高校受験の面接における入退室マナーについて

公開日:2024年5月23日

高校受験前の面接時の入退室マナーについて詳しく解説します。高校受験の面接では、質疑応答の内容だけではなく、入退室時のマナーや身だしなみなどの見た目も評価されています。正しいマナーを知って面接本番に備えましょう!

高校面接での入退室マナー4選!

高校受験の面接でメインとなるのは質疑応答の内容となりますが、様々な質問に対して回答する上で「目に見える部分」も重要なポイントとなります。
その中でも重要とされるのが「入退室時のマナー」です。
入退室のマナーができているかどうか?によって、

  • 面接に向けてしっかりとした準備ができている
  • 基本的な礼儀作法が身に付いている

といったことが分かり、「入学意欲の高さ」「常識を備えている」ことを評価できるので、面接官はこの様な点にも注目しています。

また、マナーや礼儀作法は第一印象にも大きく影響するので、同じ回答をしたとしても面接官に与える印象が変わってしまうことがあります。
ですから、自分の評価を無駄に下げないようにするために、目に見えるマナーについては最大限の注意を払うことが大切です。

1. 待合室でのマナー

面接室に入ってからのマナーには十分気を付けている人は多いですが、待合室でのマナーは意外と盲点になりがちです。学校によっては、待合室で待機している時の態度や姿勢も見ていることがあり、さらには登下校時の様子(歩きながら騒いでいないか?、下校時に飲食店に入ったり買い食いしていないか?など)まで見られていることもあるので、注意が必要です。

待合室でのマナーについては、

  • 周りの人とお喋りをしない、私語をしない
  • 姿勢を正して座る(腕組み、脚組み、椅子にもたれかかる、落ち着きのない動きなどはNG)
  • 居眠り、スマホをいじる、などはNG

などに注意しましょう。
「待合室で待機している時点で、既に面接が始まっている」と考えておき、入室時と同じ態度や姿勢で待つことがポイントです。

2. 入室時のマナー

自分の順番が回ってきたら、静かにドアの前まで移動しましょう。ドアを開ける前に軽く2〜3回程ノックし、面接官から「どうぞ」という声を確認してからドアを開けます。
ドアを開けるのと同時に、面接官に向かって「失礼します」と挨拶・一礼し、振り向いて両手でドアノブを握り、ゆっくりとドアを閉めます。
ドアを閉めたら、指定された席へ静かに歩いて行きます。

3. 着席時のマナー

指定の場所に着いたら、椅子の横に立ち「本日はよろしくお願いします!」と明るく挨拶・一礼し、自分の受験番号・名前・出身中学名を言います。
そして、面接官から「どうぞおかけください」と言われてから着席します。

4. 退室時のマナー

一通りの質疑応答が終わったら、面接官から「面接はこれで終わりになります」と伝えられますので、「はい」と返事してから起立し、明るい表情で「本日はありがとうございました!」と伝え、面接官に向かって深く一礼します。
その後、ドアに向かって静かに歩き、ドアの前で振り返り再度深く一礼「失礼します」と言いましょう。そして、静かにドアを開け退室し、静かにドアを閉めましょう。

面接官に良い印象を与えるための入退室のコツ

面接官に良い印象を与えるためには、上記のマナーをスムーズに行うことがポイントです。
面接試験ではどうしても緊張してしまうと思いますが、あまりにもぎこちない動きや慌てた仕草は、あまり良い印象を与えません。ですから、入退室時の所作が板に付くまで模擬面接を繰り返し、マナーや所作を自然に示せるよう準備しておくことが大切です。
また、これらのマナーをしっかり身につけておけば、気持ちに余裕が生まれ、質問に対しても落ち着いて対応することができ、さらに好印象につなげられる可能性が高まります。

高校受験の面接についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「高校受験の面接で好印象を与える6つのポイント」

入退室の際に気をつけたいNGポイント

面接の入退室時に注意しておきたい点として、

  • ドタバタと大きな音を立てて歩かない
  • 歩く時や立っている時の姿勢が悪い
  • 大きな音を立ててドアを開閉する
  • 一礼の角度が浅い(首を縦に振るだけになっている)
  • 挨拶やお礼の言葉が不明瞭・声が小さい
  • 動作が荒っぽい、乱雑

などが挙げられます。
いくらマナーを守っていたとしても、それぞれの動きが雑であったり粗暴な印象を与える動きであっては意味がありません。
一つひとつの動作を丁寧にすることで、初めて好印象につながります。

高校受験の面接で落ちる人の特徴についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「高校受験の面接で落ちる人ってどんな人?|失敗例と対策方法について」

高校面接での質疑応答マナー3選!

面接入試の本題にあたるのが「質疑応答」になります。
上述した入退室のマナーなどは、この質疑応答の回答内容に悪い影響を及ばさないように気を付けるのです。
回答する内容自体が最も重要になるのですが、その上で「話し方」や「態度」のマナーにも注意し、評価を落とさないようにすることが重要となります。

高校受験でよく聞かれる質問10選
⇒ 「高校の面接でよく聞かれること|10種類の質問と回答例をご紹介!」

1. 言葉遣いのマナー

面接では、当然のことながら敬語を使って話しましょう。友だち言葉は当然NGです。
目上の人に対する話し方がしっかりと身に付いているかどうかは、自分の第一印象話す内容の聞こえ方にも影響します。
面接において、あえて友だち言葉で面接官に話す人はいませんが、緊張のあまりつい不適切な言葉遣いを口にしてしまうことがあります。

特に気を付けておきたい「言葉遣いのマナー」としては、

  • 自分のことは「わたし」と言う(僕、俺、うち、自分で自分の名前を言う、などはNG)
  • 受験する高校のことは「御校」と言う
  • 語尾を伸ばして話さない
  • 語尾は「〜です。」「〜ます。」で終わるように話す
  • 「超〜」「めっちゃ〜」「〜じゃん」「~的な」「まじ〜」などの友達言葉は使わない
  • いわゆる「ら抜き表現」は使わない(例:×見れる→○見られる、×食べれる→食べられる、×考えれる→○考えられる 等)

などが挙げられます。

中学生なので多少の間違いは仕方ないと思いますが、練習が不足していると普段の口癖が出やすくなります。ですから、面接試験までに何度も声を出して練習し、丁寧な言葉遣いに慣れておくことが大切です。

2. 服装や身だしなみのマナー

礼儀やマナーをしっかり守っていても、服装や身だしなみが適切でない場合、面接官からの評価を落としかねません。
これらのポイントとしては「清潔感」になります。
面接での服装は基本的に制服を着用するのですが、その着こなしや清潔さには十分注意を払いましょう。また、服装以外でも、髪型などの身だしなみにも注意が必要です。

特に気を付けておきたい「服装のマナー」としては、

  • 制服のシワや汚れが目立たない
  • ネクタイやリボンが曲がっていない
  • シャツや制服のボタン・ホックをしっかり留める
  • スカートやズボンの丈は適切にする(短すぎる・長すぎるはNG)
  • 制服を着崩さない(ズボンを腰で履く、オーバーサイズ、ネクタイを緩める等はNG)
  • 靴は綺麗な状態にしておく(汚れが目立つ、靴紐がほどけている、かかとを踏んでいるなどはNG)

特に気を付けておきたい「身だしなみのマナー」としては、

  • 寝癖を整えておく
  • 清潔感のある髪型に整えておく(長髪の場合は髪をまとめる、散髪しておく、など)
  • 前髪が目にかからないようにしておく
  • フケ、目ヤニ、ヨダレ跡などを落とし、清潔感を保つ
  • 髪色を変える(茶髪など)、パーマをかけている、などの校則違反はNG
  • 化粧など(色つきのリップ、カラーコンタクト、つけまつげ、ファンデーションなど)をしない
  • アクセサリー(ピアス、ネックレス、指輪など)は着用しない

などが挙げられます。
面接試験にふさわしい服装や身だしなみを整えることで、自身の発言や印象に良い影響を与えることができます。

3. 面接官への態度のマナー

面接官にはきちんと敬意を示し、素直な態度で応答しましょう。目上の人に対して失礼な態度や発言は、大きく評価を下げる可能性がありますので、十分な注意が必要です。
ただし、意図的ではなく、結果として失礼にあたる行動を取ってしまうことがあるので気を付けておきましょう。

特に気を付けておきたい「面接態度のマナー」としては、

  • しっかりと返事をする(生返事、無言でうなずくだけ、無視する、等はNG)
  • 自分が話す時は、面接官の目を見て話す(違う方向を見ながら話す、終始うつむいている、等はNG)
  • 面接官から話しかけられている時は、面接官の目を見て聞く
  • 面接中に余計な動作をしない(貧乏揺すり、やたらと髪をいじる、指を頻繁にいじる、などはNG)

などが挙げられます。
これらの態度に関するマナーは、日頃のクセが出やすい部分です。
中学生は面接に慣れていないので、どちらかと言えばガチガチに緊張してしまうことの方が多いのですが、その中で自分を見失ってしまい、意図せぬ行動を取ってしまうこともあります。
ですから、面接試験の前に模擬面接を何度も繰り返し、準備を整えておくことが重要です。

まとめ

本コラムでは、高校受験の面接におけるマナーに焦点を当て解説しました。
特に、入退室時のマナーについては慣れない動作も多く、模擬面接による繰り返しの訓練が必要です。
ただ、面接で最も重要になるのは「自己PR」や「質問に対する回答」の内容です。これらの評価を最大化するためにも、面接マナーを身につけておくことが大切になります。

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