塾と家庭教師どっちがいいの?|どちらが子供に合うか徹底検証!

公開日:2024年1月29日

お子さんの勉強を考える上で塾と家庭教師は有力な選択肢です。塾・家庭教師には様々な種類があります。それぞれの良さやシステムの違いを理解し、どちらの方がお子さんに合うか?を検討する際の参考にしてみてください!

家庭教師と塾の比較

1. 家庭教師と塾の違いを知ろう

家庭教師と塾の大きな違いは、「指導を受ける場所」と「指導を受ける人数」になります。
家庭教師の場合、自宅で教えてもらうことが一般的です。普段お子さんが使用しているテキストや教科書などが手元にあるので、生徒の学習環境に沿った形で勉強でき、原則1対1での指導が行われます。
一方で、塾の場合は校舎に通うことになります。塾から指定されたテキストを使用しながら複数の生徒と一緒に勉強する形になります。
ただ、「家庭教師」と「塾」の中でもそれぞれ種類(違い)がありますので、下記で詳しくご説明していきます。

2. 家庭教師の種類について

家庭教師には大きく分けて下記の2つの種類があります。

  1. 会社が運営している家庭教師センター
  2. 個人の家庭教師(プロ家庭教師など)

一般的には、1.会社が運営している家庭教師センターを選択されているご家庭が大半です。サポート体制や指導方法が充実していることが主な理由となります。
一方で、近所に住んでいる方や知人の紹介などで個人的に家庭教師をやってもらう2.個人の家庭教師(プロ家庭教師など)もあります。この場合、家庭教師会社を通さない形なので気軽に家庭教師の指導が受けられることが特長です。

家庭教師センターについて

家庭教師センターは、生徒と希望する講師をマッチングさせるサービスを提供しています。多くの場合、生徒の要望や学力に合わせた講師が派遣され、柔軟で便利な利用が可能です。また、サポート体制も充実しており、家庭教師との相性が合わないケースや何らかの理由で先生が継続できなくなった場合でも、代わりの先生を紹介してくれるなどのメリットがあります。

個人の家庭教師(プロ)について

個人のプロ家庭教師は、専門的な知識や実績を持つプロフェッショナルな家庭教師です。元々進学塾で指導していた経験を豊富に持つ家庭教師が多く、中学受験や難関私立校の指導などでは効果的な学習が期待できますが、料金が高めに設定されることがあります。

その他の家庭教師について

その他には、不登校のお子さんや学習障害、帰国子女、特定の進学校向けの指導など、様々なジャンルに特化している家庭教師センターもあります。
これらの専門的な分野にも対応している一般的な家庭教師センターもありますが、特化している家庭教師センターでは、より専門的な指導を受けることができます。

3. 塾の種類について

塾には大きく分けて下記の3つの種類があります。

  1. 進学塾
  2. 学習塾
  3. 個別指導塾

難関私立校などを目指すハイレベルな勉強をしたいお子さんは、一般的に1.進学塾に通われます。難関校受験に特化した難易度の高い授業が展開されます。成績によってクラス分けがされ、複数人での授業が行われます。
一方で、2.学習塾3.個別指導塾は学校の授業に対する補習が一般的です。定期テスト対策や教科書・学校の授業対策の内容が展開されます。これらの違いとしては、一緒に授業を受ける人数です。2.学習塾の場合は5〜20名のクラスで授業が行われ、3.個別指導塾の場合は2〜4名のクラスで授業が行われます。

進学塾について

進学塾では、主に「私立中学受験」「難関私立高校受験」を目指す生徒を対象に、受験に特化した指導を行います。難関校の入試対策に特化した独自のテキストを元に授業が進められ、毎月のように塾内のテストが実施されます。このテストの成績によって毎月クラス分けされ、成績順によって席順まで決められるといった過酷な競争が求められます。

学習塾について

集団塾では、学校の授業や教科書、定期テスト対策に対応した授業が行われます。近隣の公立中学の生徒がほとんどで、学校の授業に対する補習が主な内容となります。成績によってクラス分けされるケースもありますが、進学塾ほど徹底したものではなく、学校の延長のようにマイペースで進めていくことが一般的です。

個別指導塾について

個別指導塾は1対2〜4名の指導を提供する塾です。指導内容は学習塾と同様、学校の授業や教科書、定期テスト対策に対応した授業が一般的です。授業形式ではなく、生徒一人ひとりに対して個別で質問に答える形式となり、集団塾と比べて、生徒の成績や学習のニーズに応じて指導が行える利点があります。一方で、一緒に受けている生徒同士でも成績差や教わりたいトピックが異なるので、生徒1人あたりの教わる時間が少なくなります。

家庭教師のメリットとデメリット

家庭教師を選択した場合のメリットとデメリットをご説明します。

1. 家庭教師のメリット

マンツーマン指導が受けられる!

家庭教師は一対一の形式なので、自分だけに合わせたオーダーメイドの指導が受けられます。この利点により、お子さんは「わからない問題」「苦手な科目」に絞った内容を教わることができ、周りの生徒を気にせず自分が納得できるまで質問することができます。生徒は自分のペースで理解を深め、苦手科目に焦点を当てた効果的な学習が期待できます。逆に理解できているところはカットすることで、「自分自身がやるべきトピック(わからない問題)」に100%の時間を割くことができるので、中身の濃い勉強時間にすることができます。

スケジュールの柔軟性

家庭教師は指導日程や時間を柔軟に調整できます。生徒や保護者のスケジュールに合わせて指導を行うため、部活や習い事との両立がしやすく無理なく学習に取り組むことができます。
また、テスト1週間前や入試前に回数・時間を増やしてラストスパートをかけたい時でも、家庭教師の場合は柔軟に対応することができます。ここぞという時に「呼んだら先生が来てくれる!」という安心感をもってテストに挑めることは、お子さんにとって大きなメリットとなります。

先生との相性

勉強をする上で先生との相性は重要になります。「教え方がわかりにくい」「先生と性格が合わない」などと感じてしまうと、お子さんの理解度やモチベーションは大きく下がってしまいます。逆に先生との相性が合うことで、「先生にもっと褒められたい!」「先生の期待にもっと応えたい!」といったプラスのやる気が芽生え、成績アップに繋がるケースも少なくありません。
家庭教師の場合、相性が合うまで色んな先生を試すことができるという利点があります。ほとんどの家庭教師センターでは無料で家庭教師を交代することができ、相性による成績への悪影響は心配する必要がありません。

2. 家庭教師のデメリット

競争相手がいない…

家庭教師の場合、生徒は自分1人だけです。集中して勉強できることや効率よく課題を進めることができる一方で、「周りの生徒(ライバル)を意識して頑張る!」といった効果は望めません。もちろん、学校には他の生徒がいるので全くゼロになるということはありませんが、より競争意欲を煽る傾向のある塾のようにはいきません。「ライバルがいた方が燃える!」ような意欲の強いお子さんにとっては、少し物足りなくなるケースもあります。

費用が高くなることもある…

家庭教師は自宅まで来てくれてマンツーマン指導をしてくれるので、自分で通って複数人をまとめて指導する塾と比べると費用が高くなることがあります。特に難関校受験に特化したプロ家庭教師となるとかなりの費用になることが多いです。
毎月の費用は回数や時間数によって調整できるのですが、1回のレッスン単価は塾よりも高くなります。一方で、1対1で指導することにより、1回のレッスンあたりの質や濃度は高くなるという利点もあるので、一概にレッスン単価だけで高い・安いを判断できない側面もあります。

塾のメリットとデメリット

続いて、塾を選択した場合のメリットとデメリットをご説明します。

1. 塾のメリット

競争心をくすぐる環境

塾では複数の生徒が同じ授業を受けるため、賑やかな雰囲気の中で学ぶことができ、お互い切磋琢磨することが期待できます。生徒同士の競争や協力を通じて、学習意欲が高まります。
塾内テストの成績に応じてクラス分けがされたり、テストの成績順位が生徒に公開されることも多いです。これらは、競争心が旺盛なお子さんにとって大きなモチベーションとなります。反面、成績が下がってしまうと露骨に周りの生徒にもわかってしまうので、自信を無くしたり、モチベーションが低下する可能性も考慮しなくてはいけません。

社会性の養成

塾では、他学区の生徒や隣の学校に通う生徒などが集まります。
塾での集団授業やグループワークを通じて、お子さんは他の学校の生徒と交流し、コミュニケーション能力や協力の大切さを学びます。これは社会性の養成に寄与し、お子さんの視野やコミュニティーを広げる機会ともなります。「同じ学校の生徒だけではなく、違う学校にも気の合う人がいる!」という経験は、学校内の仲間だけで閉鎖的になりがちな小中学生にとって素晴らしい出会いに繋がることもあります。

2. 塾のデメリット

個別のフォローが薄くなる…

塾は、個別指導であれ集団塾であれ、複数人で授業を受けることには変わりありません。複数人で同時に受ける授業形態では、個別の進度や理解度、成績に合わせた指導が難しく、生徒一人ひとりに対するフォローアップが十分でない場合があります。大人数のクラスでは生徒が埋もれてしまう可能性もあります。
生徒によって「わからない所」や「聞きたい所」はそれぞれ異なりますが、塾の先生は生徒全員に対して授業を行っているので、1から10まで触れていかなければいけません。ですから、「このトピックはわからないから、もっと詳しく教えて欲しいのに…」といった自分の学習ニーズとミスマッチが生まれやすくなります。
仮に、1対3の個別指導塾で1時間授業を受けたとしても、生徒1人に対して割かれる時間は単純に1/3の20分です。自分の聞きたかったところすら教わりきれないまま授業が終わってしまう可能性があります。もし、お子さんが「質問することが苦手なおとなしい性格」だとしたら、教われる時間はもっと短くなってしまうでしょう。

予習・復習をやっていないと付いていけない

塾はあくまでも学校の授業の補習を行う場所です。学校の授業は1週間で30時間程度の勉強量なので、週2〜3回の塾で全てを補うことは不可能です。これは、家庭教師にも同様のことが言えます。
つまり、元になる学校の授業をある程度理解した上で、その中でわからなかった所を塾でカバーする、という構図が成り立っていなければいけません。
学校の授業に対して「予習・復習」をする習慣が身についていれば、自分のわからない所を明確にしておくことができ、「塾の授業でどのトピックを補えば良いか?」をあらかじめ理解した上で塾の授業に挑むことができます。
一方で、塾以前に学校の授業があやふやな状態では「わからない所がわからない…」といった状態になり、せっかく塾に行っても「どこを聞いてくれば良いのか?どのトピックを補えば良いのか?」がわからず、目的のないまま漠然と塾に通うような状態になります。これでは補習の機能が果たせておらず、ただ通っているだけ(単なる学校の延長)になってしまい成果に繋げることが難しくなります。

先生を変えられない

生徒と先生の相性が成果に強く影響することは前述しましたが、塾の場合は気軽に先生を交代できないデメリットがあります。
集団塾の場合、先生を変えること=クラスが変わることになり、成績を上げてクラスアップするか、クラスダウンするしかないという不都合があります。
また、個別指導塾の場合は先生を交代することは可能ですが、変えた先生が同じ校舎内に在籍しているので、生徒は変更後も顔を合わせることになります。お子さんの心情を考えると「なんか気まずいな…」「会いたくないな…」といった環境は、勉強に取り組む上で不安要素になってしまいます。

お子さんの性格や学習スタイルに合わせた選び方

1. お子さんの学習ニーズを考える

お子さんにとって家庭教師と塾のどちらが合っているか?は、お子さんの性格や学習スタイル、成績や好みによって異なります。以下に、お子さんの学習ニーズを考慮して選ぶためのポイントを詳しく解説いたします。下記のポイントを踏まえ、お子さんの個性や学びたい内容に合わせて、家庭教師と塾のどちらが最適か検討してみてください!

家庭教師に合っているお子さんのタイプ

1.自宅学習の習慣が付いていない

自宅での学習がまだ習慣化されていないお子さんには、家庭教師が適しています。マンツーマンの指導なので、生徒の学習状況、成績、性格、部活動の忙しさなどを考慮して、きめ細かいスケジュール立てや自宅学習のやり方やペース作りをサポートできます。
学習環境を整えながら徐々に自宅学習のやり方・習慣を無理のないペースで身につけていく効果が期待できます。

2.苦手科目がある

特定の科目が苦手なお子さんには、家庭教師による的を絞ったサポートが期待できます。家庭教師のマンツーマン指導ならば、苦手な科目やトピックに焦点を当てた集中的な指導が可能です。同時に得意科目を更に延ばしていくための指導にも効果的です。生徒自身がわからない所を中心とした、オーダーメイドのカリキュラムで学習を進めることができるので、効率よく短時間で苦手科目を克服することができます。

3.内向的で質問することが苦手

内向的で質問することが苦手なお子さんには、1対1の家庭教師が適しています。周囲の目を気にすることなくいつでも気軽に質問できる環境なので、内向的なお子さんや質問することを恥ずかしがってしまうお子さんでも質問できるようになります。
普段、学校や塾では質問できずわからないままになってしまっているトピックがスムーズに解消されていくことで理解度が飛躍的に高まります。この取り組みはテストの点数や成績に直結していきお子さんの自信に繋がります。

塾に合っているお子さんのタイプ

1.積極的に質問ができ、競争心が旺盛

塾の授業でわからなかった所をその日のうちにしっかり解消していくことは、お子さんの習熟度を高める上でとても大切な作業です。ですから、周囲の目を気にせず積極的に質問できるお子さんは塾と相性がとても良いです。
また、競争心が旺盛なお子さんも塾と相性がとても良いです。「クラスで一番を取りたい!」「ライバルに勝ちたい!」という競争意欲が強いお子さんであれば、クラスメイトとの競争を通じて切磋琢磨することで、学習意欲が高まり成果に繋がりやすくなります。
塾では「伸びる子」「伸びない子」がハッキリ分かれます。「伸びる子」の特徴として「積極性」「競争心」が大きなポイントとなります。

2.自宅学習がしっかり習慣付いている

自宅での学習がしっかりと習慣化されているお子さんは、塾で大きな成果が期待できます。
自宅学習での習慣(学校の授業に対する予習・復習の習慣)が身についているお子さんは「わからなかったところ」「塾で自分がクリアにすべきトピック」を明確にした状態で塾の授業に臨んでいます。学校でわからなかった所を塾の授業で確実にクリアすることで、塾が「補習」の役割をしっかり発揮することになるのです。この一連の流れが確立されているお子さんは、塾に通うことで大きな成果を上げることができます。
さらに、塾の授業で新たな視点やアイデアを得ることもあり、幅広い知識を身につけることも期待できます。

3.長時間でも集中できるお子さん

長時間の授業にも耐えられる集中力があるお子さんには、塾が適しています。学校の授業を受けた後、部活の練習を終えてから塾に向かう生徒がほとんどです。そこから塾が終わる21時頃まで眠気に耐えて集中を持続することは容易ではありません。
休まず塾に通ったとしても、授業中に寝てしまったり、集中力が持続できない時間が大半になってしまったりしては、せっかくの授業も意味がありません。「ただ通っているだけ…」の状態にならないためには、集中力を保てる体力的な要素も必要になります。

2. 家庭教師と塾の組み合わせの検討

最適な学習環境を見つけるためには、家庭教師と塾を組み合わせて利用することも一つの手段です。家庭教師と塾のメリットを組み合わせることで、お子さんは個別指導と集団学習の良い点を両方享受できるでしょう。
お子さんの体力的な心配(継続可能かどうか?)や家計の負担(費用が高くなる)を考慮しながら、ご家族で相談しながら判断すると良いでしょう。

この記事を企画・執筆・監修した人

家庭教師のマスター教務部

この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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