中学受験の塾費用はいくらかかる?|費用の詳細を解説します

公開日:2024年8月22日

このコラムでは、中学受験を検討している人に、中学受験用の塾の費用がどれくらいかかるのかを解説します。
塾の月謝、入塾金、季節講習費、テキスト代などを詳細にご紹介します。中学受験用の進学塾はどのくらいの費用がかかるのか、予算の目安にお役立てください。

中学受験用の進学塾に通う場合の費用

中学受験を目指して進学塾に通う場合、費用の負担は家庭にとって大きなものとなります。
中学受験を考える際には、こうした費用をしっかりと見積もり、家庭の予算と照らし合わせた計画が必要となります。
ここでは、進学塾にかかる具体的な費用について詳しく説明していきます。

1. 毎月かかる費用

進学塾の月謝は、学年や受講する授業の数、塾の校舎や規模によって異なりますが、一般的には月額で平均3万〜6万円が相場です。
特に受験学年である小学6年生になると、授業の数も増え、追加の特別授業が加わることが多く、費用も増加します。この費用は、通常は月初に納入する形になりますが、年間を通して見ても大きな支出となります。

2. 季節講習にかかる費用

夏期講習や冬期講習、春期講習など、長期休暇中に行われる季節講習も重要な学習機会です。
これらの講習は集中した授業が行われるため、1回あたりの費用は通常の月謝よりも高く設定されています。例えば、夏期講習だけで10万円以上かかることも珍しくありません。
これに加えて、短期集中講座や特別セミナーなどのオプション講座も多く提供され、受講するたびに追加費用が発生します。

3. テキストや模擬試験の費用

進学塾で使用されるテキストや問題集、また模擬試験の費用も大きな出費です。
毎年新しいテキストを購入する塾がほとんどで、年間で数万円かかることがあります。
また、小学6年生になると模擬試験が頻繁に実施されるため、その受験料がかかります。模擬試験は1回あたり数千円の費用がかかり、年間で10回以上受けるケースが多いです。

4. その他の費用(入会金、年会費、交通費、飲食費など)

入塾時に必要な入会金や毎年かかる年会費も、忘れてはならない費用です。
これらの費用は塾によって異なりますが、入会金は1〜3万円、年会費は数千円から数万円程度が一般的です。ただし、キャンペーン等で入会金が無料になることもあります。
また、塾までの交通費や、通塾中の飲食費も毎月の出費に加わります。特に遠方の塾に通う場合は、交通費が大きな負担となることがあります。
また、週末や夜遅くまで塾で勉強する場合には、食事代もかさむことがあります。

5. 小学4〜6年生までにかかる費用の総額

これらの費用を総合すると、小学4年生から6年生までの3年間でかかる塾の費用は、総額で約250〜350万円に達することがあります。この総額には、毎月の授業料、季節講習費、教材費、模擬試験費、その他の関連費用がすべて含まれています。
この金額は家庭によって異なりますが、中学受験を成功させるためには、これだけの投資が必要であることを理解しておくことが重要です。

6. 大手進学塾の費用例

ここでは大手進学塾に4年生から6年生まで通った場合にかかる費用の一例を見てみましょう。

※各塾のHPに公表されている金額を基に算出しております。詳細未公表分等については、過去の実績値から見込んだおおよその金額となります。受講校舎やコースにより実際にかかる金額とは異なりますので、あくまでも目安としてご参照下さい。

上記からもわかる通り、進学塾に通った場合は、平均すると7〜9万円ほど毎月かかることがわかります。

中学受験用の個別指導塾に通う場合の費用

個別指導塾は、生徒に合わせた指導が受けられるため、中学受験を目指す家庭にも人気です。
注意点として、「個別」という言葉の響きから「1対1」と思われがちですが、実際には「1対2」「1対3」という場合も多いので、必ず入塾前に確認するようにしましょう。
ここでは、個別指導塾にかかる具体的な費用について詳しく説明します。

1. 毎月かかる費用

個別指導塾の毎月の費用は、指導内容や授業の回数、受講する科目数によって大きく異なります。一般的には、月額で3〜6万円程度が相場となりますが、自分でコマ数の選択が可能な場合もあるので、集団塾よりも家庭の予算に合わせて調整しやすい場合もあります。

2. 季節講習にかかる費用

個別指導塾でも、夏期講習や冬期講習などの季節講習が行われます。
これらは通常の授業とは別に行われる授業であり、1回の講習費用は5〜20万円程度が一般的です。受講するコマ数や科目数により大きく変動するのが特徴です。
個別指導塾の季節講習は、弱点克服や得点力向上を目的としたカリキュラムが組まれるため、保護者にとっては重要な投資となります。

3. テキストや諸経費の費用

個別指導塾でも、生徒一人ひとりの学習状況に合わせたテキストや教材が用意されます。
これらのテキスト代は年間で数千円〜数万円程度かかります。
また、授業料とは別途で「諸経費」や「生徒管理費」という名目の費用が月数千円ほどかかる場合もあります。

4. その他の費用(入会金、年会費、交通費、飲食費など)

個別指導塾では、入会時に入会金が必要になる場合があります。
入会金は1〜3万円程度が一般的であり、年会費も別途かかることがあります。ただし、キャンペーン等で入会金が無料になることもあります。
また、通塾にかかる交通費や、塾での飲食費も考慮する必要があります。
特に自宅から遠くの塾に通う場合や、授業時間が長い場合は、これらの費用がかさむことになります。

5. 小学4〜6年生までにかかる費用の総額

個別指導塾に小学4年生から6年生までの3年間通う場合の総費用は、授業料、季節講習費、教材費、その他の関連費用を合わせると、総額で150万〜300万円に達することがあります。
この金額は、通う塾の種類や受講する科目数、指導内容やコマ数によって異なるため、より詳細な金額が気になる場合には直接問い合わせをしてみてください。

6. 大手個別指導塾の費用例

※自社調べとなりますので、あくまでも目安としてご参照下さい。

上記からわかる通り、個別指導塾に通った場合は、平均すると4〜7万円ほど毎月かかることがわかります。

中学受験用のその他学習方法の費用

中学受験の勉強をするためには、進学塾や個別指導塾以外にも様々な学習方法があります。どの方法にもメリットとデメリットがあるため、総合的に考えて最適なものを選びましょう。
それぞれの方法について、どのような費用がかかるのか詳しく見ていきましょう。

1. プロ家庭教師・個人家庭教師

プロ家庭教師・個人家庭教師は、個別の指導が受けられるため、非常に効果的ですが、その分費用が高くなる傾向にあります。
家庭教師の料金は、教師の経験や実績に応じて異なりますが、1時間あたり5,000〜15,000円程度が一般的です。
週に数回の授業を受けると月額で10万円を超えることもあり、年間を通じるとかなりの金額となります。加えて、交通費や教材費などの追加費用が発生することもあります。

“家庭教師と個別指導塾の違いについてもっと知りたい方はこちら
「家庭教師の個人契約の相場は?|料金の仕組みや選ぶ際の注意点を独自視点で解説!」

2. 通信添削・参考書・問題集

通信添削や参考書、問題集を使った自宅学習は、進学塾や家庭教師に比べて費用を抑えることができます。
通信添削は、月額で数千円〜1万円程度のものが多く、年間契約をすると割引が適用されることがあります。
また、参考書や問題集も1冊あたり数千円程度で購入できるため、比較的手頃な価格で受験準備ができます。ただし、自宅での自己管理や親のサポートや指導が必要となります。

私立中学に入学してからかかる費用

私立中学校への入学後には、さまざまな費用が発生します。
私立中学に通うには、これらの費用を考慮し、しっかりとした資金計画を立てることが大切です。

1. 入学金

入学時に一度だけ支払う費用で、多くの私立中学校では20〜50万円程度が一般的です。この費用は入学手続き時に支払う必要があり、返金はされません。

2. 授業料

私立中学の授業料は、公立中学に比べて高額です。年間で50〜100万円ほどが相場であり、学校や地域によって異なります。
この授業料には、基本的な授業にかかる費用が含まれますが、追加の費用が発生することもあります。

3. その他にかかる費用(施設費、修学旅行費、部活動費など)

授業料に加えて、施設維持費や設備費、修学旅行や校外学習にかかる費用、部活動に必要な経費などがかかります。
施設費や修学旅行費は、年間で数万円〜十数万円程度ですが、私立中学の場合、修学旅行先が海外になることもあり、その場合はさらに高い金額になります。
部活動費用は、参加する活動によって異なりますが、ユニフォーム代や用具代、大会参加費などがかかることがあります。

4. 塾や習い事にかかる費用

私立中学に通いながらも、受験対策や学力向上のために塾に通う生徒も少なくありません。
中学生用の塾の費用は月額で2万〜5万円程度かかることが多く、習い事などの費用も合わせると、さらに負担が増えます。

もっと知りたい方はこちら
【私立・中高一貫校コース】について

5. 寄付金や学校債

一部の私立中学校では、任意で寄付金を求められる場合があります。また、学校の設備や運営資金として「学校債」を購入することを求められることもあります。
寄付金は任意であるものの、社会通念上、一定の金額を支払うことが期待される場合が多いです。

中学受験の塾選びにについてもっと知りたい方はこちら
「中学受験にかかる費用はいくら?|中学受験にまつわる費用を徹底解説」

まとめ

今回のコラムでは、「中学受験の塾費用はいくらかかる?」をテーマに解説しました。
進学塾や個別指導塾では、多くの費用がかかりますが、計画的に予算を立てることで無理のない受験準備が可能となります。
塾や家庭教師、学校選びは慎重に行い、お子さんにとって最良の学習環境を提供するためのお役に立てれば幸いです。

この記事を企画・執筆・監修した人

家庭教師のマスター教務部

この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
家庭教師のマスターでは、家庭教師・受験・不登校・発達障害・学習方法・学校情報・教育・子育てをテーマに、お役に立ち情報を発信しています。

家庭教師のマスターについて

家庭教師のマスターの特徴

平成12年の創立から、家庭教師のマスターは累計2万人以上の子供たちを指導してきました。その経験と実績から、

  • 勉強大嫌いな子
  • テストで平均点が取れない子
  • 特定の苦手科目がある子
  • 自宅学習のやり方、習慣が身についていない子

への指導や自宅学習の習慣づけには、特に自信があります!

家計に優しい料金体系や受験対策(特に高校受験)にもご好評いただいており、不登校のお子さんや発達障害のお子さんへの指導も行っています。

もっと知りたい方はこちら

指導料金について

指導料:1コマ(30分)

  • 中学生:900円/1コマ
  • 小学1年生~4年生:800円/1コマ
  • 小学5年生~6年生:850円/1コマ
  • 高校生:1000円/1コマ

家庭教師マスターではリーズナブルな価格で高品質の家庭教師をご紹介しています。

2人同時指導の割引き|ペアレッスン

兄妹やお友達などと2人一緒に指導を受けるスタイルの「ペアレッスン」なら、1人分の料金とほぼ変わらない料金でお得に家庭教師の指導が受けられます!

※1人あたりの指導料が1コマ900円 → 1コマ500円に割引きされます!

もっと知りたい方はこちら

教え方について

マンツーマンで教える家庭教師の強みを活かし、お子さん一人ひとりにピッタリ合ったオーダーメイドの学習プランで教えています。
「学校の授業や教科書の補習」「中間・期末テスト対策」「受験対策」「苦手科目の克服」など様々なケースに柔軟な対応が可能です。

指導科目について

英語・数学・国語・理科(物理・生物・化学)・社会(地理・歴史・公民)の5科目に対応しています。定期テスト対策、内申点対策、入試対策・推薦入試対策(面接・作文・小論文)など、苦手科目を中心に指導します。

コースのご紹介

家庭教師のマスターでは、お子さんに合わせたコースプランをご用意しています。
ご興味のある方は、下記をクリックして詳細を確認してみてください!

無料体験レッスン

私たち家庭教師のマスターについて、もっと詳しく知って頂くために「無料の体験レッスン」をやっています。
体験レッスンでは、お子さんと保護者さまご一緒で参加して頂き、私たちの普段の教え方をご自宅で体験して頂きます。
また、お子さんの学習方法や課題点について無料のコンサルティングをさせて頂き、今後の学習プランに活かせるアドバイスを提供します。
他の家庭教師会社や今通われている塾との比較検討先の1つとして気軽にご利用ください!

\ 無料体験レッスン申込みはこちらから! /