大学受験に向けた志望理由書の書き方講座|例文付き
公開日:2025年2月12日

このコラムでは、大学受験の志望理由書の書き方について詳しく解説します。志望理由書の基礎知識、書く前に行う準備、書き方や文章構成、学部別の志望理由書の例文、チェックポイントなどもご紹介します。ライバル達を一歩リードする書き方や秘訣をご紹介します。
志望理由書の基礎知識【大学受験】
志望理由書を書く前に、まずその役割や書くべき内容について正しく理解することが大切です。ここでは、志望理由書の基本的な知識を解説します。
1. 大学の志望理由書とは?
志望理由書とは、受験生が大学に提出する書類の一つで、主に総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(旧推薦入試)で必要となります。
この書類では、「なぜその大学や学部を志望するのか」「自分の適性や将来の目標がどのように結びついているのか」を大学側に伝えることが求められます。
志望理由書は、受験生の考え方や姿勢を知るための重要な判断材料になります。採用する大学側も、書類を通じて「本当にこの大学に合う学生なのか?」を見極めます。
自己PRとは異なり、「大学で何を学びたいのか」「その大学を選んだ理由」に重点を置く点が特徴です。
学校推薦型選抜(旧・推薦入試)についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「学校推薦型入試(旧・推薦入試)とは?他の選抜方法との違いも解説!」
2. 大学の志望理由書に書く内容とは?
志望理由書には、自分がその大学や学部を志望する動機を中心に、自分の背景や経験、入学後の学びの計画、そして将来の目標を盛りこみます。
なぜその大学を選んだのかを具体的に説明すると同時に、これまでの経験や取り組みが志望動機にどう結びついているのかを伝えることが重要です。また、大学で学びたいことや目指したいキャリアについて具体的なビジョンを示すことで、学びへの意欲や適性をアピールします。
3. 大学入試における志望理由書の役割とは?
志望理由書は、受験生が大学側に自分の強みや学びへの意欲を伝えるための大切な書類です。
この書類は、面接試験や総合評価の基礎資料として活用されることが多く、受験生の価値観や考え方、志望校との相性を確認するための手段として重視されます。
また、志望理由書を通じて、自分の目標や学びたい内容を具体的に示すことで、大学でどのように活躍するかの将来像をイメージさせる役割も果たしています。
4. 評価されやすい志望理由書とは?
評価される志望理由書を作る為には、志望校や学部の特徴をしっかりと理解した上で、それが自分の経験や目標とどのように結びついているかを具体的に伝えることが重要です。
大学側が求める人物像を意識しつつも、個性や独自の視点を盛り込むことで、他の受験生との差別化が図れます。
また、文章の構成が論理的でわかりやすく、読んだ人に納得感を与えることも重要です。誠実かつ具体的な内容で、自分の熱意や適性をアピールすることが評価につながります。

志望理由書を書くための4つの事前準備
志望理由書を書く前に、以下の4つの事前準備をしっかりと行うことで、説得力のある内容を作成することができます。
このプロセスは、自分自身を深く知り、志望校とのつながりを明確にするための重要なステップです。
1. 自己分析をする
まず、自分自身をよく理解することから始めましょう。
これまでの経験や体験を振り返り、自分の得意なことや価値観、興味を深く掘り下げていきましょう。例えば、部活動やボランティア活動、学校でのプロジェクトなど、具体的な出来事を通じて得た気づきや成長を整理することがポイントです。自己分析を通じて、自分が大学でどのように活躍できるかのヒントを見つけることができます。
2. 大学で学びたいことを明確にする
次に、大学でどんなことを学びたいのかを明確にします。
自分が興味を持っている分野や将来の目標を考え、それらが大学で提供される学びとどう結びついているかをイメージしましょう。
例えば、社会課題を解決したいという目標がある場合、そのために必要な知識やスキルが学べる学部やコースについて深く考えることが大切です。
3. 大学・学部の情報収集をする
志望校や学部の特徴を詳しく調べることで、志望理由書に具体性を持たせることができます。
大学のホームページやパンフレットを活用し、カリキュラムや教授陣、ゼミや研究室、学生の活動内容などをリサーチしましょう。
また、オープンキャンパスに参加したり、在学生や卒業生の声を聞いたりすることで、実際の大学生活をイメージしやすくなります。
4. 志望する大学・学部と自分との接点を考える
最後に、自分の経験や目標と志望する大学や学部との接点を考えます。
「なぜその大学でなければならないのか」「他の大学ではなくその学部を選んだ理由」を具体的に説明できるようにしましょう。
たとえば、「この学部の〇〇教授の研究が、自分の興味と一致している」といった具体的な結びつきを示すことが重要です。

志望理由書の構成・書き方
志望理由書を書く際には、構成をしっかりと考え、読み手にわかりやすく自分の意欲や適性を伝えることが重要です。また、単なる志望動機の記述ではなく、自分のこれまでの経験、大学での学び、そして将来の目標を一貫して示すストーリーとして仕上げることがポイントです。
以下では、志望理由書を4つの章に分け、それぞれのポイントを解説します。
Chapter 1:導入
冒頭では、なぜその大学や学部を志望するのかを簡潔に述べます。
この部分は書類全体の第一印象を決める重要な箇所なので、志望のきっかけや大学に対する興味をシンプルかつインパクトのある一文で表現しましょう。
例えば、「私は幼い頃から環境問題に関心を持ち続け、その課題を解決するために〇〇大学の××学部で学びたいと考えています」といった形で、志望理由を端的に述べると良いでしょう。
Chapter 2:志望した背景
次に、志望動機の背景となるエピソードを具体的に述べます。
これまでの経験や体験が、どのようにしてその大学や学部への興味に結びついたのかを丁寧に説明しましょう。
例えば、高校時代に取り組んだ研究プロジェクトや課外活動、読書や体験学習で得た気づきなど、自分自身の経験を軸に物語を構築することが大切です。この部分は、志望理由に説得力を持たせる核となります。
Chapter 3:大学で学びたいこと
大学での具体的な学びについて述べる章です。
志望校や学部のカリキュラム、教授の研究内容、ゼミ活動などを調査し、それらが自分の目標や興味とどのように結びついているのかを説明します。
また、学びたい分野に関する自分の将来のビジョンや、どのような課題に取り組みたいのかを具体的に記載しましょう。
例えば、「〇〇ゼミでの研究を通じて、△△に貢献するためのスキルを身につけたい」といった具体性のある表現が効果的です。
Chapter 4:まとめ
最後に、大学での学びを通じて達成したい将来の目標やキャリアプランを述べます。
例えば、「卒業後は〇〇分野の専門家として、××の課題解決に貢献したい」といった具体的な未来像を示すと良いでしょう。
また、その目標を達成することで、社会にどのような貢献ができるのかを説明することで、大学側に自分のビジョンを強く印象付けることができます。

説得力のある志望理由書を書くコツ7選
志望理由書は、自分の意欲や適性を大学に伝える大切な書類です。ただし、内容が伝わりやすいだけでなく、説得力を持たせるためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
以下では、効果的な志望理由書作成のための7つのコツを解説します。
1. 大学・学部の特色に合わせる
志望理由書では、大学や学部の特徴を踏まえた内容を書くことが重要です。
大学のカリキュラムや研究分野、教授陣の取り組みなどを具体的に調査し、それらが自分の目標や興味とどのように結びついているかを示しましょう。
大学独自の魅力に触れることで、「なぜこの大学を選んだのか」を説得力のある形で伝えられます。
2. 自分の強みをアピールする
志望理由書は、単に大学の魅力を語る場ではなく、自分自身を売り込む機会でもあります。
これまでの経験や成果、得意なことを具体的に述べ、自分が大学でどのように貢献できるかを示しましょう。
例えば、「高校時代に〇〇活動を通じて培った△△力を活かして、××プロジェクトに挑戦したい」といった具体性のある記述が効果的です。
3. 具体例を取り入れる
志望理由書の文章が、抽象的な表現に終始すると説得力が薄くなります。自分の経験やエピソードを具体的に記述することで、読み手に納得感を与えることができます。
例えば、「環境問題に関心を持つきっかけは、中学時代に〇〇を学んだ授業で…」など、詳細なエピソードを加えると内容に深みが出ます。
4. 内容の一貫性を確保する
志望理由書全体を通じて、一貫性のあるストーリーを構築することが大切です。志望動機、大学での学び、将来の目標が矛盾なく結びついているかを確認しましょう。
例えば、「大学で学びたいこと」が将来のキャリアプランに直接つながる内容であると、論理的な流れが生まれます。
5. 簡潔でわかりやすい文章を心掛ける
志望理由書は、限られた文字数の中で自分を効果的にアピールする必要があります。
一文が長くなりすぎないように注意し、論点を明確にしましょう。「簡潔であるが、重要な情報は漏らさない」というバランスが重要です。
読む側に負担をかけない、読みやすい文章を書くことで、好印象を与えられます。
6. 正しい文章表現を心掛ける
文章のミスは、読み手に対する印象を大きく損ないます。誤字脱字がないか、文末表現が統一されているか、指定された文字数制限の9割程度は書かれているかを確認しましょう。
また、一文の長さを50文字程度に抑えることで、読みやすさを向上させることができます。最後に、丁寧な推敲を欠かさないことが大切です。
7. 第三者からの客観的な意見を聞く
志望理由書は自己満足で終わらせるものではありません。必ず第三者、特に先生や家庭教師など信頼できる人に見てもらい、客観的な意見を聞くことで内容の改善点を見つけやすくなります。
他者の視点や意見を取り入れることで、自分では気づきにくい誤りや不十分な部分を補うことができます。

志望理由書の例文
志望理由書は、大学受験において自分の意欲や適性を伝える大切な書類です。自分がなぜその大学や学部を選んだのかを明確に示し、将来の目標を具体的に描くことで、大学側に「この学生を迎えたい」と思わせる内容に仕上げる必要があります。
以下に、各学部を志望する際の例文を挙げています。自分の経験や目標に合わせてアレンジし、説得力のある志望理由書を作成する参考にしてください。
1. 経済学部

2. 法学部

3. 教育学部

4. 文学部

5. 理学部

6. 工学部

7. 情報学部


まとめ
志望理由書は、受験生が自分の目標や意欲を大学に伝える大切な手段です。そのためには、自己分析を通じて自分の経験や価値観を深く掘り下げ、志望校の特色を的確に理解した上で、自分との接点を明確に示すことが重要です。
今回ご紹介した各学部の例文や注意点を参考に、自分の体験や志望校の特徴に合わせた内容を作り上げてください。努力を積み重ねて作成した志望理由書が、あなたの熱意を大学に伝える大きな力となることを願っています。
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