志望校の決め方ガイド|高校選びのポイント解説【中学生向け】

公開日:2025年1月9日

このコラムでは、高校受験を控える中学生や保護者の方向けに、志望校の決め方について詳しくご紹介します。また、志望校を決めるポイントや方法、やってはいけない高校の決め方についても詳しく解説します。
自分に合った高校選びの参考にしてください!

志望校を決める6つのポイント

高校選びは、中学生にとって人生の重要なターニングポイントです。
高校の選択は、将来の進路や生活スタイルに大きく影響を与える選択だからこそ、慎重に考えたいところです。
本コラムでは、高校選びで注目すべき6つのポイントについて、具体的かつ詳しく解説します。ぜひ、自分に合った高校を見つけるための参考にしてください。

1. Point 1:高校の雰囲気や校風

高校の雰囲気や校風は、毎日の学校生活を快適に過ごす上で重要な要素です。学校ごとに異なる特色があり、それが生徒の学び方や過ごし方に大きく影響します。
まずは、自分がどのような環境で学びたいのかを考えてみましょう。例えば、規律が厳しい学校では、時間や礼儀に厳しい環境の中で自分を鍛えることができます。一方、自由度の高い学校では、自主性や創造力を伸ばすことが期待できます。

おすすめのチェックポイント

オープンキャンパス文化祭などに参加して、生徒や先生たちの様子、学校の規律や自由度を直接感じ取ることが大切です。また、校風が自分の性格や価値観に合っているかを慎重に考えましょう。

  • 学校行事:文化祭や体育祭などの雰囲気を見てみましょう。
  • 生徒や教師の様子:オープンキャンパスで直接観察するのが効果的です。
  • 校則:どの程度厳しいのかを確認し、自分に合うか判断しましょう。

オープンスクールについてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「オープンスクールとは?|実施する内容や確認することを解説!」

2. Point 2:高校の種類

高校にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。自分のライフスタイルや目標に合った学校を選ぶことが重要です。

公立高校

公立高校は、学費が比較的安く、地域に根差した教育が特徴です。
多くの地域で通いやすい場所にあり、進学や就職、専門コースなど幅広い選択肢があります。また、地域の友人と一緒に通える点も安心材料のひとつです。

私立高校

私立高校は、独自のカリキュラムや充実した施設が魅力です。
進学に特化したコースや、スポーツや芸術に力を入れている学校もあります。国際教育プログラムを取り入れている場合もあり、グローバルな視点で学びたい人にはおすすめです。
ただし、学費が高い傾向があるため、経済的な準備が必要です。

全日制高校

全日制高校は、一般的な通学スタイルで、1日を通して学習する形式です。
基礎学力を身につけ、部活動や学校行事を楽しみながら充実した高校生活を送りたい人に適しています。

定時制高校

定時制高校は、夜間や午後に授業が行われ、働きながら学びたい人や、特殊な事情を抱える人に適した形式です。
比較的柔軟な時間割で学習できるため、社会人や子育て中の人も通っています。

通信制高校

通信制高校は、自宅で学習しながら単位を取得できる柔軟なスタイルで、自己管理能力が求められます。趣味やスポーツに集中したい人や、病気などで通学が難しい人にも適しています。

高校の種類についてもっと知りたい方はこちら
【中学生必見】高校の種類とその特徴を詳しく解説

3. Point 3:自分の成績

志望校を選ぶ際、自分の成績をしっかりと把握することは欠かせません。
成績だけが全てではありませんが、合格可能性を高めるためには、現状の学力と志望校の要求レベルを照らし合わせる必要があります。また、学校や塾の先生に相談し、具体的な学習プランを立てることも重要です。努力次第で結果が変わることを信じて、計画的に学習を進めましょう。

チェックするポイント

  • 模試の偏差値:志望校の基準偏差値との差を確認し、どの程度努力が必要かを把握しましょう。
  • 合格判定:模試の結果に記載されている合格可能性(A判定〜E判定)を参考にしましょう。
  • 内申点:公立高校の場合、内申点が大きく影響するため、主要教科や副教科の評価を確認しましょう。

偏差値の意味や求め方についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「偏差値って何だろう?|偏差値の意味や求め方(計算方法)を解説」

4. 高校の環境

高校での環境は、日々の学校生活だけでなく、将来の進路にも直結します。それぞれの学校が持つ特徴を把握し、自分の興味や目標に合った学校を選びましょう。

専門コース

商業や工業、農業、情報技術など、専門知識を学べるコースがある学校では、実践的なスキルを身につけられます。例えば、調理師や介護福祉士の資格取得を目指せる学校もあります。

部活動

興味のある部活動が盛んな学校を選ぶことで、学校生活がより充実します。運動部や文化部の活動実績や、全国大会への出場経験があるかを確認しましょう。

校内設備

図書館や体育館、実験室、PCルームなどの設備が充実している学校は、学びの幅が広がります。最新の設備を持つ学校では、快適な環境で学習が進められるでしょう。

進路指導

大学進学や就職に向けたサポート体制が充実しているかも重要です。進路相談室の有無や、外部講師によるガイダンスの充実度を確認してみましょう。

進学実績

希望する進路(大学、専門学校、就職)の実績があるかを確認しましょう。具体的な学校名や企業名が公開されている場合、とても参考になります。

5. 通学の利便性

毎日通う学校だからこそ、通学のしやすさは重要なポイントです。通学時間や距離が適度でないと、疲労がたまり学習効率が下がる可能性があります。

通学時間と交通手段

家から学校までの所要時間を確認し、長すぎないかを考えましょう。
電車やバスを利用する場合、交通の便が良いか?運行本数は多いか?なども重要です。自転車通学が可能な場合は、安全なルートを確認してください。

周辺環境

学校周辺の治安が良いかどうかも確認しましょう。また、近隣に図書館や学習施設があると便利です。

経済的負担

通学定期券や交通費が家庭の予算に合うかも考慮してください。交通費が高額だと、長期的な負担になります。

6. 予算に合った学費

高校選びでは、学費も重要な要素です。特に私立高校は公立高校よりも費用が高いことが多いため、事前に費用の詳細を確認しましょう。

確認すべき費用

  • 入学金、授業料
  • 制服や教材費
  • 修学旅行や研修費用
  • 部活動や習い事にかかる費用
  • 奨学金や補助制度:家庭の状況によっては、奨学金制度や学費減免制度を活用できる場合があります。自治体や学校ごとに異なるため、事前に調べておきましょう。

公立高校の学費についてもっと知りたい方はこちら
「公立高校でかかる学費はいくら?|高校入学後にかかる費用も解説」

志望校を決めるための7つの方法

高校を選ぶ際には、単に偏差値や校風を見るだけでなく、さまざまな角度から検討することが大切です。以下の7つの方法を活用して、理想の志望校を見つけましょう。

1. 自分のやりたいことや将来の夢を考える

高校選びの第一歩は、自分のやりたいこと将来の夢を具体的に考えることです。志望校選びのタイミングをきっかけと捉え、今一度、自分の将来について真剣に考えてみましょう。
例えば、大学進学を目指す場合には進学実績の高い学校が選択肢に挙がるでしょう。一方で、専門技術を学びたい場合は、その分野に特化したコースを持つ学校が適しています。適切な高校選びをするためには、自分が得意とする分野や興味を持つ分野についても深く掘り下げ、将来の方向性を明確にすることが重要です。目標が明確になるほど、学校選びの基準も具体的になります。

2. オープンスクールや学校説明会に参加する

オープンスクールや学校説明会に参加することで、その学校の雰囲気や特徴を直に体験することができます。
パンフレットやインターネット上の情報では分からない学校の実際の空気感を知るには、現地を訪れるのが最善策です。校内を見学し、生徒や教師の様子を観察することで、学校の文化や教育環境を肌で理解できます。
また、学校説明会などでは授業の進め方(体験授業)や施設の使い方(校内見学)を通じて、より現実的なイメージを持つことができます。
訪問前に知りたいポイントを整理しておくと、効率的に情報を収集できます。

3. 学校のホームページを閲覧する

学校のホームページは、学校の教育方針や活動内容を知るための貴重な情報源です。
最新のカリキュラムや部活動の状況、学校行事の様子などが掲載されていることが多く、これらを確認することで学校生活の具体的なイメージを持つことができます。
また、学校の理念や教育目標を読み、自分の価値観や目標と一致しているかを判断することも重要です。
さらに、卒業生の進路や進学実績に関する情報も参考にすることで、その学校が将来の目標達成に適しているかを判断できます。

4. 卒業生の先輩に聞く

卒業生の先輩に直接話を聞くことで、学校生活の実態や魅力、課題について具体的な情報を得ることができます。
実際の授業の雰囲気や進度、部活動の活動内容、学校行事の盛り上がり具合など、在校生やパンフレットでは知り得ないリアルな情報が得られます。
また、卒業後の進路や就職活動の状況についても先輩から詳しく聞くことで、学校で学んだことがどう将来につながるのかを具体的にイメージすることができます。
先輩たちの生の体験談は、志望校を選ぶ際の重要な判断材料となるでしょう。

5. SNSの口コミを参考にしてみる

SNSやインターネット上の口コミを利用することで、学校の評判や実際の雰囲気について知ることができます。
特に在校生や卒業生が発信する投稿は、公式情報では得られない生の声を反映していることが多いです。ただし、インターネット上の情報には偏った意見や個人的な感想も含まれるため、複数の情報源を比較し、客観的に判断することが重要です。
また、ポジティブな情報だけでなくネガティブな意見についても冷静に受け止め、その背景を考えることで、より正確な学校像を把握できるでしょう。

6. 進路指導の先生に相談する

進路指導の先生は、高校選びのプロフェッショナルであり、受験生にとって強力な味方です。
模試の結果や内申点を基に、志望校に合格するための具体的なアドバイスを提供してくれるだけでなく、自分では気づかなかった選択肢を提示してくれることもあります。
また、過去の合格実績や学校の特徴について詳しい情報を持っているため、客観的な視点から志望校選びをサポートしてくれます。
相談の際には、自分の希望や不安を率直に伝えることが大切であり、その上で適切な助言を受けることで、進路選びがスムーズに進みます。

7. 家族と相談する

高校選びは、学費や通学の利便性など家族の協力が必要な側面も多く含まれるため、家族としっかり話し合うことが重要です。特に、学費交通費学校までの通学時間について現実的な視点で検討し、家庭の事情に合った選択をする必要があります。
また、自分の希望や将来の目標について家族に共有し、意見を聞くことで、新たな気づきが得られることもあります。
家族のサポートを得ながら、自分自身の希望も尊重した形で最適な選択を目指すことが大切です。

やってはいけない高校の決め方4選

高校選びは慎重に行う必要がありますが、ついやってしまいがちな失敗もあります。以下に挙げる4つの決め方は避けるべき方法です。

1. 仲良しの友人と一緒の志望校に決める

仲の良い友達と同じ学校に通いたいという気持ちは分かりますが、その理由だけで志望校を決めるのは避けたほうが良いです。
高校生活は自分自身の成長や将来の目標を実現するための大切な時間です。友人と同じ学校に行っても、クラスやコースが異なることも多く、結果的に期待していたような関係が維持できない可能性もあります。
周りに合わせるのではなく、自分に合った学校を選ぶことを最優先に考えましょう。

2. 知名度だけで決める

有名な学校や人気のある学校に惹かれるのは自然なことですが、知名度だけで志望校を決めるのは避けるべきです。
学校の評価や認知度が高いからといって、自分に合った教育環境や校風が整っているとは限りません。知名度に左右されず、実際に学校の教育方針や施設、進学実績などをしっかりと確認することが重要です。

3. 偏差値だけで決める

偏差値は高校選びの一つの指標ですが、それだけに頼るのは避けるべきです。
偏差値が高い学校でも、自分の興味や将来の目標に合わない場合、充実した高校生活を送ることは難しいでしょう。
学校のカリキュラムや部活動、進路指導の体制なども総合的に検討して、自分にとって最適な学校を見つけることが大切です。

4. 学校や塾の先生の言われるがままに決める

学校や塾の先生の意見は貴重な参考情報ですが、それだけを鵜呑みにして決めるのはおすすめしません。
先生のアドバイスは過去の実績や一般的な傾向に基づいたものが多いため、自分自身の希望や将来像が反映されていない場合があります。
実際に通学するのは、親や先生ではなく自分自身です。先生の助言を参考にしつつも、自分で情報を集めて納得のいく判断をすることが大切です。

まとめ

高校選びは、自分の未来を左右する大切な選択です。今回紹介した6つのポイントと7つの方法を組み合わせて、自分にとって最適な高校をじっくり考えましょう。将来の夢や価値観に合った学校を選び、充実した高校生活をスタートさせてください!

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