【2024年版】英検準1級は大学受験に有利になる?|優遇する大学もご紹介!
公開日:2024年8月19日
このコラムでは、英検準1級を取得するメリットを大学受験の観点から詳しく解説!最新の国立・私立大学ごとの入試での優遇措置、英検準1級の概要や難易度、取得に向けた学習方法などを詳しくご紹介します。大学受験生必見の内容です!
英検準1級が大学受験に有利になる5つのパターン
大学受験の際には、志望校の入試制度をよく調べ、戦略的に英検の資格を取得することが重要です。例えば、英検準1級を取得することで、大学受験において有利になることがあります。
以下に英検準1級が大学受験に有利になる5つのパターンをご紹介します。
(※英検の優遇制度は大学や学部により異なり、年度により変更される場合もよくあります。詳細は、志望校の受験要項を確認して下さい。)
1. 出願条件
英検準1級の取得が、大学の出願条件とされていることがあります。
例えば、国際教養学部や外国語学部など、英語力が重視される学部では、英検準1級を持っていることが出願要件となる場合があります。
つまり、英検準1級の取得証明を提出することが条件となっている場合、取得できていないと、そもそも受験することができない、ということになるので注意が必要です。
2. 得点加算
英検準1級を持っていることで、入試の際に得点加算がされる場合があります。
例えば、英語試験の得点に対して、英検準1級取得による一定の加点が行われ、総合点が上がります。
これにより、他の科目での得点が多少低くても、英検準1級の加点で補うことができるメリットがあります。
3. 得点換算
一部の大学では、英検準1級取得を大学独自の英語試験の得点として換算する制度があります。
例えば、英検準1級を大学の英語試験の得点として換算し、実際の英語試験の得点と比べてより高い方の点数を合否判定に利用することがあります。この場合は本番の英語試験で得点が低かった場合には有利になります。
また、英検準1級を換算した得点をそのまま英語試験の得点として扱う場合もあります。
4. 試験免除
英検準1級を持っていると、大学入試の英語の筆記試験が免除されることがあります。
この場合、英語の勉強が大幅に軽減されるので、他の教科に集中して勉強する時間を確保することができます。
5. 判定優遇・合否参考
英検準1級を取得していること自体が、合否判定の際に優遇されることがあります。
特に、英語力を重要視する大学では、英検準1級以上の資格を持っている学生を書類選考などで合否の参考にする傾向があります。
英検準1級が大学受験で有利になる大学【国立大】
英検準1級を取得、受験することによって優遇措置を受けられる国公立大学は多々あります。
ここでは、関東・関西を中心にご紹介していきます。
今回は「英検準1級以上」に絞って、最新の情報を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
千葉大学
京都大学
東京都立大学
※1 対象となる英検CSEスコアを超えていれば級の合否は問わない。
参照:「2025年度総合型選抜 (グローバル人材育成入試) 学生募集要項」
埼玉大学
大阪大学
参照:「総合型選抜・学校推薦型選抜 令和7年度入学者選抜要項」
神戸大学
英検準1級が大学受験で有利になる大学【私立大】
英検準1級を取得、受験することによって優遇措置を受けられる私立大学も多々あります。
こちらも関東・関西を中心にご紹介していきます。
早稲田大学
※1 各セクション500点以上
同志社大学
明治大学
青山学院大学
※1 2024年度入試要項
立教大学
立教大学は、英検準1級の合否ではなく、「英検CSEスコア」を基準としています。
詳しくは、立教大学のホームページから入試要項を確認してみてください。
中央大学
※1 2024年度入試要項
参照:「中央大学受験生ナビ」
法政大学
上智大学
英検準1級とは?
英検準1級は、日本英語検定協会が主催する英語能力試験で、大学中級程度の英語力を証明するものです。
英検準1級は、高度な語彙力、読解力、リスニング力、ライティング力、スピーキング力が求められるため、学術的な内容や社会問題に対する理解力が必要です。
大学受験や就職活動での評価も高く、幅広い場面で役立つ資格です。
英検準1級の試験概要
リーディング
リーディングでは、約90分で複数の長文読解や穴埋め問題が出題されます。
内容は社会問題、文化、科学など多岐にわたり、読解力や推論力が試されます。
具体的には、約7,500〜9,000語程度の語彙力が必要とされ、複雑な文章構造や抽象的なテーマに対応する力が求められます。
ライティング
ライティングでは、文章の要約やエッセイを書く問題が出題されます。
出題分野は社会問題や時事問題などが扱われることが多く、自分の意見を論理的に構築し、理由や具体例を挙げて記述することが求められます。
60〜70語程度の要約、120〜150語程度のエッセイを制限時間内に書き上げるため、文章構成力と表現力が重要となります。
リスニング
リスニングでは、約30分で3つのパートに分かれています。
パート1では短い会話文、パート2では論説文、パート3ではインタビューや実生活の会話などを聞いて理解を試されます。
「選択肢」は書かれていますが、「設問」は書かれていないため、リスニング力だけでなく、速く正確に情報を処理する能力が求められます。
スピーキング
スピーキングセクションは、約8分間の面接官との一対一の面接形式です。
ナレーション、応答の内容、発音、語彙、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価され、高いコミュニケーション能力、英語運用能力が求められます。
英検準1級の難易度
英検準1級の難易度は大学中級程度の英語力とされており、社会生活で求められる英語を十分に理解し、効果的に使用できることが求められます。
試験本番では、複雑な文章や抽象的なテーマについての理解が必要となります。
リーディングでは多様なジャンルの文章を読み解く力、リスニングでは日常会話から専門的な話題まで幅広く対応できることが求められます。
ライティングとスピーキングでは、自分の意見や考えを論理的に表現し、相手に理解させる能力が重要です。全体として、高度な語彙力と文法知識、論理的思考力が必要とされます。
英検準1級を取得するための勉強法
英検準1級を取得するためには、体系的な勉強計画と十分な準備が必要です。
各セクションに応じた対策を立て、効率的に勉強を進めることが重要です。
勉強計画の立て方
英検準1級を取得するための学習計画を立てる際は、試験日から逆算して目標を設定しましょう。
各セクション(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)に均等に時間を割り当て、弱点を重点的に補強しましょう。
具体的な学習スケジュールを作成し、日々の進捗をチェックすることで、効率よく学習を進めることができます。
必要な勉強時間
英検準1級合格には、現在の自身のレベルにもよりますが、約300〜500時間程度の学習が必要とされています。
これは、日々1〜2時間の勉強を約6ヶ月から1年程度の期間続けることになります。
自身の英語レベルや進捗に応じて、柔軟に計画を調整しましょう。
リーディングセクションの勉強法
幅広いジャンルの読解
ニュース記事、エッセイ、論説文など、多様なジャンルの文章を読み、様々なトピックに慣れることが重要です。
速読と熟読
読むスピードを上げるために、まずは速読練習を行い、その後、重要な部分や難しい語句について何度も読み直しをすることが効果的です。
語彙力の強化
わからない単語については辞書で調べ、意味だけでなく、合わせて例文も一読するようにしましょう。単語帳やノートを作り、繰り返し復習するとより効果的となります。
筆者の個人的なお勧めは、電子辞書ではなく紙の英和辞典での索引です。目的の単語だけでなく、前後の単語も合わせて目を通すことでより効率よく語彙力の強化を図れます。
過去問の活用
過去問を使って実際の試験形式に慣れ、解答のコツ、問題の問われ方、時間配分を把握することが重要です。
ライティングセクションの勉強法
書く練習、習慣
まずは英語で文を書く練習、習慣をつけるところから始めましょう。
最初から完璧な答えを書こうとせず、エッセイの基本構成(導入、本文、結論)を意識しながら、理由や具体例を用いて、自分の意見を表現する練習を積み重ねましょう。
テーマについては過去問や市販の英検準一級の問題集などから選ぶと良いでしょう。
語彙と文法の強化
語彙や文法の知識を増やすために、単語帳や文法書を活用しましょう。
特に、エッセイでよく使われる接続詞や表現を重点的に学習すると良いでしょう。
フィードバックを受ける
実際に書いてみたエッセイを英語の教師やオンラインの添削サービスなどに提出し、フィードバックを受けましょう。
フィードバックを元に改善点を洗い出し、次回のエッセイに反映させることで、徐々に質を高めていくことができます。
時間を意識して書く
ライティングに慣れてきたら、書き上げるまでの時間を意識しましょう。
ライティングセクションだけではなく、リーディングセクションを解く時間も加味する必要があるので注意しましょう。
30分前後で書き上げることができれば、余裕を持ってリーディングセクションを解けるので理想的です。
リスニングセクションの勉強法
英語を聞く習慣をつける
ニュース(副音声)、英語学習者向けのポッドキャスト、ドラマ、スマホアプリなどで毎日英語を聞く習慣をつけましょう。
聞くのと合わせてメモにまとめたり、要約することで理解度の確認もすると良いでしょう。
シャドーイング
聞いた音声を繰り返し口に出して言う「シャドーイング」をすることで、リスニングだけでなくスピーキングの両方の強化にも繋がりますので重要です。
過去問や市販教材の活用
過去問や市販の英検準一級向けのリスニング教材を使用して、本番の試験形式に慣れておくことも重要です。
過去問については、日本英語検定協会のページにて過去3年分掲載されています。
ディクテーション(書き取り)
ちょっと耳なじみがない言葉かもしれません。
ディクテーションとは、簡単に言うと「聞いた内容を一字一句書き取る」ことです。
リスニング力の向上と同時に、ライティング力の向上にも効果的です。
スピーキングセクションの勉強法
日常的に英語を話す練習をする
英会話教室やオンライン英会話などに参加し、ネイティブスピーカーと話す機会を増やしましょう。
日常会話だけでなく、試験形式に沿った模擬インタビュー、自己紹介、ナレーション、意見表明の練習を繰り返しましょう。
シャドーイング
リスニングの対策でも記述しましたが、英語のスピーチやインタビューを聞きながら、その内容を即座に繰り返すシャドーイングを行いましょう。これにより、発音やリズム、流暢さが向上します。
まとめ
今回のコラムでは「英検準1級は大学受験に有利になる?」をテーマに、優遇措置のある大学と英検準1級合格に向けた勉強方法について紹介しました。
英検準1級を取得すると、出願条件クリアや得点加算、試験免除などで大学受験が有利になります。特に英語力が重視される学部ではかなり有利となります。
難易度は高いですが、計画的な勉強と努力次第でクリアできます。英検準1級を目指して、志望校合格に一歩近づきましょう!
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