第18回 夏休みの「宿題代行サービス」について考えてみる
みなさん、こんにちは! ヤスコです。
今月から、子どもたちの夏休みが始まりますね。夏休みといえば、大量の宿題や日記、自由研究。ウチの息子のときは、8月の末になってから親が工作や読書感想文を手伝わされるという地獄の追い込みがありました(苦笑) 同じ経験をお持ちの方も、多いのではないでしょうか?
実はそんな中、見つけちゃったんですよ。なんと「宿題代行サービス」! 実は2.3年ほど前から物議を醸しているようですが、どんなサービスなのか……やっぱり気になりますよねぇ。
■ドリル1冊5000円 わざと間違えるなど「バレない」工夫も!?
一口に「宿題」と言っても内容は多岐に渡ります。とある宿題代行サービスでは、国語ドリルなどの簡単なものから、読書感想文や工作、高校・大学生小論文も受け付けています。果てにはアルバイトや就職活動の履歴者まで! 大人向けのメニューもあるんですね。
気になる料金は、算数・国語などのドリルで1冊5000円、自由研究や工作は1点5000円、読書感想文は400字原稿用紙1枚で3000円となっていました。
作業を行うのはもちろんオトナなのですが、代行だとわからないように「一般的にミスが多い英語の回答(単数・複数形など)をわざと間違える」などの工夫(?)もしているそうです。しかしテレビで見た映像では、40代ぐらいの男性が小4の漢字ドリルに記入をしていて、筆跡がずいぶんオトナ……。これで大丈夫なのかしら、と他人事ながら心配になってしまいましたが。
ドラマやCMの小道具として用意される「子どもの手書き文字」や「子どもの絵」って、オトナが書いたかどうか直観的にわかりますよね。作為的かどうかの違いだと思うのですが、宿題に関しても学校の先生がすぐ見破ってしまうような気もします。
というより、そもそも「発覚しなければそれでOKなのか?」という問題が先ですよね。
■あらためて「宿題」のあり方について考えると…?
「本人がやるべき宿題をお金のチカラで解決させる」ということを子どものうちから教えてしまってよいのものか……と考えると、簡単に手を出していいものではない気がします。
では、宿題代行サービスを頼もうとするのは、どんな人たちなのでしょう。
2015年の産経新聞には、「サッカークラブに練習に没頭する息子(小6)に、試合に集中してほしくて、一時利用を検討した」と答えるお母さんの話が載っていました。また病気になってしまったり、受験勉強が忙しくて宿題まで手が回らない……というお子さんも多いとのこと。利用の是非はさておき、単純に「ラクをしたいから」という理由だけではなさそうですね。
また、公立の小・中学校だと、多様な学力や家庭環境の子どもたちが集まっているので、「まったく同じ質と量の宿題に取り組ませる」ことは本当によいのか?という疑問もあります。今後、自発的に学習に取り組む「アクティブ・ラーニング」が推奨されていく中で、宿題のあり方も変わっていくかもしれません。
まぁ、それはだいぶ先の話になるかもしれないので、まず大事なのは今年の夏休み! 目前の敵にどう挑むか、ですよね。
実際に困っているご家庭の皆さんは、普段お付き合いのある家庭教師に「宿題を早く終わらせる工夫」について相談してみてはいかがでしょう。家庭教師なら夏休み期間も指導があるので、定期的なチェックもできますからね!
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