高卒認定試験にかかる費用を詳しく解説!

公開日:2024年7月9日

高卒認定試験(旧・大検)の費用について知りたい方へ。
このコラムでは、受験にかかる費用について詳しくご紹介します。また、高卒認定試験の概要や制度、難易度や合格率、メリット・デメリットについても詳しく解説します。
高卒認定試験受験を考えている方には必見の情報です!

高卒認定試験にかかる費用はいくら?

高卒認定試験を受験する際には、いくつかの費用が発生します。
これらの費用は受験準備から受験後の手続きまで様々です。ここでは、具体的な費用について詳しく解説します。

高卒認定試験の受験費用

高卒認定試験の受験料は、受験する科目数によって異なります。2024年時点での受験料は以下の通りです。

  • 3科目以下:4,500円
  • 4科目〜6科目:6,500円
  • 7科目以上:8,500円

これらの費用は、郵便局で収入印紙を購入し、願書に貼り付ける形で支払います​。

資料の送付にかかる費用

受験に必要な資料を取り寄せたり、申請書類を送付する際にも費用がかかります。主な費用は以下の通りです。

  • 通常の郵送費:215円
  • 速達郵送費:600円(速達対応は特定の期間のみ)

資料請求の際には、支払い方法としてクレジットカード、携帯キャリア払い、PayPay、コンビニ支払いなどが利用可能で、それぞれの方法に応じた手数料(30円から118円)が別途かかります。

その他にかかる諸費用

その他にかかる諸費用としては、出願に必要な証明写真、住民票などの取得に多少の費用がかかります。また、試験当日の往復交通費もかかります。

高卒認定試験の勉強にかかる費用について

高卒認定試験に向けた勉強方法には様々な選択肢があります。それぞれの方法にかかる費用を具体的に解説します。

独学で勉強する場合の費用

独学は最も費用を抑えられる学習方法です。市販の参考書や問題集を購入する費用が主な支出となります。

【参考書・問題集】
1冊あたり2,000円〜5,000円程度。
試験科目は8〜9科目なので、合計10冊程度を揃えると、20,000円〜50,000円程度は最低でもかかります。

独学のメリットは、自分のペースで勉強できることですが、計画的に進めるためには強い自己管理能力が求められます。

通信教育で勉強する場合の費用

通信教育を利用する場合、教材費と受講料が主な費用となります。
通信教育は、計画的なカリキュラムが提供されるため、独学に比べて学習の進行がスムーズになります。

  • 受講料:月額5,000円~10,000円程度
  • 教材費:年間で30,000円~150,000円程度
  • 総費用:年間で100,000円~300,000円程度

通信教育の利点は、自宅で学習できることと、質問やサポートが受けられることです。
ただし、形としては独学に近いので、継続するためには強い自己管理能力が必要不可欠になります。

家庭教師や塾で勉強する場合の費用

家庭教師や塾を利用する場合、授業料が主な費用となります。
対面での指導が受けられるため、理解度を深めるには最適な方法です。

  • 家庭教師:月額20,000円~50,000円程度
  • 個別塾:月額30,000円~50,000円程度
  • 総費用:年間で300,000円~600,000円程度

家庭教師や個別塾のメリットは、先生からの直接的な指導が受けられることと、継続するためのサポートが受けられる点です。
ただし、他の方法に比べて当然費用が高くなります。

高卒認定試験の概要

高卒認定試験の難易度

高卒認定試験の難易度は「低〜中程度」とされています。
出題範囲は中学から高校1年生までの基礎レベルの内容です。そのため、基礎学力があれば合格は難しくありませんが、試験科目が多いため、計画的な学習が必要です。試験はすべてマークシート形式で行われ、合格点は40〜50点程度と比較的低く設定されています。

高卒認定試験の合格率

高卒認定試験の合格率は毎年多少変動していますが、概ね50%前後で推移しています。
試験の内容や合格基準点の低さを考えると、この合格率はやや低く感じてしまいますが、これは、受験者の学力のばらつきや、全科目を一度に合格する必要がない(取り溜めができる)ことが影響しています。
例えば、複数回に分けて受験し、段階的に合格を目指すことができるため、合格率の推移には個々の受験の仕方も影響しています。

高卒認定試験の受験資格

高卒認定試験は、受験年度内に16歳以上になる大学入学資格のない人(例:中卒の人、高校を中退した人、高校に在籍しているが通学していない人)が受験できます。
18歳になる前に全ての科目に合格した場合は、18歳の誕生日から合格者になります。

高卒認定試験の制度

高卒認定試験の合格に必要な試験科目数は、8〜9科目になります。(※理科の科目の選び方によって、合格に必要な科目数が変わります。)
令和6年度より、高卒認定試験の試験科目は変更になりました。具体的には、試験科⽬合格要件免除科⽬出題範囲が大きく変更されています。受験前には、下記の文部科学省のページで、詳細を確認しておきましょう。

参照:文部科学省「⾼等学校卒業程度認定試験における試験科⽬、合格要件、免除科⽬、出題範囲の変更等について」

令和6年度からの高卒認定試験の試験科目は下記の通りです。

ただし、高校や高専に通っていて一定の単位を取得している場合や、英検・数検・歴検などで一定以上の資格を持っている場合などは、試験科目を免除される場合もあります。条件が細かいので、詳細は下記にて確認してみて下さい。

参照:文部科学省「免除要件」

高卒認定試験についてもっと知りたい方はこちら
「高卒認定試験は簡単すぎ?|難易度や合格率などについて詳しく解説」

高卒認定試験について知っておくべきこと

大学・短大・専門学校に進学できる

高卒認定試験に合格すると、高校卒業と同等の学力を持つことが認められ、大学、短期大学、専門学校への進学が可能になります。
これにより、高校を卒業していない人でも進学の道が開かれ、学びたい分野での学習や専門的な資格取得が目指せます。

就職の選択肢が広がる

高卒認定資格を持つことで、就職の選択肢が広がる場合があります。
多くの企業では「高卒」を採用の最低条件としていますが、高卒認定資格は大学や専門学校への進学資格を与えるものであり、高校卒業資格そのものではありません。
しかし、高卒認定資格を取得し、その後大学や専門学校を卒業することで、より広範な職種に応募できるようになります。

一部の国家試験や公務員試験を受験できる

高卒認定試験に合格することで、大学などの入学資格を得るだけでなく、一部の国家試験や公務員試験の受験資格を得ることができます。
これは、高校卒業資格が求められる多くの職種や資格試験に対して、高卒認定資格が有効であることを意味します。

合格しても高卒にはならない(中卒のまま)

高卒認定試験に合格しても「高卒」とはならず、公式での学歴は「中卒」のままです。
ただし、大学入学資格などが得られるため、進学や就職においては、実質的には高卒と同等に扱われることが多いです。

まとめ

高卒認定試験は、何らかの事情により高校に通えなかった、もしくは卒業できなかった方にとっては、進学や就職の道を切り開く上で有効な手段です。
多額な費用がかかることも無いので、自分のやる気さえあればチャレンジできる制度です。
このコラムが、高卒認定試験を検討している方へ有益な情報となれば幸いです。

この記事を企画・執筆・監修した人

家庭教師のマスター教務部

この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
家庭教師のマスターでは、家庭教師・受験・不登校・発達障害・学習方法・学校情報・教育・子育てをテーマに、お役に立ち情報を発信しています。

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