持たない世界」。 バッグやパソコンが自力で移動してくれるんですね、ほしい!(笑)
すでに実現しているようなリアリティをもって来場者の語った「未来」を伝えてくれるのは、イラストの持つ力。文字だけよりも記憶に残りやすいですね。
実は、この「イラストで記録する」という手法には名前がついていて、教育の世界でも話題になっています。
その名も「グラフィックレコーディング」。
もともとは、会議などの内容をイラストや図で「見える化」するというビジネスパーソン向けの手法でした。しかし、学校の授業のノートなどでも応用できるということで、最近では子ども向けのワークショップなども開催されています。
具体的には、授業中に先生が黒板に書くことをただノートに写すのではなく、自分なりに簡単なイラストと言葉でまとめてみるということです。
たとえば歴史の授業で、ある社会構造について書く場合。
このような文字だけでもよいのですが、
簡単なイラストを交えてまとめてみると、身分のヒエラルキーや人口比などがパッと見で把握しやすいですね。また、矢印や吹き出しを加えてもわかりやすいでしょう。
これは、絵やイラスト、落書きが好きなお子さんには、ヤル気のアップするいい方法のようです。後から見返したときに自分でわかればよいので、絵は上手じゃなくてもOK! 人物は「棒人間」のような簡略化されたものでも大丈夫ですが、喜怒哀楽などの表情をつけると、その根拠をつけるために状況をより深く理解しようとするので学習効果も上がります。
実際に新宿区立柏木小学校では、社会科の授業で「板書をただ書き写すだけのノート」を廃止したことで、授業に主体的に関わろうとする生徒が増えたそうです。
ただ、通常の学校の授業でゆっくりイラストを描くのは難しいかもしれません。そんなときはマイペースで進められる自宅での学習や、家庭教師とのレッスンで試してみるのもよさそうですね。
学習方法も多様性の時代。 今年も楽しみながら、お子さんにフィットした勉強のやり方を見つけていきましょう!
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