中学受験の準備はいつからが正解!?塾に通う理想的なタイミングは?
公開日:2024年2月29日
中学受験を検討しているが、いつから準備をすれば良いか分からないという声は多いです。ここでは、中学受験の準備を始めるのはいつからが最適なのか、筆者の経験も踏まえ、徹底的に解説していきたいと思います!
中学受験の塾はいつから通い始めるべき?
中学受験を検討している家庭がまず初めに悩むのが、「いつから塾に通えば良いのか?」ということです。実際塾に通い始めるタイミングによって、それぞれメリット・デメリットがあります。今回は、そもそも中学受験において塾通いは必須かどうかという所も含め考えていきましょう。
1. 中学受験に塾は必要か?
結論から言うと、中学受験をするためには塾は必須です!難関中学を目指すのであればなおさらです。理由はいくつかありますが、1番の理由としては、中学受験では小学校で習わない範囲や内容が多く出題されるからです。そのため、独学で中学受験対策をしようとすると、その範囲を一通り勉強するということすら、難しくなってくるでしょう。
また、中学受験ではかなりの範囲を網羅しつつ勉強を進める必要があるため、塾の学習カリキュラムは必須と言えます。
筆者の周りでも、塾に行かずに難関中学に合格したという話しはほとんど聞いたことがありません。
2. 小学1〜2年生頃から通い始める場合
昔は小1や小2から塾に通い始めるのは少し早いとされていました。しかし最近はこれくらいの時期から塾に通い始める子も多く見られます。まず1つ目の理由としては、大手の進学塾に確実に入ることができるのがこの時期だということです。大手の進学塾では学年が上がれば上がるほど「募集停止」となる可能性が上がってきます。要はその校舎の定員に達してしまい、物理的に誰も入塾が出来なくなってしまうということです。また、学年が上がると入塾テストの難易度も上がり、募集停止状態になっていなくても、入塾することが難しくなっていきます。
塾の内部生が学年を上がれないということは無いので、この時期に入塾しておけば、受験までその塾に在籍できるという安心感があります。
また、この時期から塾に通うことによって、子ども本人の「中学受験に対する意識付け」を強くすることが可能です。まだあまり中学受験の話題が上がらないような時期だからこそ、塾で意識付けが出来るメリットは大きい時期だと言えます。
では、勉強の内容としてはどうでしょうか。これは筆者の経験からも言えるのですが、まだこの時期の塾の学習内容は、いわゆる「塾でしか学べない内容」は少ないように思います。なのでこの時期から塾に入らなければ受験対策に出遅れてしまう。ということは無いかと思います。塾に通うということは、当然費用もかかってきますし、中学受験までの期間を考えると、子どものモチベーションが受験まで保てるのかという心配も出てきます。
3. 小学3〜4年生頃から通い始める場合
中学受験においては、これくらいの時期から塾に通い始めるのが一般的だと言われています。理由としては、中学受験の範囲を網羅するためには、3年間ほどの学習期間が必要とされているからです。大手の進学塾でも、小学3年生の2月、つまり新小学4年生からスタートするカリキュラムを組んでいる所が多いかと思います。
小学4年生〜5年生の2年間で、小学校全範囲の先取りと中学受験特有の内容を終了させ、小学6年生の間は、さらなる応用問題と志望校別の対策を行っていくというのが、一般的なカリキュラムとなります。
しかし、最も一般的とされているこの時期から入塾する際の注意点もあります。それは、このタイミングから本当にゼロスタートでは、入塾後に厳しい展開が待っているということです。大手の進学塾では、基本的にどこも「クラス分け」があります。そしてそのクラス分けは、最初の入塾テストから行われるのです。上のクラスから順に、実績や指導力のある講師が担当することになり、上のクラスと下のクラスではカリキュラムにも差があります。つまり入塾後に、下のクラスから大幅にクラスを上げていくということは中々難しいことだと言えます。
なので、難関中学を目指す場合は、最初の入塾テストの時点で上のクラスに入れるように、それ以前に準備をしておく必要があります。
4. 小学5〜6年生頃から通い始める場合
小学5年生以降から塾に入るのは、一般的には少し遅めとされています。この時期からだと、入塾テストの合格基準も上がってきており、そもそも入塾すること自体が難しいこともあります。しかし、それまでに小学校の内容を独学で完璧に出来ていたり、理解が早い子であれば十分に志望校合格の可能性はあります。小学校5年生から入塾する生徒用のコースを用意している塾もあるので、この時期から塾に通う場合はそのようなコースがある塾に入ると良いかもしれません。また、受験までの期間が短いため、生徒本人のモチベーションが維持されやすいという点もあげられます。
しかし、実際1年以上前から塾に通っている子と同じ授業やテストを受けていくことになるため、学習内容で遅れをとっているという事実はあります。そのため、この時期からスタートするのであれば、長時間の勉強や詰め込み勉強に耐えられるような、本人の中学受験に対する強い意識が絶対条件となります。
5. まとめ
上記の通り、スタート時期に関してはそれぞれの学年によって、メリット・デメリットがあります。しかし総合的に考えると、一般的に言われている通り、小学3年生〜4年生で入塾するのがおすすめです。しかし、前述のとおり入塾まで何も準備せずに入ってしまうと入ってからが大変なので、小学校1〜2年生の低学年の間に、入塾するための準備をしておくことが重要です!
それでは具体的に、入塾前には何を身に付けておけば良いのかを見ていきましょう。
塾選びに関して、さらに詳しく知りたい!
⇒「中学受験の塾選びについて徹底解説!お子さんにピッタリの塾とは!?」
小学校低学年のうちからやっておきたいこと
1. 計算と読み書きのスピードを上げておく
中学受験の勉強において、計算スピードや読み書きの速度はとても重要です。100%これだけとは言えませんが、基本的にこの2つが高いレベルにあれば、大手進学塾の入塾テストで上のクラスに入れる可能性は高いと言えます。
さらに、今後何年間も勉強をする中で、「計算をする時間」「文章を読み書きする時間」の合計は膨大な時間数となります。その膨大な時間の全てを早くこなせるということが、今後の勉強にとってどれだけ有利に働くかは容易に想像することができます。中学受験で最難関校を考えているのであれば、小学校入学以前からこの2つに関しては鍛えておいても損はないと思います。
2. 思考力・判断力・表現力を身に付けさせる
ひと昔前の中学受験の問題は、知識を多く詰め込んで、それを素早く解答していく。という傾向が強かったのに対し、最近の中学受験の傾向としては、「思考力」「判断力」「表現力」を問うような出題が増えてきています。
それらを身に付けさせるには、日常の中でお子さんに様々な体験をさせていくことが重要です。「旅行に行く」「家事の手伝いをさせる」「動物園に行く」などの、全ての経験の中で子どもは思考力や判断力を身に付けていくのです。また親とのやり取りの中で常識的な考え方も身につけていくことができます。
なので、幼少期からなるべく親子のコミュニケーションの機会を増やしていくことも、中学受験の基礎を築く上で重要なこととなります。
中学受験に関するその他の準備
最後に「塾にいつから行くか」以外の、中学受験の準備に関する重要事項をいくつか見ていきましょう。
1. 第一志望校・併願受験校の決定
第一志望校に関しては、小学校6年生に上がる前までには決めておくべきと言えます。なぜなら、多くの塾が小学6年生では志望校別のクラス編成を行ったり、志望校別のテストが実施されたりするからです。ただ最終的には学力に合わせる形で決定することも大事なので、小6の夏休み頃が志望校決定の最終ラインと言えます。
早めに志望校を決定することは、お子さんのモチベーションにも繋がりますので、塾に通い始めるのと並行して学校見学や文化祭などに行き、お子さんと相談したうえで決定するのが理想です。また、併願校に関しては、その時のお子さんの学力に合わせて、出願直前に決めるのが良いでしょう。中学受験では4〜6校くらいを受験するのが平均となります。
2. 学習環境の整備
中学受験においては、自宅学習がかなり重要となってきます。塾に通うようになれば塾の宿題だけでもかなりの量をこなさなければいけないので、自宅で集中して勉強できるような環境作りが重要となります。
小学校低学年のお子さんの場合、まだ自分の部屋が無いという場合もあると思いますが、中学受験をするのであれば、出来る限り静かな環境でしっかりとした勉強机で自宅学習が出来るようにするのがベストです。
3. 親のサポート体制を整える
前述のとおり、中学受験では自宅学習をしっかりと行うことが重要となってきます。膨大な量の学習をお子さん自らが計画を立てて実行していくのは、難しいことが多いです。なので、親御さんが時間管理をしたり、丸つけをしたりすることも必要となってきます。中学受験の勉強を本格的に開始する前に、親御さんのサポート体制を出来る限り整えておきましょう。
4. 受験へのモチベーション維持
中学受験は3年間〜6年間ほどの期間をかけてやっていくものなので、中だるみしてしまったりなど、お子さんのモチベーションの維持が課題となります。
時には勉強する場所を変えてみたり、時には何かご褒美を用意したりなど、モチベーション維持のための具体的な施策を取る必要があります。
モチベーション維持についてもっと知りたい方はこちら
⇒「勉強のモチベーションを上げる方法|テクニックを使ってやる気UP!」
5. バランスの取れた生活を送る
中学受験では、夜遅くまで塾に通ったり、頑張った分結果がついてこなかったりなど、お子さんの精神面に少なからず負担がかかる場面が出てきます。しかしそういった時に、いちいちイライラしてしまったり、気持ちが落ちてしまったりすると、継続して受験勉強に取り組むことが難しくなってしまいます。
なので、そういった精神面の負担を軽減する意味でも、規則正しい生活を送り、オンとオフをハッキリと分けてメリハリのある生活習慣を身に付けることが重要です。良い状態で受験生活を送ることが、成績UPの第一歩とも言えます。
まとめ
今回は、「中学受験の勉強はいつから始めれば良いのか?」をテーマに、中学受験の準備全般について書かせていただきました。中学受験は、良いタイミングでしっかりと準備をして取り掛かることが出来れば、お子さんの進学にとって、とてもプラスに働くものだと思います。中学受験を検討しているご家庭に、この記事が少しでも参考になればと思っております。
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