勉強しない子の末路とは?|将来の不安を解消する親の対応策について
公開日:2024年5月7日
何を言っても勉強しないお子さんに頭を抱えている保護者の方は多いです。
そんなお子さんに対してどのように向き合えば良いのでしょうか?
本コラムでは、勉強しない子の末路、勉強しない理由や親の対応策について詳しく解説します。
勉強しない子供は将来どうなる?|6つのデメリット
小中高生の時に勉強していないと、将来に対して様々なデメリットが生じてしまいます。特別な才能や資格・技能などがない限り、勉強をしないことで自分の将来に直接影響を及ぼすので、しっかり勉強することはとても大切なことです。
1. 進学先の選択肢が狭まる
小学生は中学受験をする場合を除いて、進路の心配をする必要はありませんが、中学生や高校生には受験があります。勉強をしていないことで成績が悪くなり、進学先の選択が非常に狭まってしまう懸念があります。
進学先を選ぶ際には、学校の校風や自宅との距離など様々な条件で考えるのですが、自身の成績が良くない場合、選べる高校や大学自体が少なくなるといったデメリットが生じます。逆に言えば、成績が良いほど選択肢は広がるので、自分の興味や希望を満たしている学校を選ぶことができます。
勉強しない子は、受験という近い将来においてもデメリットが生じてしまいます。
2. 努力する力が身に付かない
勉強をしていく上では、分からない問題や覚えるのが大変な単元が沢山出てきます。これらを一つひとつクリアしていくには努力が必要です。大変だったり難しいものを理解し身につけていくからこそ、そこに価値が生まれ成長できるのですが、勉強しない子は、この様な努力を怠っていることになります。難しい問題に直面すると、すぐに投げ出してしまったり、面倒くさいと考えてしまい、結果として勉強するのをやめてしまいます。これでは、「努力して解決する」という考え方が育まれません。
社会人になってから仕事をするようになっても、難題に向き合う場面に何度も直面します。そのような時に「努力して乗り越える、解決する」といった力が身に付いていないことは、自分自身にとって大きなデメリットとなります。
3. 自己肯定感が低下する
強しないことにより、当然ながら成績が悪くなってしまいます。周りとの成績差が生じることで、自己肯定感が低下していまいます。
勉強をしないことがそもそもの原因なので、当然の結果なのですが、それを受け止めて「これからはしっかり勉強しよう!」とはならず、「やっても無駄だ」などと半ば諦めてしまい、さらに勉強しなくなるケースも少なくありません。
一度やる気を失ってしまうと、その後はどんどん分からなくなってしまい、やる気を取り戻すことは比例して難しくなります。勉強に自信を持てなくなってしまうことで、他のことに対してもやる気や自信を無くしてしまうこともあります。
成績は良ければ良いほど自信がつきますが、重要なポイントは「周りに遅れをとっていない」状態であることです。勉強しないことで、周りに対する劣等感を感じてしまうことが、大きなデメリットとして挙げられます。
4. 留年や中退のリスクが高まる
高校生になると無条件で進級できるわけではありません。高校は義務教育ではないので、勉強をしないことで留年や中退のリスクが生じます。
上述しましたが、勉強しない癖がついてしまうと、努力して困難を乗り越える力が不足しがちになります。留年や退学の危機に直面しても、「努力できない」「勉強する気持ちが沸かない」となってしまうことで、その危機が現実となってしまいます。留年や退学を自ら望んでいる人は少ないはずですが、現実的には一定数存在します。これらは一時的な問題でそうなるのではなく、普段から勉強していないことで、そのツケが回ってきているのです。
5. 就職先の選択肢が狭まる
学歴を重視していると公表している企業はほとんどありませんが、現実にはほとんどの企業が参考にしています。特に大手企業や人気企業の場合は、就職希望者が多いため、一人ひとりを面談して適正判断することが難しく、学歴を判断基準にしていることが非常に多いです。例えば、学歴が低い場合、書類選考の時点ではじかれてしまい、面接までたどり着けないようなケースが多くあります。
また、銀行、投資会社、証券会社などの金融系の企業は、大きなお金を動かす仕事であるため、高学歴の人材を採用することで社会的信用を担保しています。
また、コンサルティング会社などの高度な知識や分析能力を必要とする仕事も、その仕事の難易度から、学歴を重視した適性判断を行うことが多くあります。
つまり、勉強をしないことで学力が身に付いていなければ、就職先の選択肢がその分狭まってしまう可能性が高まります。
6. 収入が少なくなる可能性
勉強をしないことで、中卒・高卒となる可能性が高まります。一般的にもよく耳にすることですが、学歴による収入格差は実際に存在します。
令和4年度の厚生労働省による統計調査でも、学歴による賃金格差がはっきり見て取れます。
特別な資格・技能や知識・才能がある場合はこの限りではありませんが、総合的に見ると学歴が低いほど収入が少なくなる可能性が高まります。
特に、大卒以上から賃金が大きく上がるので、勉強しないことが収入に対して大きく影響していると言えます。
子供が勉強しない6つの理由
勉強しない子には、やらない理由が必ずあります。その理由を正確に把握し、対応策につなげていくことが大切です。
1. 勉強の大切さを理解していない
勉強をしない子は、「勉強することの大切さ」をしっかり理解していないことがあります。これは、今習っていることが実生活に直接役立たないことが多いからです。「こんなこと覚えて何の役に立つの?」「勉強しても意味ないじゃないか?」と考えてしまい、勉強することの意義やモチベーションを見いだせなくなってしまい、勉強をしなくなってしまうことが考えられます。人生経験が浅く、家と学校の往復が中心の子供たちは、将来の生活や世の中の仕組みを理解・実感できていません。このような世界観から「勉強することの大切さ」を本当の意味で理解することは難しいことなのです。
2. 勉強が分からない・ついていけない
子供が勉強しない理由として最も多いのが、単純に「勉強が分からないから」です。
特に、小学校高学年以降は学年が上がるごとに難易度が上がるので、勉強が分からない・授業についていけないといったことが起こりやすくなり、成績差が大きく生じます。
これまでは難なく理解できていたのに、ある日突然、全く理解できないような分野に直面すると、子供はパニックになり不安を覚えてしまいます。
「なぜ自分だけ分からないのだろう?」「全く分からない…どうしよう…」といった不安から始まり、それが少しずつ諦めに変わっていき、最終的には勉強することを避けるようになります。
3. 遊びや趣味にのめり込んでいる
子供が勉強しなくなる理由として、遊びや趣味に没頭してしまうケースが挙げられます。
具体的には、SNS(Instagram、X、LINE)、動画視聴(YouTubeやTikTok)、ゲーム、漫画、アニメなどが代表例として挙げられます。
遊び以外でも、部活やスポーツ、様々な趣味に夢中になってしまい、勉強が後回しになってしまうようなこともあります。
これらは、本人が好きでやっていることなので、勉強より楽しく感じることは当然です。適度に楽しむ分には問題ありませんが、これらにより勉強が疎かになってしまうようでは問題です。
年齢が低いほど遊びや趣味を自制することは難しく、親が管理していないと際限なくやってしまいます。その状態を放置してしまうと、結果として勉強をしなくなってしまうことがあります。
4. 勉強するのが面倒くさいと思っている
勉強することは、人のためではなく自分のためにするものです。しかしながら、子供たちはそのことを理解できていないことがよくあります。
「親から言われているから」「周りの人もやっているから」といった漠然とした理由で勉強していると、難しい分野に直面した時や遊びや趣味が楽しい時に、「勉強するのが面倒くさい」と感じてしまいます。
勉強することは、「自分のためになること」「自分の人生に役立つこと」ということが分かっていれば、面倒臭く感じても頑張るのですが、子供の場合はそうもいきません。
勉強の意義や目的が分からないまま、ただやる気だけを出そうと思ってもなかなか気持ちが追いつかず、結果として「面倒臭いから勉強はやりたくない」といった状態に陥ってしまうことがあります。
5. 反抗期で親の言うことを聞きたくない
小学校の高学年以降から高校生までにかけて、子供は思春期や反抗期になります。
親の言うことに対して反抗したり、素直に聞き入れることが格好悪いと考えてしまい、勉強することに対しても拒絶してしまうことがあります。
「勉強すること=真面目で格好悪い」という思考は、反抗期特有の考え方の一つですが、子供本人は本気でそう思っていることが多くあります。
勉強をすることは、先生や親の言うことを従順に受け入れているように感じ、抵抗感を覚えてしまう反面、勉強しないことは「大人の言いなりにならない=格好良い」と考えてしまうのです。この様な場合、結果として、あえて勉強しないことを選択することがあります。
6. 部活や習い事が忙しい
練習が忙しい部活動や習い事をしている場合、「勉強しない」と言うより、「勉強できない」といった状態になることがあります。
厳しい練習の後、帰宅したらすぐに寝てしまう、起きていられない、といった状態になり、勉強をしなくなります。これらの状態は、体力的に負担がかかるスポーツ系の部活やクラブチームに所属している場合によくあるケースです。
特にまだ体力が付いていない小学生や中学1〜2年生は、帰宅した時点でヘトヘトに疲れてしまっており、食事の最中に寝てしまうこともあります。
子供本人が好きで打ち込んでいることなので、親がその活動を制限することもなかなか難しく、判断が難しい側面もあります。勉強と両立していくことが基本なのですが、そのバランスが保てない場合、結果として勉強しなくなってしまうことがあります。
勉強しない子への親の6つの対応策
1. 子供が勉強できる環境を整える
子供が勉強するためには、家庭での「勉強しやすい環境」を整えていくことが大切です。
子供が勉強する時間は、基本的に夕方から夜にかけての時間帯です。中学生以上の場合、部活や練習を終えて帰宅するのが夕方になります。その後、夕食を終えてからが勉強時間になるのですが、この時間帯を勉強しやすい時間にするという家族全体の心掛けが大切です。
例えば、子供が勉強している時間に「大きな音量でテレビを観ている」「大声で話したり笑ったりする声が聞こえてしまう」ような環境だと、勉強に集中することは困難です。また、「自分だけ勉強しなければいけないのか…」「自分も一緒にテレビを観たいな…」という気持ちになってしまい、早く終わらせるために答えを写してしまったり、勉強せずにサボってしまうようなことにもつながります。
子供が勉強している時間は、気が散らないように静かに過ごす(テレビのボリュームを下げるなど)ことや、「勉強しやすい環境作り」に協力的な姿勢を見せるなど、家族全体での取り組みが大切です。
このような協力的な取り組みが全くない中で、「勉強しなさい!」と一方的に言うだけでは、子供のやる気は引き出せません。
2. 勉強の大切さを理解させる
上述しましたが、勉強の大切さを大人が理解させていくアプローチはとても大切です。
社会に出ていない子供の場合、勉強することの大切さを実感する機会が乏しく、「何となく成績を上げないといけない」「何となく勉強しなくてはいけない」と考えていることが多く、勉強することへの目的意識が薄くなってしまう傾向があります。
そこで大切になるのが、親から話す実体験談や経験の共有になります。
お子さんに対して、「勉強が役に立った具体的な事例」や「勉強しておいて良かったと感じた学生時代の体験談」などを普段の会話の中に取り入れることは、とても効果があります。
勉強したことで得た成功体験をお子さんと共有することで、「自分ももっと勉強がんばろう!」「勉強することで良いことがあるんだ!」と理解し、勉強に対して前向きな考えを持つことができます。
3. 勉強することを強制しない
勉強をしないお子さんに対して「勉強しなさい!」と強制してもあまり効果がありません。むしろ、反抗心を招き逆効果になることが多いです。
特に反抗期のに入った子供は、親から「やりなさい!」と高圧的に言われることに対して強く反発します。仮に「あなたの将来のために言ってるのよ!」といった言い方であったとしても、逆に「放っておいてよ!」という気持ちになり、さらに勉強しなくなってしまいます。子供に勉強させるには、自発的な気持ちを促すことが重要です。そのためには、普段から根気強くアプローチしていくことが必要なので、無理矢理やらせたりするような短期的な解決方法はあまり効果がありません。一時的には勉強するようになったとしても、しばらくするとまた逆戻りになってしまうことがほとんどです。
4. 子供の成績に興味を持つ
勉強を進んでやるようにするには、成績に対して親が興味を持ち、できる限り褒めるポイントを見つけてあげることが大切です。
当然ですが、子供は怒られるよりも褒められる方がやる気になります。
ただ、「褒める」ということにも工夫が必要です。単純に「良い点を取った」という結果について褒めるだけでなく、過程(プロセス)や努力にも注目して褒めてあげるようにしましょう。そうすれば、褒めるポイントが増えるはずです。
仮に良い点数ではなかったとしても、頑張って勉強していたことや努力している姿勢について評価してあげれば、次に向けたやる気が芽生えます。
特に、勉強の好き嫌いが定着しやすい小学4年生〜中学1年生の間は、とにかく褒めてあげることを中心にアプローチしましょう。
5. 親や家族が勉強している姿を見せる
お子さんが勉強している時は、なるべく親も何かに取り組む(読書や資格の勉強など)ことが大切です。
お子さんと共に、親御さんも一緒に勉強することで、家庭内に「学習習慣の一体感」が生まれ、「勉強をしているのは自分だけじゃないんだ!」「みんなも勉強しているから、自分も頑張ろう!」という気持ちが芽生えます。
子供にだけ勉強させるのではなく、親も同時に学ぶ姿勢を示していくことで、お子さんに良い手本を見せることができ、子供が勉強する上で励みにもなります。
「勉強しなさい!」と言うだけではなく、実際の行動を通じて家族で学ぶ雰囲気を作りましょう。
6. 家庭教師を利用する
反抗期の強いお子さんの場合、親や学校の先生が何を言っても聞かず、勉強を全くしなくなってしまう子がいます。例えば、塾に通わせたとしても無断で塾を休んでしまうなど、手に負えない状態になることもあります。
そんな時は、家庭教師を頼むことをおすすめします。
家庭教師であれば自宅に先生が来るので、サボることもできないので、学習習慣が定着しやすくなります。また、大人の言うことに反抗する場合でも、歳の近い大学生の先生の話となると聞く耳を持つケースが多いです。家庭教師はお子さんの本音を聞き出し、親御さんに適切に伝えるといった「親子関係の架け橋」的な役割も果たします。
家族内でのコミュニケーションに行き詰りを感じるときは、思い切って家庭教師に頼むことでお子さんの意欲を引き出せるかもしれません。
まとめ
勉強しないからといって、全てのことが上手くいかなくなることもありませんが、将来の可能性が狭まることは事実です。
子供の未来は無限大に広がっているはずなのですが、勉強しないことは自ずからその未来を縮小してしまっていることと等しいとも言えます。
親からの適切なサポートと方向付けをすることで、少しずつでも勉強するように変えていけます。このコラムが、そんな皆さんのお役に立てれば嬉しく思います。
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⇒【小学生コース】について
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