オープンスクールとは?|実施する内容や確認することを解説!
公開日:2024年7月3日
オープンスクール(学校見学)は、志望校を選定する上で重要な機会です。
オープンスクールについて詳しく知りたい小中高生の保護者の方へ、オープンスクールの概要や活動内容、参加方法、確認すべきこと、学校説明会との違いなどを詳しく解説します。
オープンスクールとは何ですか?
まず始めに、オープンスクールの概要について詳しく解説します。
オープンスクールの意義や目的を知り、有意義な参加となるようにしましょう。
オープンスクールの概要
オープンスクールとは、学校見学やオープンキャンパスとも呼ばれますが、学校の校舎を開放し、受験生や保護者が直接訪問することで、学校の雰囲気や設備、授業や部活動などを体感できるイベントのことです。
ほとんどの学校で複数回開催されており、進学を希望する学校のリアルな様子を知ることができる貴重な機会となります。
オープンスクールの目的
オープンスクールを開催する目的は、学校側が、進学を希望する生徒や保護者の方に学校のことをよく知ってもらうことにあります。
ですから、校舎をただ見て回るだけではなく、体験授業や体験入部を開催したり、在校生と触れあう機会があるイベントを開催したり、様々な企画が催されていることが多いです。
学校側は、「この学校のことをよく知ってもらおう」「この学校に入学したい!という気持ちを持ってもらおう」といった目的でオープンスクールを開催しています。
オープンスクールの特徴
オープンスクールは、基本的に学校の施設(校舎、グラウンド、体育館、教室、食堂、その他の施設)を見学することが主ですが、その他に様々なイベントや企画が開催されることも多いです。
例えば、
- 在籍する教師による体験授業
- 部活動への体験入部
- 学科や学部に関連する体験実習
- 教師や在校生による発表
などがあります。
ホームページやパンフレットだけでは分からない、リアルな学校の姿や雰囲気を確認できるような工夫がなされています。
学校説明会との違い
学校説明会は、オープンスクールとは異なり、基本的には学校の教育カリキュラム、受験制度のこと、学費のこと、進学実績、などを説明する会となります。
基本的には1校単独開催になることが多いですが、同じ会場に集まって複数校が同時開催するケースもあります。
学校説明会と同日に学校見学ツアーなどが行われることもありますが、基本的にはその名の通り「説明会」という意味合いが強いです。
志望校を選定する際には、学校説明会にも必ず参加しましょう。
オープンスクールに参加するには?
オープンスクールは正式な学校のイベントなので、手ぶらでふらっと参加するわけにはいきません。下記に、参加するための基本事項をご紹介します。
オープンスクールのスケジュール
オープンスクールの日程は学校によってまちまちですが、年間で複数回開催されることがほとんどです。
特に、夏休みの時期である7〜8月は多くの学校で開催されます。詳しい日程は、学校のホームページで公表されていますので、事前にスケジュールを確認しておき、予定を空けておきましょう。
基本的には1日1校の参加が適切です。同日に複数校のオープンスクールに参加することは困難なので、日にちを分けて計画しておきましょう。
オープンスクールに参加する方法
オープンスクールへの参加は、原則完全予約制です。
突然訪問しても学校に入れてもらえないので、前もって参加予約をしておくことが必要です。
予約の受付は、学校のホームページで受け付けています。体験授業や体験入部などを希望する場合は、定員を設けていることがほとんどなので、早い段階で申込みをしておきましょう。
オープンスクールでの持ち物
オープンスクールは見学・体験が主になるので、基本的には特別な物は必要ありません。
ただし、学校によっては体験授業で持参する物を指定していることもあるので、ホームページでよく確認しておきましょう。
また、一部の学校では、オープンスクールの際に個別相談会を実施することもあります。個別相談会に参加する場合は、通知表や模擬試験の結果の持参を求められることがありますので、しっかり確認しておく必要があります。(例:埼玉県の私立高校は北辰テストの結果を持参する必要があります。)
下記に基本的な持ち物についてご紹介します。
実用的なカバン
実用的で収納力のあるカバンを選びましょう。肩にかけられるタイプが便利です。
スリッパ、上履き、靴袋
校内を歩くための清潔なスリッパや上履きを持参しておきましょう。専用の靴袋も用意すると良いでしょう。
メモ帳、ノート、クリアフィアル
学校の情報や気になった点を記録するために必須です。見学中にメモを取ることで後から比較検討しやすくなります。また、資料が配布されることもあるのでクリアファイルを持参しておくと便利です。
筆記用具
メモを取るためのペンや鉛筆を忘れずに持って行きましょう。予備のペンを用意しておくと安心です。
ハンカチ、ティッシュ、マスク
清潔を保つためにハンカチやティッシュを持参し、マスクも忘れずに持って行きましょう。特に感染症対策としてマスクは重要です。
飲み物
長時間の見学や説明会に備えて、水分補給のための飲み物を持参しておきましょう。ペットボトルやマイボトルが便利です。
オープンスクールで確認すべきこと|4選
オープンスクールでは、リアルな学校の雰囲気を体験しつつ、志望校の選定をするという大切な目的があります。
「自分がもしこの学校に入学したら…」という視点から、重要なポイントについてはしっかり確認しておきましょう。
1. 教師や生徒の雰囲気
学校の先生方がどのように生徒に接しているか、授業の進め方や教え方をしっかり観察しましょう。親しみやすさや教え方の丁寧さも重要なポイントです。体験授業中に質問をして、先生の対応を確認してみるのも良いでしょう。また、在校生の様子を見ることで、その学校の校風や生徒同士の関係性を確認できます。「明るく楽しそうに過ごしているか?」「礼儀やマナーは身に付いているか?」「積極的に活動に参加しているか?」などをチェックしましょう。
2. 学校の設備や施設
校舎の清潔さ、教室や実験室、図書館、体育館などの設備が充実しているかどうかを確認しましょう。特に興味のある部活動や特別教室の設備もチェックポイントです。「最新の設備が揃っているか」「実際にどのように使用されているか(壊れたり汚れていないか)」などを確認しておきましょう。
3. 授業や部活動の内容
特に体験授業や公開授業がある場合は積極的に参加し、授業の進め方や内容を実際に見て、子どもが興味を持てるかどうかを確認しましょう。また、部活動やクラブ活動の見学も重要です。「どのような部活があるのか」「生徒がどのように取り組んでいるか」などを確認しておきましょう。
4. 学校の周辺環境
学校周辺の治安、交通アクセスの利便性(駅から学校までの距離、バスの本数など)、通学路の安全性など、周囲の環境が適しているかも確認しましょう。
例えば、「学校の近くに騒がしい繁華街がないか」「交通量の多い危険な道はないか」などもチェックポイントです。
オープンスクールでの注意点
オープンスクールは、参加すると分かると思いますが、一般的にはあまり堅苦しくない自由な雰囲気です。ですから、過度な緊張は必要ありませんが、常識的なマナーを守ることは心掛けましょう。
と言うのも、オープンスクールでは沢山の在籍教師が来校しています。あまりにも悪目立ちしてしまうと、推薦入試などの心証に影響してしまうかもしれないので注意しましょう。
1. 適切な服装で参加する
中高生であれば、基本的に制服を着用することが望ましいです。小学生の場合は、ジャージやラフすぎる服装は避け、お出かけ用の服装が望ましいです。
保護者の方は、派手な色や柄の衣服は避け、ベージュ、グレー、白などを基調とした落ち着いたイメージのコーディネートを心掛けましょう。
男性の場合は、ジャケットを羽織り、チノパンを着用するようなスマートカジュアルで良いと思います。ネクタイは基本的に不要ですが、念のため持参しておいた方が無難です。
2. 私語を控える
体験授業やイベントの間は私語をなるべく控えましょう。
先生やガイドの説明を静かにしっかり集中して聞き、他の参加者の集中を妨げないように配慮することが重要です。
3. スマホを多用しない
スマホの使用は控えめにし、説明中や見学中は電源を切るかマナーモードに設定しましょう。緊急時以外の使用はなるべく避け、校内の写真撮影や録音する場合は、事前に関係者の許可を取りましょう。
4. 許可されていないエリアに無断で入らない
学校内での移動は、案内された範囲内に留めるようにしましょう。
許可されていないエリアに無断で立ち入ることは避け、常に学校側の指示やルールに従いましょう。
5. 勝手に設備や物を触らない
見学中に学校の設備や備品、作品には勝手に触れないようにしましょう。
特に実験室や特別教室など、デリケートな設備がある場所や展示物がある場所では注意が必要です。
6. 公共の交通機関を利用する
オープンスクールに参加する際は、できるだけ公共の交通機関を利用しましょう。
参加すると分かるのですが、オープンスクールはかなり沢山の人が来場します。ですから、付近の駐車場は満車になってしまうことが多く、公共の交通機関を利用した方が無難です。
また、電車やバスなどの公共機関を利用した方が、実際の通学のイメージを確認しやすいのでお勧めです。
まとめ
志望校の選定においてオープンスクールは重要な機会となります。
学校説明会とオープンスクールは、受験を控える生徒や保護者にとって参加必須のイベントです。どちらも学校を詳しく知る上で重要なイベントになるので、積極的に参加しましょう!
自分の希望に合った学校を選ぶ上で、このコラムが一つの参考になれば幸いです。
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