反抗期はいつから始まり、いつ終わるの?|接し方や注意点を徹底解説

公開日:2024年6月20日

子どもが反抗期に入ると、どう接して良いか分からず不安になる親御さんは多いです。
反抗期はいつから始まり、いつ終わるのか?また、反抗期になったお子さんに向き合う方法や注意点なども詳しく解説します。小中高生のお子さんを持つ親御さん必見の内容です。

反抗期はいつからいつまで?

反抗期は、一般的に「第一次反抗期」「中間反抗期」「第二次反抗期」の3つの時期に分けられます。
まず、それぞれの時期や特徴について、下記で詳しく解説していきます。

第一次反抗期

第一次反抗期は一般的に子供が1歳半から4歳頃に始まります。
この時期は「イヤイヤ期」とも呼ばれますが、子どもの自我が芽生え、自分の意志を主張し始める時期です。

この時期の子どもは、何でも自分でやりたがり、親の指示や助けを拒否することが多くなります。
例えば、着替えや食事の時間に「自分でやる!」と言って親に反発する姿がよく見られます。
この時期の反抗は、自分の存在を確立し、自立心を育むための自然なプロセスです。

中間反抗期

中間反抗期は、一般的には小学校低学年(5歳から10歳頃)の時期に見られます。
この時期は、第一次反抗期と第二次反抗期の間に位置し、子供が学校生活に適応しながら、友達との関係や社会的なルールを学ぶ時期です。

この時期の子供は、親や教師からの指示に対して反発することがありますが、それは自分の意見や感情を表現するための試みです。
この時期の反抗は、子供が社会的スキルや自己認識を発展させるための重要なステップです。

第二次反抗期

第二次反抗期は、思春期(11歳から17歳頃)にあたります。
この時期は、身体的な成長とともに精神的な変化も大きく出始め、自己認識や自立への強い欲求が現れます。

この時期の子供は、大人(親や先生など)の価値観やルールに対して強く反発したり、自分の道を模索し始めます。
例えば、服装や友人関係、趣味や将来の進路について、大人の指示や価値観に従うことに抵抗感を示し、自分の意思で決めたがることが多くなります。この時期の反抗は、自立した大人へと成長するための重要な過程です。

反抗期は性別や年齢などにより個人差がある

反抗期の始まりや終わりには個人差があり、性別や家庭環境、子供の性格によっても影響されます。
例えば、女の子は男の子よりも早く反抗期に入ることが多いとされています。また、子供によっては反抗期が非常に短かったり、逆に長引いたりすることもあり、また、反抗期自体がないといった場合もよくあります。
親としては、子供の個々の性格や状況を理解し、柔軟に対応することが重要です。

反抗期についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「反抗期はいつから始まり、いつ終わるの?|接し方や注意点を徹底解説」

反抗期が終わるまでの期間と変化

反抗期の期間も個人差がありますが、一般的には思春期が終わる頃には収束します。
反抗期の期間中、親は子供の意見や自立心を尊重しつつ、必要なサポートを提供することや、対話を重ねることで信頼関係を築くことが重要です。
反抗期をうまく乗り越えることで、子供は自信を持って社会に出て行く準備が整います。

反抗期の特徴と影響

反抗期は、親にとっては難しい時期ですが、子供の成長と自己確立にとっては欠かせないプロセスです。
反抗期の特徴やそこから生まれる影響を知っておくことで、適切な対応やサポートへのヒントとなります。

学業における特徴や影響

反抗期の子供は、自分の意見や価値観を強く持ち始めるため、学業にも影響が現れます。

例えば、

  • 学習への意欲が低下する
  • 宿題や課題を避けるようになる
  • 親や教師からの指示や強制に対して反発する
  • 学習態度が乱れ、成績が低下する
  • 授業中の態度が悪化する

などが挙げられます。
親や教師への反発心から、学習すること自体を拒否したり、意欲がなくなることがあります。これらが要因となって、学力の遅れが深刻になることもあります。

友人関係における特徴や影響

反抗期の子供は、友人関係にも大きな変化が見られます。
例えば、

  • 友人との意見の衝突が増える
  • 親や大人の意見よりも友人の意見を重視する
  • 友人との関係が不安定になる
  • グループ内での立ち位置に敏感になる
  • 友人との時間を優先する

などが挙げられます。
親や大人に対する反発心が強くなり、友人関係を優先しがちになるのですが、一方で、自己主張が強くなり、感情の起伏が激しくなるので、友人とのトラブルが発生しやすくなります。

学校生活における特徴や影響

反抗期の子供は、学校生活においてもさまざまな変化や影響が現れます。

例えば、

  • 授業や学習に対する関心が薄れる
  • 規則やルールに対して反発する、守らない
  • 先生との関係が悪化する
  • 遅刻や欠席が増える
  • 部活動やクラブ活動に対する興味が減少する

などが挙げられ、これらが学業や学校生活に悪影響を及ぼすことがあります。
反抗期の子どもは精神的に不安定になりやすく、学校の様々な活動に対して反発したり、興味が薄れ、校則などのルールを守らなくなるようなことがあります。

子どもの反抗期に向き合う方法|⑨選

1. コミュニケーションを大切にする

反抗期の子どもとのコミュニケーションは非常に重要です。
子どもが何を感じ、何を考えているのか?を理解するために日常的な対話を心がけましょう。
子どもの話を聞く時は、批判や否定を避けて、共感と理解を示すことが大切です。
例えば、子どもが学校での出来事を話したい時には、忙しくても耳を傾け、質問やコメントを通じて会話を深めてみましょう。

2. 子どもの感情を認める

反抗期の子どもは、感情が不安定になりがちです。
子どもの怒りや悲しみ、喜びなどの感情を否定せず、しっかりと受け止めてあげることが大切です。
子どもの感情を認めることで、彼らは自分の感情を表現することができ、安心感を得ることができます。
例えば、「そういう風に感じるのは自然なことだよ!」といった受け止めてあげるような言葉をかけてあげると良いでしょう。

3. バランスの良いルールを設定する

子どもに対するルールは必要ですが、過度に厳しいルールは逆効果です。
子どもの成長段階に応じたバランスの良いルールを設定し、なぜそのルールが必要なのかをきちんと説明することが大切です。
例えば、就寝時間について話し合い、健康や翌日の活動にどのような影響があるか?などを理解させると良いでしょう。

4. 親の対応は一貫性を持たせる

反抗期の子どもには一貫した対応が求められます。
親の態度やルールが日によって変わると、子どもは混乱し、さらに反発することがありますが、一貫性を持った対応は、子どもに納得安定感を与えます。
例えば、約束を守ることや、決められた家庭内のルールは一貫して守る、などが挙げられます。

5. お手本となる行動を見せる

子どもは親の行動をよく見ています。
親がお手本となる行動を見せることで、子どもも同じように行動することを学びます。
例えば、親自身が感情をコントロールし、冷静に対処する姿を見せることで、子どもも同じように行動することが期待できます。

6. プライベートな時間を尊重する

反抗期の子どもは、自分だけの時間や空間を必要とすることが多いです。
子どものプライベートな時間を尊重し、必要なときには一人で考える時間を与えることも大切です。
例えば、子どもが自室で過ごす時間を持つことを許容し、その間は干渉せずに見守ることなどが考えられます。

7. 積極的に褒める

子どもが良い行動をしたときには、積極的に褒めることが重要です。
ポジティブな褒め言葉は子どもの自信を育み、良い行動を繰り返す動機づけにもなります。
例えば、「宿題をちゃんとやって偉いね!」「友達と仲良くしていて素晴らしいね!」といった、具体的な褒め方をしてみましょう。

8. 子どものストレスを発散させる

反抗期の子どもはストレスを感じやすいため、その発散方法を見つけることが重要です。
スポーツや趣味、友達との遊びなど、子どもが気分転換できる活動を推奨しましょう。
例えば、一緒にジョギングをする時間を作ったり、子どもが興味を持っているクラブ活動に参加させることなども効果的です。

9. 専門家のアドバイスやサポートを活用する

反抗期の子どもとの向き合い方に困った時には、専門家のアドバイスやサポートを活用することも重要です。
学校のスクールカウンセラーや心理士、児童相談所などに相談することで、適切な対応方法を学ぶことができます。親子でカウンセリングを受けることで、コミュニケーションの改善や問題解決の手助けを受けることもできます。

反抗期の子どもにやってはいけないこと|⑤選

反抗期の子どもとの関わり方は難しいですが、親としての対応が子どもの成長に大きな影響を与えます。
適切な理解とサポートを通じて、子どもが健やかに成長できる環境を整えましょう。

1. 過度に厳しいルールを押し付ける

反抗期の子どもに対して、過度に厳しいルールを押し付けることは逆効果です。
厳しすぎるルールは子どもの反発心を強め、親子の関係を悪化させる原因となります。
例えば、外出禁止や長時間の勉強を強制することは、子どもの自由を奪い、ストレスを増大させるので、反抗がより強まる可能性が高まります。
適度なルールを設定し、子どもの意見を取り入れながら柔軟に対応することが大切です。

2. 感情的に反応する

反抗期の子どもに対して感情的に反応すると、事態はさらに悪化します。
親が怒りや苛立ちをぶつけてしまうと、子どもも同様に感情的になり、冷静な話し合いができなくなります。
例えば、子どもが反抗的な態度を示したときに怒鳴ったり叱責することは避けましょう。親は常に冷静さを保ち、落ち着いたトーンで話すことが重要です。

3. 無視や無関心な態度をとる

無視や無関心な態度をとることは、子どもにとって非常に傷つく行為です。
子どもは「親に認められたい」と感じているため、無視されると自己価値感が低下し、さらに反抗的になることがあります。
例えば、子どもから話しかけられても無視したり、興味を示さない、軽くあしらう、などの態度は避けるべきです。
子どもの話に対して真摯に耳を傾け、関心を持って接することが大切です。

4. 他人と比較する

子どもを他人と比較することは、子どもの自尊心を傷つけてしまう行為になります。
特に兄弟姉妹や友人と比較されると、子どもは劣等感を感じ、大きく自信を失うことがあります。
例えば、
「お兄ちゃんはこんなことしないのに…」
「友達の○○ちゃんはもっと頑張っているのに…」
といった発言は避けましょう。
子どもを貶めるのではなく、個性や努力を認め、褒めてあげることが大切です。

5. 過干渉する

過干渉は子どもの自主性を奪い、依存心を強める原因となります。
親があまりにも子どもの生活に干渉しすぎると、子どもは窮屈感を感じてしまい、反発心がさらに強まります。
例えば、子どもの友達関係や学校の課題に過度に介入することは避けるべきです。まずは子ども自身に考えさせ、自分の力で解決する機会を与え、それらを温かく見守ることが大切です。

親の過干渉についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「親の過干渉が子どもに与える影響とは?」

カウンセリングや相談窓口を利用する

各都道府県や市町村には、子供の子育てを支援している公的機関があり、学校以外での相談窓口として利用できます。
各機関には子育てに詳しい専門家が在籍しており、お子さんの状況に合ったアドバイスや支援を受けることができます。
家族だけで悩みや不安を抱えるよりも、外部からの助言やサポートにより解決できることも多くあります。

[子育て相談窓口]

全国の市区町村に設置されている相談窓口です。お住まいの市役所や区役所にてご確認ください。
子育て全般についての悩み事や困りごとの相談を受け付けています。

[教育支援センター]

教育委員会等が運営する公的機関です。
学校に通わなくても学習できる環境の支援、生徒や保護者との教育相談、心理カウンセラーによる面談等を提供しています。市の施設など、公の建物の中にあることが多く、利用料は無料です。

[児童相談所]

厚生労働省が運営する公的機関です。
18歳未満の子どもやそのご家族を対象として、子育てやしつけの悩み、不登校、発達障害、子どもの行動上の問題などについて相談することができます。

まとめ

子供が反抗期になると、親が何を言っても聞かないようなこともあり、対処に苦労することがあります。
しかし、反抗期は子供の成長においては自然なプロセスであり、年齢と共に解消されていきます。焦らず、おおらかな視点で見守り、状況に応じて適切な対応を取ることで、上手く反抗期を乗り越えられるでしょう。
このコラムが、反抗期の子供への接し方に悩む親御さんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

この記事を企画・執筆・監修した人

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この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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