公募推薦で受かる人はどんな人??|受かるための対策も徹底解説!
公開日:2024年12月23日
公募推薦で大学受験を考えているけれど、実際どういう人が公募推薦で受かるのかを知っておきたい。そんな方に必見のコラムです!受かる人の特徴や、逆に落ちやすい人の特徴、受かるためにやっておくべきことも併せて徹底解説します!
公募推薦とは?
まずは「公募推薦」のスケジュールや出願資格に関して一通りおさらいしておきましょう!
また、公募推薦は「公募制一般選抜」と「公募制特別推薦選抜」の2種類に分かれますので、それぞれについても下記で解説していきます。
1. 公募推薦のスケジュール
毎年、6月から7月頃に各大学が正式に募集要項を発表します。私立大学は国公立大学よりも早く発表することが多いです。
願書は8月から10月にかけて配布され、出願は11月1日以降に始まります。
選考は11月に行われ、合格発表は12月に行われるのが一般的な流れです。
また、総合型選抜の2次試験が実施されるタイミングで出願が始まるため、総合型選抜が上手くいかなかった生徒が、公募推薦に出願することもよく見られます。
2. 公募推薦の出願資格
「公募推薦」で受験を考えるのであれば、まずは大学の出願資格を満たす必要があります。
その中で最も重要な要素となるのが「評定平均」です。評定平均とは、全科目の評定(5段階評価)を合計し、それを科目数で割った値のことです。この計算には、高校1年生から3年生の1学期までの全ての成績が含まれます。
大学によって異なりますが、一般的には「評定平均4.0以上」が公募推薦の出願条件の一つとされています。
さらに、最近では英検やTOEFLなどの英語資格が出願要件に加わることが増えており、たとえ必須でなくても、英語資格を持っていると有利に働くことが多いと言われています。推薦入試を検討する場合、英語資格試験の取得にも力を入れると良いでしょう。
3. 公募制一般選抜とは
公募制一般選抜は、いわゆる「一般推薦」と呼ばれる選抜方法のことです。
これは、「大学が定めた出願条件(例えば評定平均など)を満たし、高校からの推薦を受けられれば、誰でも受験できる推薦入試」のことです。
この方式は国公立大学でも行われており、全国各地から受験生が集まるため、倍率が高くなることがよくあります。
4. 公募制特別推薦選抜とは
公募制特別推薦選抜は、「特別推薦」や「ユニーク推薦」などと呼ばれる選抜方法で、スポーツや文化活動での成果、資格の取得などが出願の条件となる推薦入試です。
この選抜方法の特徴の一つは、評定平均が出願条件に含まれていないことが多い点です。
出願条件は大学ごとに異なりますが、一般的には大会やコンテストでの成績、資格や検定のスコアなどが求められることが多いです。特に、資格やスコアについては、具体的に「〇〇点以上」などと基準が定められていることがほとんどです。
公募制特別推薦選抜を考える際には、志望する大学の募集要項をよく確認しておくことが大切です。
公募推薦についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「公募推薦ってどんな仕組み?│指定校推薦との違いも解説!」
公募推薦で受かる人の特徴8選
公募推薦は、学力だけでなく、多面的な評価が求められる入試方式です。
そのため、ただ成績が良いだけではなく、大学側に自分の魅力を効果的に伝える工夫が必要です。
ここでは、公募推薦で合格する人に共通する特徴を8つ紹介します。これらのポイントを参考に、万全の準備を整えましょう!
1. 大学の募集条件よりも、評定平均が大幅に高い
公募推薦においては、評定平均の高さが非常に重要です。
多くの大学では、公募推薦において「評定平均の足切りライン」を設けています。
そのため、そのラインを大きく上回るということは、それだけで他の受験者に大きな差をつけられることとなり、合格へグッと近づくことができます。
評定平均は高校1年生からの成績が見られるため、それが高いということは、学業成績が3年間通して安定して優れていることを示し、選考において重要なアピールポイントとなります。
2. 志望する大学の特徴をよく理解している
志望大学の教育方針やカリキュラム、キャンパスライフの特色について深く理解していることも、公募推薦で受かる人の特徴と言えます。
特に面接においては、「他の大学ではなく、なぜうちの大学を志望したのか?」という質問をよくされます。その際に、志望大学の特徴を理解していればいるほど、より具体的で説得力のあるアピールが可能になります。
特定の教授の研究に強い関心があることや、大学特定のプログラムが自分の将来の目標にどう役立つかなどを説明できるようにしておくとより良いでしょう。
3. 志望理由書や自己推薦書のクオリティが高い
志望理由書や自己推薦書は、自分の強みや志望理由を明確かつ具体的に伝える重要なツールです。またそれらの書類は、選考において大学側が一番はじめに目にする書類のため、そこでの印象は、その後の選考に大きく影響を与えることとなります。
公募推薦で受かる人は、これらの書類を作成する際に丁寧に時間をかけ、自分の経験やスキルを具体的に説明しています。
例えば、自身のエピソードなどを交えて、志望動機や将来のビジョンを伝えることができると良いでしょう。
4. 面接での受け答えがしっかりしている
面接は、公募推薦の選考において非常に重要な要素です。
公募推薦で受かる人は、自分の考えを明確に伝えることができ、さらに志望校への強い熱意を面接官に伝えることができます。
また、面接におけるマナーや受け答えの雰囲気もとても重要です。これらは、事前に想定される質問に対する答えを準備し、模擬面接を繰り返すことで身につけることができます。
5. 試験当日の小論文・筆記テストの出来が良い
公募推薦は、複数ある基準の総合的な評価で合否が決まりますが、試験当日の小論文や筆記テストは、合否に大きく影響を与えます。
特に小論文は、受験者の思考力や表現力を評価するための重要な試験です。
公募推薦で受かる人は、論理的で一貫性のある文章を書き、自分の意見を明確に述べることができます。
また、事前に多くの練習を行い、過去の出題傾向を研究し、様々なテーマに対して自分の意見をまとめる訓練をしています。
6. 課外活動に熱心に取り組んでいる
部活動や生徒会、ボランティアなどの課外活動に積極的に参加し、リーダーシップを発揮していることは、公募推薦において大きなアピールポイントとなります。
公募推薦で受かる人は、それらの活動の中で得た経験やスキルを、志望理由書や面接で具体的に説明していきます。これにより、学力だけでは無く、バランスの取れた人間性や協調性をアピールすることができます。
7. 高校での欠席日数が少ない
高校から大学に提出される書類には、欠席や遅刻の日数が記載されています。
高校生活においてそれらが少ないことは、出席率が高く、学業に真摯に取り組んでいる証拠となります。これは、自己管理能力や責任感の高さを示すものであり、公募推薦の選考においても重要視されます。
欠席日数が少ないことで、学習に対する真面目な姿勢が評価されます。
8. 早い時期から公募推薦の対策をしている
公募推薦で合格するためには、早い段階からの準備が必要不可欠です。
公募推薦で受かる人は、高校入学時から志望校を意識し、計画的に学習や課外活動に取り組んでいます。
また、志望理由書や小論文の準備、面接対策なども早期から始め、何度も見直しや練習を重ねています。
このように、長期的な視点で計画的に準備を進めることで、確実に合格を勝ち取ることができます。
公募推薦で落ちやすい人の5つの特徴
ここまで、「公募推薦で受かる人」の特徴を見てきました。それでは次に、「公募推薦で落ちやすい人」の特徴を見ていきましょう。
落ちやすい人の特徴を把握し、対策することによって、合格率を高めることができます。
1. 志望理由に具体性が無い
志望理由が曖昧で具体性に欠ける場合、大学への熱意や適性を十分に伝えることができません。
例えば、「大学の雰囲気が好きだから」「有名な大学だから」などの漠然とした理由はNGです。
具体的なプログラムや教授の研究、将来のキャリアにどうつながるかを明確に述べる必要があります。
2. 志望理由書や自己推薦書の完成度が低い
志望理由書や自己推薦書の内容が浅かったり、誤字脱字が多かったりすると、大学側に対して真剣さや丁寧さが伝わりません。
これらの書類は、自分の強みや経験を具体的にアピールする場です。提出書類に関しては、他の受験生も高いクオリティで仕上げてくることが多いので、それに見劣りしないようしっかりと仕上げたものを提出するようにしましょう。
文章の構成や論理的な流れに気を配り、何度も書き直しをして、完成度を上げていくことが大切です。
3. 大学が求める人物像と合っていない
点数のみで合否を決める一般選抜とは違い、公募推薦では「大学が求める人物像とのマッチ度」が重要となります。
各大学ごとに「期待する学生像」を定めているので、その学生像と一致しない場合、当然選考で不利になります。
事前に大学が求める人物像をしっかりと把握したうえで対策をしておかないと、面接時に「大学とのマッチ度」という点で低評価を受けることになってしまいます。
4. 面接や小論文の対策をしていない
公募推薦で落ちやすい人の特徴として、面接や小論文の対策を事前にしっかりと行わないということが挙げられます。
面接は、事前準備を怠ると質問に対して的確に答えられず、印象が悪くなります。また小論文は、対策を怠ると論理的な文章を構築できず、評価が低くなります。
どちらも、計画的に早い段階から準備を始め、焦らずじっくりと取り組むことが合格への近道です。
5. 完全に独学で対策している
公募推薦の対策を完全に独学で行うと、客観的な視点やアドバイスを得る機会が少なくなります。
学校の先生や専門塾・家庭教師などにアドバイスを求めることで、自分では気づかない改善点を指摘してもらい、より効果的な対策が可能になります。
公募推薦で受かる人がやっている対策7選!
ここまで、公募推薦に受かる人、落ちやすい人の特徴をそれぞれ見てきました。
最後に、受かるためにはどういった対策をすれば良いのかを一緒に見ていきましょう。
1. 評定平均を出来る限り上げておく
まず最優先は、評定平均を出来る限り上げておくことです。
高い評定平均を維持するためには、高校の定期テストで良い点数を取っておくことはもちろんですが、それ以外に以下の2点に気を付けておきましょう。
- 副教科にも力を入れて対策する。
- 授業態度や課題への取り組みを意識する。
一般選抜の受験では副教科が試験科目として無いため、多くの生徒はあまり力をいれて対策をしません。しかし評定平均が重要な公募推薦においては、主要5教科と同じく副教科も重要な科目となります。
また、評定平均はテストの点数だけでなく、授業態度や課題への取り組み方も影響を与えるので、日頃から意欲的に取り組むように意識しましょう。
2. 志望理由を明確にしておく
前述のとおり、公募推薦においては「大学とのマッチ度」が重要視されます。
志望理由を明確に伝える過程で、いかに自分が大学側の求める人物像とマッチしているかをアピールすることができます。対策としては以下の2点があげられます。
- 志望大学について詳細に調べておく
- 自己分析をしておく
まず、志望校の特徴や教育方針、カリキュラムを詳しく調べ、自分の将来の目標や興味とどう結びつくかを明確にします。
また、オープンキャンパスに参加し、実際に志望校の雰囲気を見ることも効果的です。
そして、自己分析を通じて自分の強みや弱みを理解し、具体的な志望理由を構築していきます。
自分の将来のビジョンを明確にして、そのために大学で何を学びたいか、どう成長していきたいかをしっかりと伝えられるようにしておきましょう。
3. 志望理由書や自己推薦書の完成度を上げる
志望理由書や自己推薦書は、自分の志望理由や強みを具体的に伝えるための重要な書類です。
公募推薦で受かる人は、これらの書類の書き方をしっかりと学び、専門家に何度も添削してもらうことで完成度を高めています。
添削を受けることにより、自分自身では気づけない問題点や課題が明確になり、書類の完成度を高めていくことができます。
4. 早めに小論文の対策をする
公募推薦で受かる人に共通して言えるのは、対策を入試直前に慌てて行うのではなく、高校1年生や2年生のうちから計画的に進めているということです。
特に小論文は対策が難しい科目なので、早めに対策をしておくと、かなりの強みとなります。小論文の対策は以下の2点が重要です。
- 同じテーマで何度も記述をしてみる。
- プロに添削してもらう。
基本的な小論文の書き方を学ぶためには、様々なテーマで記述してみることも効果的ですが、より小論文の力を向上させるためには、同じテーマで何度も記述してみることがとても重要です。同じテーマで、立場や角度を変えて記述することにより、思考力を深めていくことができます。
また、小論文を自分で添削することは困難なため、学校の先生や塾・家庭教師などに添削をお願いして、実力を向上させていくことが大切です。
5. 面接の対策をしっかりとする
公募推薦では、書類選考に通過した後、ほとんどの大学で面接が実施されます。
面接に関しては、志望理由や自分の強みを明確に伝えるためにもしっかりとした準備が必要です。以下の2点に気を付けて対策をしておきましょう。
- よくある質問に対する答えをまとめておく。
- 模擬面接を何回もやっておく。
面接本番では、独特の雰囲気に緊張してしまい、いつもの自分を出せなくなってしまうということがよくあります。それを防ぐためにも、まずはよくある質問集に対する自分の回答をしっかりとまとめておきましょう。
テンプレを丸暗記してしまうのでは逆効果となってしまうので、自身のエピソードや志望理由を盛り込んだ回答を準備しておきましょう。
また、高校の先生などにお願いして、自信がつくまで模擬面接を行いましょう。
十分な練習を積むことによって、本番で堂々とした立ち振る舞いができるようになります。
6. 勉強以外の課外活動に積極的に取り組む
公募推薦で受かるためには、課外活動に積極的に参加し、リーダーシップや協調性を培うことが重要です。
課外活動としては、部活動や生徒会、ボランティア、留学などがあげられます。さらに、その中での経験や学んだことを具体的に話せるようにしておくと良いでしょう。これらにより、勉強以外でもバランスの取れた人物であるということをアピールできます。
さらに、しっかりと語れるくらいの経験を積んでおけば、自己推薦書の作成や面接での自己PRの際の題材とすることができるため、合格可能性もおのずと上がっていきます。
また、課外活動と併せて、英語の資格・検定を取っておくとより良いでしょう。英語力は、多くの大学で評価されるポイントとなっているため、英検2級以上の資格があることが望ましいです。
7. 先輩など、合格した人に話を聞く
過去に公募推薦で合格した先輩に話を聞き、具体的な対策や成功体験を学ぶことも合格への近道です。
実際の体験談を参考にすることで、自分の対策に役立てることができます。また、先輩のアドバイスを元に、自分の弱点を補強することができます。
まとめ
今回は、「公募推薦で受かる人」というテーマで、受かる人の特徴やそのための対策を解説しました。
最近では、私立大学入学者の約50%は推薦入試による合格者となっているので、今後大学受験を検討される方にとって、公募推薦は重要な選択肢の1つとなっていくことと思います。
この記事が少しでも、公募推薦で受験を検討している人の役に立つことを願っています。
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