子どもの自己肯定感の高め方とは?|7つのNG行動についても解説

公開日:2025年3月27日

このコラムでは、子どもの自己肯定感を高める方法について詳しく解説します。また、「自己肯定感」が子どもに与える影響、自己肯定感を高める育て方のコツや、逆に自己肯定感を下げてしまうNG行動についてもご紹介します。

自己肯定感が子どもに与える影響

自己肯定感とは、「自分には価値がある」「ありのままの自分で大丈夫」と思える感覚のことを指します。
自己肯定感が高い子どもは、さまざまな場面で前向きに行動し、困難に直面しても乗り越える力を持ちやすくなりますが、一方で、自己肯定感が低いと、自信が持てず、チャレンジを避けたり、対人関係で悩みやすくなったりすることがあります。
ここでは、自己肯定感が子どもに与える具体的な影響を「学習面」「人間関係」「精神面・感情面」「将来」の4つの視点から解説します。

1. 学習面への影響

自己肯定感が高い子どもは、「自分ならできる!」という前向きな気持ちを持ちやすくなり、学習に対しても意欲的に取り組めます。一方で、自己肯定感が低いと、「どうせやっても無駄…」と感じ、学ぶことに消極的になることがあります。

挑戦する意欲が高まる

自己肯定感が高い子どもは、「自分はできる!」と信じる気持ちが強く、新しいことにも前向きに取り組みやすくなります。失敗しても、「また挑戦すればいい」と考え、努力を継続できる傾向があります。

学習へのモチベーションが高まる

自分の努力や成果を認めてもらえることで、「やればできる!」という成功体験を積みやすくなります。その結果、勉強そのものを前向きに捉え、学ぶことを楽しむ姿勢が育まれます。

テストや受験でのストレス耐性が向上する

自己肯定感が高い子どもは、ミスや失敗を「自分の価値が下がること」とは考えません。
結果が思うようにいかなくても、自分を責めすぎず、次の機会に向けて気持ちを切り替えることができます。

2. 人間関係への影響

自己肯定感が高いと、自分に自信を持つことができるため、人との関わり方にもポジティブな影響を与えます。他者とのコミュニケーションが円滑になり、友人との関係を良好に保つことができるようになります。
逆に、自己肯定感が低いと、対人関係に苦手意識を持ちやすくなり、人と関わることに消極的になってしまうことがあります。

他者とのコミュニケーションが円滑になる

自己肯定感が高い子どもは、自分の意見や気持ちを素直に表現しやすくなります。また、他人の意見を尊重する余裕も生まれるため、良好な人間関係を築きやすくなります。

友達とトラブルが起きても適切に対処できる

友人関係で衝突があった場合でも、「自分には価値がある」と思える子どもは、必要以上に落ち込んだり、自分を責めたりしにくくなります。
問題が起きても冷静に対処し、相手と向き合う力が育ちます。

いじめの被害・加害リスクが低くなる

自己肯定感が低いと、他人からの評価に敏感になり、いじめの標的になりやすかったり、逆に他者を攻撃することで自分の価値を保とうとする場合があります。
自己肯定感が高い子どもは、周囲に流されにくく、いじめの加害者・被害者になりにくい傾向があります。

3. 精神面・感情面への影響

自己肯定感が高いと、感情を上手にコントロールしやすくなり、ストレスに強い心を育むことができます。
逆に、自己肯定感が低いと、感情が不安定になり、落ち込みやすくなったり、怒りをコントロールしにくくなったりすることがあります。

ストレスへの耐性が強くなる

自己肯定感が高い子どもは、自分自身を肯定的に捉えることができるため、困難やストレスに直面しても「何とかなる」と前向きに考えられます。

感情のコントロールがしやすくなる

自己肯定感が低いと、「自分はダメだ」と思い込み、怒りや不安をうまく処理できないことがあります。一方で、自己肯定感が高いと、感情を冷静に整理し、適切に表現できるようになります。

幸福感が高まり、充実した生活を送れる

「自分はこのままで大丈夫」と思えることで、安心感を持って日々を過ごせるようになります。その結果、毎日の生活に対する満足度や幸福感が高まりやすくなります。

4. 将来への影響

自己肯定感が高いと、大人になってからも自信を持ち、社会での適応力が向上します。逆に、自己肯定感が低いと、困難に直面したときに「自分には無理だ」と諦めやすくなり、社会生活にも影響を与えてしまいます。

自信を持って夢や目標に向かって進める

自己肯定感が高い子どもは、将来の夢や目標に対しても前向きに取り組みやすくなります。たとえ途中で困難があっても、「自分なら乗り越えられる」と信じて努力を続けられます。

社会に出てからの適応力が向上する

自己肯定感が高いと、変化や新しい環境に適応しやすくなります。社会に出ても、他者と良好な関係を築きながら、自分の力を発揮しやすくなります。

精神的な健康を保ちやすい

自己肯定感が低いと、ストレスやプレッシャーに弱くなり、精神的な不調に陥りやすい傾向があります。自己肯定感が高いと、困難があっても折れにくく、心の健康を保ちやすくなります。

子どもの自己肯定感を高める育て方|7つのポイント

子どもの自己肯定感を育むためには、日々の関わり方がとても重要です。親の言葉や態度が、子どもの自己評価に大きく影響を与えるため、意識的に自己肯定感を高める関わりをすることが大切です。
ここでは、子どもの自己肯定感を高めるために親ができる具体的な方法を7つ紹介します。

1. 子どもに無条件の愛を伝える

子どもが自己肯定感を持つためには、「自分は存在するだけで愛されている」と感じることが何よりも大切です。
「良い成績を取ったら褒める」「いい子にしていたら愛される」といった条件付きの愛情ではなく、どんな時でも「あなたは大切な存在だよ」と伝えることが必要です。日々の生活の中で、何かを成し遂げた時だけではなく、特に理由がなくても「あなたがいるだけで嬉しい」と伝えることで、子どもは自分の存在に価値を感じるようになります。
また、失敗したときも「大丈夫、一緒に頑張ろうね」と声をかけることで、安心感を与えることができます。

2. 子どもの意見をしっかりと聞く、選択を尊重する

子どもが「自分の意見を大切にしてもらえている」と感じることで、自信を持ちやすくなります。
親がすべて決めてしまうと、「自分の考えには意味がない…」と思い込んでしまうことがあるため、子ども自身が選択する機会を作ることが大切です。
話をするときは、しっかり目を見て聞き、「どうしたい?」と質問しながら、自分で考える力を伸ばしていくことが重要です。たとえ親の考えと違っても、一度は子どもの意見を尊重することで、「自分の考えを持っていいんだ」と思えるようになります。

3. 小さな成功体験を積ませる

成功体験を積むことで、「自分はできるんだ!」という自信がつき、自己肯定感が高まります。
大きな成功を求めるのではなく、小さな目標を設定し、それを達成したときに「頑張ったね!」と認めてあげることが大切です。
例えば、「昨日よりも少し長く本を読めた」「習い事で前よりも上手にできた」といった、日々の小さな成長をしっかりと見守り、褒めることで、子どもは「やればできる」という感覚を身につけていきます。
失敗してしまったとしても、「挑戦したこと自体が素晴らしい」と伝えることで、次のチャレンジへの意欲が高まります。

4. 失敗を責めずチャレンジしたことを褒める、結果よりも過程をほめる

失敗を責められると、子どもは「失敗すると価値がない」と感じてしまい、挑戦を避けるようになります。ですから、結果ではなく、努力した過程を認めることがとても大切です。
例えば、「テストで100点取れて偉いね」ではなく、「コツコツ勉強を頑張ったね」と努力そのものを評価することで、子どもは「頑張ること自体に意味がある」と考えられるようになります。
また、スポーツや習い事でも「速く走れたね」ではなく、「毎日練習したことが成果につながったね」と伝えることで、継続することの大切さを学ぶことができます。
失敗しても、「よく挑戦したね」とチャレンジしたことを褒めることで、新しいことに取り組む勇気が育まれます。

5. 「比べる」のではなく「その子自身」を見る

他の子どもと比較されると、子どもは「自分はダメなのかもしれない」と感じ、自己肯定感が下がってしまいます。
兄弟や友達と比べるのではなく、子ども自身の成長に目を向けることが大切です。「〇〇ちゃんはできるのに」ではなく、「あなたはどう感じた?」と問いかけることで、自分の成長に意識を向けるようになります。
昨日よりできるようになったことや、前回よりも努力したことを一緒に喜ぶことで、「自分は自分のペースで成長していいんだ」と思えるようになります。

6. スキンシップやポジティブな言葉を増やす

スキンシップや温かい言葉は、子どもに安心感を与え、「自分は愛されている」という感覚を育てます。
日常の中で、意識的にスキンシップやポジティブな言葉を増やすことが大切です。ハグをする、頭をなでる、手をつなぐといった触れ合いは、子どもに安心感を与える効果があります。
また、「大好きだよ」「いつも応援しているよ」と言葉で伝えることで、子どもは「自分は大切な存在なんだ」と感じやすくなります。
忙しい日々の中でも、笑顔で「おはよう」「おかえり」と声をかけることで、子どもは家が安心できる場所だと感じ、自己肯定感を高めることができます。

7. 親自身が自己肯定感を大切にする

親が自分を否定する姿を見せてしまうと、子どもも「自分もダメなのかもしれない」と感じることがあります。
親自身が自己肯定感を大切にし、前向きな姿勢を見せることが、子どもにとっての良いお手本になります。
「私なんてダメだ」と言わず、「私も精一杯頑張ったよ!」とポジティブに伝えることで、子どもも「自分も頑張ろう!」と感じることができます。
失敗しても、親が自分自身を責めすぎず、「まあ、こういうこともあるよね」「大丈夫、大変だったけどよくやった!」と前向きに受け止めることで、子どもも失敗を恐れずにチャレンジできるようになります。

子どもの自己肯定感を下げる7つのNG行動

子どもの自己肯定感を高めることが大切である一方で、知らず知らずのうちに親の言動が自己肯定感を下げてしまうこともあります。親として良かれと思っている言葉や行動が、実は子どもの自信を奪い、自己肯定感を低くしてしまうこともあるのです。
ここでは、子どもの自己肯定感を下げてしまう7つのNG行動について詳しく解説します。

1. 否定的な言葉を使う、子どもの気持ちを否定する

「なんでそんなこともできないの?」「ダメな子だね」「そんなことで泣くなんて情けない」といった否定的な言葉をかけると、子どもは「自分は価値のない存在なのかもしれない」と思い込んでしまいます。
特に、人格を否定するような言葉を繰り返し言われると、自己肯定感が低くなり、「どうせ自分は何をやってもダメなんだ」と諦めてしまうことにつながります。
また、「そんなことで怒るなんておかしいよ」「気にしすぎだよ」といった言葉で子どもの感情を否定するのも避けましょう。子どもは「自分の気持ちは間違っているのかもしれない」と思い、自分の感情を素直に表現できなくなってしまいます。

2. 結果ばかりを評価する、失敗を責める

「100点取ったから偉い」「勝てたからすごい」といった結果だけを評価する言葉が多くなると、子どもは「良い結果でないと認めてもらえない」と感じ、挑戦することを恐れるようになります。
さらに、「また間違えたの?」「だからダメなんだよ」と失敗を責められると、「失敗すること=自分の価値が下がること」と思い込んでしまい、新しいことにチャレンジする意欲を失ってしまいます。
結果よりも努力や成長の過程を認めることが大切であり、「頑張ったね」「少しずつできるようになってきたね」といった言葉をかけることで、子どもは安心して努力を続けることができます。

3. 他の子と比較する

「〇〇ちゃんはできるのに、あなたはどうしてできないの?」「お兄ちゃんはもっと頑張っていたよ」といった他の子との比較は、子どもの自己肯定感を大きく下げる原因になります。
比較されることで、「自分は他の子より劣っている」と思い込み、自己評価が低くなってしまいます。特に、兄弟や友達と比べられることが続くと、「親は自分よりも〇〇の方が好きなんだ」と感じることもあり、親子関係にも悪影響を与えることがあります。
子どもの成長は一人ひとり異なるため、他人と比べるのではなく、「昨日よりもできるようになったこと」「前回よりも頑張れたこと」に目を向けることが大切です。

4. 過度に干渉しすぎる

「それはこうしなさい」「あなたはこうすべき」と親がすべて決めてしまうと、子どもは「自分で考えても意味がない」と思い込み、主体性が育ちにくくなります。過度な干渉は、親の意見に従うことが当たり前になり、自分の意思で行動する力を奪ってしまうことがあります。特に、「これをしなさい」「勝手に決めないで」といった言葉を繰り返すと、子どもは「どうせ自分の意見は尊重されない」と感じ、自分の考えを持つことに自信を失ってしまいます。子どもが自分で選択する機会を増やし、「どうしたい?」と問いかけることで、自分で考え、行動する力を育むことができます。

親の過干渉についてもっと知りたい方はこちら
「親の過干渉が子どもに与える影響とは?」

5. 無関心な態度をとる

「ふーん、別にいいじゃん」「好きにすれば?」と子どもの話を適当に聞いたり、忙しさを理由に関わりを持たなかったりすると、子どもは「自分は大切にされていないのでは?」と感じるようになります。
親が無関心な態度をとることで、「どうせ自分のことなんて誰も気にしてくれない」と思い込み、自己肯定感が低くなってしまうのです。
子どもが話しかけてきたときは、目を見てしっかり聞き、「そうなんだね」「それは嬉しかったね」と反応することで、「自分は大切な存在なんだ」と感じることができます。

6. 条件付きの愛情を示す

「いい子にしていたら好き」「テストの点数が良ければ認める」といった条件付きの愛情を示すと、子どもは「何かを達成しないと愛されない」「ありのままの自分では価値がない」と思い込んでしまいます。
例えば、「〇〇ができたら褒める」という関わり方ばかりしていると、子どもは「失敗したら愛されなくなるかもしれない」と不安になり、プレッシャーを感じるようになります。
どんな時でも「あなたはあなたのままで大切な存在だよ」と伝えることで、子どもは安心感を持ち、自己肯定感を高めることができます。

7. 子どもの前で親が自分自身を否定する

親が自分自身に対して「私なんてダメな人間だから」「どうせ私は何をやっても無駄」といった自己否定的な言葉を口にしていると、子どもも「自分も同じだ」と思い込みやすくなります。
親の言動は子どもに大きな影響を与えるため、親自身が自己肯定感を大切にすることが重要です。
例えば、「私はこういうのが得意なんだよ」「大変だったけど、頑張ったんだよ」と前向きな言葉を使うことで、子どもも「自分を肯定していいんだ」と思えるようになります。親が自己肯定感を持つことが、子どもにとっての良いお手本になります。

まとめ

子どもの自己肯定感は、学習や人間関係、将来の生き方に大きな影響を与えます。自己肯定感を高めるためには、無条件の愛情を伝え、努力の過程を認め、他者と比べずその子自身の成長を大切にすることが重要です。一方で、否定的な言葉や結果重視の評価、過度な干渉や無関心な態度は、自己肯定感を下げる原因になります。
日々の関わり方を少し意識するだけで、子どもの自信や前向きな気持ちは大きく育ちます。「ありのままの自分で大丈夫」と思える環境をつくり、子どもが安心して成長できるようサポートしていきましょう。

この記事を企画・執筆・監修した人

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この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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