副教科の勉強法について|テストで高得点を取るための対策

公開日:2024年6月26日

副教科の成績は、実は内申書に大きく影響しています。ですから、志望校合格の為に、副教科の点数もしっかり上げたいところです。
本コラムでは中学生の副教科の学習ポイントや点数アップのコツを詳しくご紹介します。特に、副教科の実技が苦手な子には必見の内容です!

副教科の成績は内申点に響く!

高校受験をする際には、内申書が重要となります。
内申書では様々なことが記載されるのですが、その中でも特に重要なのが9科目の評定点、つまり内申点になります。
内申点の計算方法は都道府県ごとに異なるのですが、全9科目、つまり副教科の成績も当然含まれます。また、都道府県によっては副教科の内申点を2倍で計算する地域(例:東京都、兵庫県、京都府、など)もあり、そのような場合は特に重要度が高まります。

高校受験の内申点についてもっと知りたい方はこちら
「内申点とは何だろう?|基礎から学ぶ内申点の知識」

副教科のテストの点数を上げるコツ5選

副教科のテストは、基本的に暗記の問題が多いので、どれだけ教科書・ワークやプリントの語彙や意味を覚えられたか?が重要です。
主要5教科の勉強法については分かっていても、副教科を教えてもらえる機会は、学校以外ではほとんど無いので、勉強のやり方が分からなくて困る人も多いです。
以下に、副教科のテストの点数を上げるコツを5つご紹介します。

1. 授業をしっかり聞く

副教科のテストでは、授業中に先生が話す内容が非常に重要です。
主要5教科とは異なり、副教科のテストは教科書にあまり記載されていない内容が出題されることも多く、授業中の先生の解説配布されたプリントの内容がそのまま問題に反映されることがあります。
例えば、音楽の授業で特定の曲の背景や作曲家について詳しく説明があった場合、それがテストの題材になる可能性が非常に高いです。
ですから、日頃の授業中の話に集中し、先生が強調するポイントをしっかり聞いておきましょう。

2. ノートをしっかり取る

副教科のテスト対策として、授業を集中して聞くだけではなく、ノートをしっかり取ることも重要です。
先生が黒板に書いた内容強調して説明したポイントは漏れなくノートに記録するようにしましょう。これが、後のテスト勉強をする際にとても役立ちます。
ノートは自分が理解しやすいように整理し、重要な部分にはマーカーを引くなどして目立たせておくと良いでしょう。また、ノートを取りながら書くことで記憶にも残りやすくなりますし、後々のテスト勉強で覚えるポイントを忘れてしまわないようにできます。

3. 先生の作ったプリントを勉強する

副教科のテストでは、先生が授業中に配布するプリントも重要な勉強材料です。
プリントには授業の要点やテストに出やすい内容がまとめられていることが多く、これらをしっかりと理解し、暗記することでテストの点数アップに直結します。
プリントは授業後すぐにファイルなどにまとめて整理しておき、後で見直しやすくしておくと効率的です。特に技術家庭科や美術などは、実技と関連する理論や解説などをまとめたプリントを配布されることが多いので、これらをテスト前に重点的に復習しましょう。

4. 過去のテストから出題傾向をつかむ

副教科のテストでは、過去のテストを見直すことも非常に有効です。
副教科のテストは学期に一度しか実施されないことが多く、また、テスト対策用の問題集もあまりありません。ですから、テストの傾向や対策を練る上では、過去のテスト問題が唯一の手がかりとなります。
「前のテストではどのような問題が出題されたのか?」「どの分野が頻繁に出題されたのか?」を見直すことで、担任の先生のクセ出題傾向がつかめることも多く、次のテスト対策が立てやすくなります。
例えば、音楽のテストで毎回作曲家や楽器の特徴に関する問題が出る場合、そこを重点的に勉強することで点数アップが期待できます。

5. 副教科のテスト勉強時間は?

副教科のテスト勉強時間は、主要5教科とのバランスを取りながら確保することが大切です。
主要5教科に比べて副教科は軽視されがちですが、内申点に大きく影響するため、しっかりと時間を確保する必要があります。
具体的には、テストの1か月前から週に2〜3回、各副教科に30分から1時間程度の勉強時間を割り当てると良いでしょう。特にテスト直前の1週間は、毎日短時間でも副教科の復習を行い、記憶の定着を図りましょう。
前述したとおり、副教科のテストは暗記が中心なので、出題されそうなポイントをまとめておき、小分けにしながら少しずつ覚えていくと効果的です。

効率的な暗記の方法についてもっと知りたい方はこちら
「効率的な暗記の方法とは?|苦手な暗記を克服するオススメ8つの方法」

副教科の学習ポイント

最後に、副教科の教科別学習ポイントについてご紹介します。
それぞれの教科によって出題されやすいポイントは異なりますが、計画的に準備を進めることで、副教科のテストでも高得点を狙うことができます。

音楽

音楽のテストでは、楽器の名称や使い方歌詞の意味音楽理論などが問われることが多いです。以下のポイントに注意して勉強を進めましょう。

1. 楽器の名称と使い方

代表的な楽器の名前や使い方などはしっかり覚えておきましょう。
例えば、弦楽器、管楽器、打楽器の各種類について、それぞれの名称や特徴音の出し方などを理解しておきましょう。特に、リコーダーについては押さえておきましょう。

2. 歌詞の意味

授業で取り上げられた曲の歌詞の意味をしっかり覚えておきましょう。
歌詞の内容やその背景にあるストーリーをテストで聞かれることがあります。

3. 音楽理論

基本的な音楽理論(音階、和音、調性など)を理解しましょう。
特に、音楽の授業で強調された理論はテストに出やすいので、ノートや教科書で復習してください。
また、楽譜記号の読み方や意味などもよく出題されます。

4. 音楽史

作曲家や音楽の歴史に関する知識もよく出題されます。授業で習った作曲家についてまとめ、その特徴や代表作、時代、出生地などを覚えておきましょう。授業中に先生が話したエピソードなども要チェックです。

美術

美術のテストでは、作品の理論と美術史に関する知識がよく問われます。以下の方法で効率的に勉強しましょう。

1. 技法の理解

絵画や彫刻の技法、使用する材料の特徴を理解しておきましょう。
特に授業で取り上げられた技法について、どのように使われるのかを具体的に覚えましょう。

2. 美術史

美術の歴史有名な画家作品について覚えておきましょう。
特定の時代や流派、画家の特徴や代表作などが重要です。授業で取り上げた作品や画家については特に重点的に勉強しておきましょう。
これらは世界史の勉強でも習うことが多いです。

3. デッサンなどの実技

ペーパーテストでもデッサンの問題が出題されることがあります。例えば自分の手をデッサンしたり、イラストやシンボルマークを考える、などがあります。

保健・体育

保健体育のテストでは、健康に関する知識スポーツの理論が問われます。以下の方法で準備を進めましょう。

1. 保健の知識

教科書に載っている健康管理人体の仕組み応急処置病気についてなどの基本知識をしっかり覚えましょう。教科書やプリントを使って、重要な用語や概念を確認しておきましょう。

2. スポーツのルール

各スポーツのルールや戦術、用具の使い方などが出題されます。特に、授業で行ったスポーツについては詳しく勉強しておきましょう。ルールについては反則・プレーの名称や内容(サッカーの例:ドリブル、ヘディング、オフサイドなど)は聞かれやすいです。

3. 理論の理解

運動生理学スポーツ心理学などの理論的な部分も問われることもあります。これらの知識は教科書やノートなどで復習しておきましょう。

技術・家庭科

技術・家庭科のテストでは、技術の理論と家庭生活に関する知識が問われます。以下のポイントを押さえて勉強しましょう。

1. 技術の理論

授業で扱った道具の名前や使い方図面の書き方機械に関する知識は覚えておきましょう。特に授業で習った課題については出題される可能性が高く、配布されたプリントやノートを重点的に勉強しましょう。

2. 家庭科の知識

調理方法栄養裁縫の方法など、家庭生活に関する知識が出題されやすいです。特に、調理方法や栄養素に関する詳細な知識は要チェックです。

まとめ

副教科は実技の成績が主となるので、科目に向いていないと諦めてしまう子も多いようです。しかし、ペーパーテストの場合は向き・不向きは関係ありません。努力とやり方次第では、高得点を狙うことが可能です。
内申点でも重要な要素となるので、適切な準備と対策で点数アップを目指しましょう!

この記事を企画・執筆・監修した人

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この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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