学校推薦型選抜に落ちる確率は?|落ちる確率を下げる方法も解説!

公開日:2024年7月1日

大学入試の「学校推薦型選抜で落ちる確率」は実際どれくらいなのでしょうか?学校推薦型選抜で落ちる理由や、国公立と私立での違いなどを詳しく解説していきます。また、学校推薦型選抜で落ちる確率を下げるための方法も併せて紹介します!

学校推薦型選抜とは?

大学の推薦入試には、「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」の2種類があります。
「総合型選抜」は自己推薦なのに対し、「学校推薦型選抜」は高校からの推薦が必要となる選抜制度となります。
今回は、「学校推薦型選抜の落ちる確率」について解説するので、まずはその制度についておさらいしておきましょう。

1. 高校からの推薦が必要

前述のとおり、学校推薦型選抜の最大の特徴は、高校からの推薦が必要であるという点です。ですから、大学の出願条件を満たしていて、かつ校内選考を突破した人が受けられることになります。
学校推薦型選抜における大学の出願条件は「評定平均4.0以上」など、高校での高い成績を求めることが多くなっています。

2. 公募推薦と指定校推薦

学校推薦型選抜には「公募推薦」と「指定校推薦」の2種類があります。

公募推薦

全国どの高校からも出願が可能となっていて、学業やスポーツなどの功績が認められ、高校の推薦さえもらえれば誰でも出願できる推薦制度です。
他の推薦入試や一般入試と併用することが出来ます。

公募推薦についてもっと知りたい方はこちら
「公募推薦ってどんな仕組み?│指定校推薦との違いも解説!」

指定校推薦

大学から指定された高校の生徒しか出願できない制度です。
推薦枠がかなり限られていることが多く、厳しい校内選考が行われることがほとんどです。大学側と高校側の信頼の上に成り立っている制度なので、専願受験で、かつ合格した場合は必ず入学することが条件となります。

指定校推薦の仕組みについてもっと知りたい方はこちら
「大学指定校推薦の仕組み|校内選考の基準や対策を解説!」

学校推薦型選抜で落ちる確率は?

学校推薦型選抜についておさらいしたところで、次は実際に落ちる確率がどれくらいあるのかを見ていきましょう。

1. 指定校推薦

前述の通り、指定校推薦は大学側と高校側の信頼の上に成り立っている制度です。
そのため、高校側も厳しい校内選考の基準を設けて、それをクリアした生徒だけに推薦を与えます。そのため、指定校から推薦された生徒を大学側が落とすということはほぼありません。ですから、指定校推薦で落ちる確率はほぼ0%となります。

指定校推薦で落ちた例についてもっと知りたい方はこちら
「指定校推薦で落ちた例はある??|落ちる理由や対策を解説!」

2. 公募推薦

公募推薦は指定校推薦とは異なり、推薦枠が決まっておらず全国の高校から応募が集まるため、倍率は一般入試よりも高くなることが多く、落ちる確率も高めになります。
また、高校の成績だけではなく、小論文や面接を課せられることも多いため、その分受かることが難しい制度と言えます。
具体的な落ちる確率は、大学や学部ごとに違うため一概には言えませんが、国公立や上位人気校であれば60%〜80%中堅以下の大学であれば40%程度だと言われています。
ちなみに公募推薦には以下の2種類があります。

公募制一般推薦

公募制一般推薦は、私立大学と国公立大学で実施されている制度で、学校の成績が出願条件となっていることがほとんどです。評定平均が高い人におすすめの受験方法です。

公募制特別推薦選抜

公募制特別推薦選抜は、スポーツや文化活動、検定や資格の取得が出願条件となっている選抜制度です。スポーツや芸術の分野で実績を残している人におすすめです。

3. 公募推薦に落ちる理由

公募推薦で落ちる理由は、代表的なものとして以下の3点が挙げられます。

  • 小論文や面接の評価が低かった。
  • 大学が求める人物像では無かった。
  • 受験に対して明らかな準備不足があった。

一般入試の学力テストに比べると、準備や対策がしづらいように感じるかもしれませんが、だからといって対策しないまま入試を迎えてしまうと、落ちる確率が上がってしまいます。ですから、事前にしっかりと準備をして本番に臨むようにしましょう。(※具体的な対策方法は後述します。)

4. 大学別の落ちる確率

公募推薦の倍率は年度によっても大きく変わるため一概には言えませんが、公募推薦を実施している大学の例を5つほど見ていきましょう。

国公立と私立の選抜方法の違い

「学校推薦型選抜」と一口に言っても、国公立大学と私立大学では、募集人数から合格者数、試験内容までかなりの違いがあります。
ここでは、国公立大学と私立大学の選抜方法の違いをみていきましょう。

私立大学

私立大学の入学者のうちの約半数が推薦入試を利用して入学しているというデータがあります。ですから、学校推薦型選抜の出願条件自体はそこまで厳しくないことが多く、国公立大学に比べると比較的受かりやすいと言えます。
また、私立大学は推薦の種類も豊富なことが多く、様々な活動で出願条件をクリアし、受験することができます。
私立大学では以下のような推薦の種類があります。

国公立大学

国公立大学でも学校推薦型選抜を行っているケースがあります。ただし、私立大学に比べると出願条件は厳しく、「評定平均4.2以上」などかなり厳しい条件であることがほとんどです。
また、2021年度以降の入試では選抜方法も多様化が進み、「小論文」「口頭試問」「実技」「学力検査」「資格・検定試験の成績」「大学共通テスト」等のうち最低1つを活用するように定められています。
「大学共通テスト」を課す場合には、私立大学の一般的な学校推薦型選抜とは入試の時期が異なるので、注意が必要です。

参照:文部科学省「令和6年度大学入学者選抜実施要項について」

学校推薦型選抜で落ちる確率を下げる方法|やるべきこと4選

ここまで、学校推薦型選抜の仕組みや、落ちる確率、その理由などを見ていきました。最後に、学校推薦型選抜で落ちる確率を下げるために、やっておくべき具体的な4つのことを見ていきましょう。

1. 評定平均を上げておく

学校推薦型選抜で合格を勝ち取るためには、何よりも評定平均を上げておくことが重要です。
出願条件は「評定平均3.8以上」や「評定平均4.0以上」くらいのことが多いですが、それはあくまで出願できる最低条件ということであって、合格するためには、基本的に評定平均は高ければ高いほど良いです。目安としては「評定平均4.5以上」を目指すようにしましょう。
評定平均は高校1年生からの成績が加味されるので、学校推薦型選抜を考えているのであれば、高校入学時からしっかりと努力し、定期テストの点数を高い基準でキープし続けることを意識しましょう。また、「英検2級以上」を取っておくとさらに安心と言えます。

2. 小論文の対策をしておく

学校推薦型選抜の入試では、小論文や作文など、文章を書くことがよく求められます。
文章力は一朝一夕に鍛えられるものでは無いため、時間をかけて事前にしっかりと準備をしておきましょう。
自分一人で文章力を鍛えていくのは難しいため、文章を書いてそれを学校の先生などに添削してもらう、という対策を繰り返し行っておくと良いでしょう。

3. 総合型選抜と併願する

学校推薦型選抜の落ちる確率を下げる方法ではありませんが、総合型選抜と併願することによって、受験の機会を増やし、志望校の合格率を上げることができます。
また、総合型選抜の受験対策と公募推薦の受験対策は似たような内容になることが多いので、受験のタイミングが早い総合型選抜で対策をしておくことで、公募推薦の合格率を上げることも出来るでしょう。

4. 家庭教師や専門塾で対策をする

公募推薦で受験を考えているなら、家庭教師専門塾で対策を行うことが有効です。
学校では1人の先生がそれぞれの生徒にかけられる時間に限りがあるため、対策をやり切ることは困難です。また、一般的な集団塾では公募推薦の対策に力を入れていることは稀です。
そのため、家庭教師や専門塾で公募推薦に特化した対策を行うことが、合格への近道となります。

まとめ

今回は、「学校推薦型選抜で落ちる確率」をメインテーマに、落ちる理由やその対策を見ていきました。今や私立大学の入学者の約50%は推薦入試での合格者だと言われています。そのため、学校推薦型選抜は大学入学を考えている人にとって、重要な選択肢の1つとなってきます。
この記事が少しでも、学校推薦型選抜で受験を検討している人の役に立つことを願っています。
家庭教師のマスターでは大学受験推薦入試のサポートも行っています。ご興味のある方は気軽にお問合せください。

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