読書感想文の書き方|簡単丸わかりガイド!テンプレート付き
公開日:2024年8月26日
読書感想文が苦手な小中高生やその保護者の方へ、読書感想文の上手な書き方について解説します。
読書感想文の書き方と手順、上手に書くためのコツ、読書感想文用のテンプレートもご紹介します。長期休みの宿題や宿題でご活用下さい!
読書感想文とは?
読書感想文とは、読んだ本や作品について、自分の感じたことや考えを文章で表現するものです。学校の課題としてよく出されるもので、文章を書く力や読解力を養うための大切な学習活動の一環です。自分の意見や感想をまとめる力を育てるだけでなく、他の人に自分の考えを伝える力も身につけることができます。
読書感想文の目的とは
読書感想文を書く目的は、ただ単に本の内容を要約することではありません。
自分が読んだ本に対してどのような印象を受け、どの部分が心に残ったのかを深く考え、それらを文章にまとめることです。
これによって、子どもたちは自分の考えや感じたことを整理し、論理的に表現する力を養います。
また、感想文を書くことで、自分と本との向き合い方を深めることができ、本を通じて得た学びや気づきを自分のものにすることができます。
読書感想文の構成要素
読書感想文は、序論、本論、結論の三部構成で書くと分かりやすくまとまります。
「序論」では、本を選んだきっかけや本の概要を簡単に説明します。これは、あらすじや登場人物、設定など、読者に本の内容を簡潔に伝える部分です。
「本論」では、自分の感想や意見を具体的に書きます。どの部分が印象的だったか、なぜその場面が心に残ったのか、また、その本が自分に与えた影響について述べます。
「結論」では、全体のまとめとして、その本を読んで感じたことや得たことを簡潔に振り返り、感想文を締めくくります。
読書感想文の書き方と手順|5つのステップ
読書感想文を書くときは、以下の5つのステップに沿って進めることで、整理された内容を表現しやすくなります。それぞれのステップを丁寧に進めることで、読み手に伝わる感想文を仕上げることができます。
ステップ 1:読書感想文を書く本を選ぶ
最初のステップは、感想文を書く本を選ぶことです。
どんな本を選ぶかが感想文の内容に大きく影響を与えるため、この段階でしっかりと考えることが重要です。
自分が興味を持って読める本を選ぶことで、感想文を書く際にスムーズに考えをまとめることができますが、興味がない本を選んでしまうと、いざ書こうと思っても感想が浮かばなかったり、文章が平坦になってしまったりすることがあります。
例えば、物語の世界に入り込んで感情移入できる本や、自分の経験と重なるテーマを持つ本は、自分が感じたことや考えたことを素直に表現することができ、感想文に説得力を持たせることができます。
また、これまでに読んだことのある本でも、再度読み直すことで新たな視点や発見が得られるかもしれません。再読することで、以前は気づかなかった部分や、新たな解釈が浮かび上がり、それを感想文に反映させると、文章に深みが増します。
ステップ 2:選んだ本を読む
次に、選んだ本を丁寧に読むことが大切です。
良い読書感想文を書くためには、単に物語を追うだけでなく、「どの場面が印象的だったのか」「登場人物の気持ちや行動に対してどのように感じたか」を意識しながら読み進めることが重要です。
読んでいるうちに心に残る部分や、特に強く感じた場面が出てくることがあります。
その際には、メモを取ったり、付箋を貼ったりして印をつけておくと、後で感想文を書く際に具体的な内容を思い出しやすくなります。感想文を書くときに、「自分がどのような感情を抱いたのか」また、「それがなぜなのか」を振り返ることができるため、この作業は非常に有効です。
また、読書中に自分の感情がどう動いたかを意識することも大切です。たとえば、登場人物の決断に共感した場面や、予想外の展開に驚いた瞬間など、自分の感情が揺れ動いたポイントを把握しておくことで、感想文に具体性と個性が生まれます。
ステップ 3:読書感想文の構成を考える
本を読み終えたら、次は感想文の構成を組み立てます。
感想文は、読んだ本に対する自分の考えや感想を整理し、順序立てて伝えるために、以下のような構成で書くと効果的です。
1. 本を選んだ理由・きっかけ(序論)
最初に、なぜその本を選んだのかを説明します。これは、読者にとって感想文の導入部分となり、共感や興味を引く役割を果たします。
例えば、「表紙やタイトルに惹かれた」「好きな作家の本だから」「話題になっている本だから」「学校でおすすめされたから」などの理由を具体的に書くことで、文章に個性が出ます。
2. 本のあらすじ(序論)
次に、読んだ本の簡単なあらすじを紹介します。
ここでは、物語の流れや主要な登場人物、舞台設定などを簡潔にまとめます。ただし、あらすじは感想文の一部であり、あくまで感想の土台となる情報提供にとどめます。
物語の核心部分や結末を詳しく書きすぎてしまうと、全体の印象が、感想文ではなくただの要約文のようになってしまうので注意しましょう。
3. 感想文(本論)
ここが感想文の中心となる部分です。本を読んで感じたこと、心に残った場面や登場人物の行動についての自分の考えを詳しく書きます。
また、自分の体験談や日常生活で感じたことと関連づけて書くと、より深みのある感想文になります。例えば、「この登場人物の葛藤が自分の経験と似ていて共感した」など、具体的なエピソードを交えることで、感想文が説得力を持つようになります。
4. 締めくくり(結論)
最後に、全体をまとめる形で感想文を締めくくります。
この本を読んで学んだことや、読んだ後に考えたことを簡潔に述べ、感想文を締めると良いでしょう。
締めくくり部分では、自分の成長や本を通じて得た新たな視点について触れると、読者に強い印象を残すことができます。
ステップ 4:下書きを書く
構成が決まったら、次は下書きを行います。
下書きの段階では、細かい文章の表現、誤字脱字、長さ、形式などを気にせず、思ったことをどんどん書き出すことが大切です。
この段階では、できるだけ多くのアイデアや感想を書き出しておくと、後で見直す時に整理しやすくなります。清書する前に必要な部分を整理し、不要な部分を削ることで、文章全体が洗練されていきます。
ステップ 5:選んだ本を読む
最後に、下書きをもとに清書します。
清書では、文章の流れや表現を整え、誤字脱字をチェックし、読みやすい文章に仕上げます。特に、段落の使い方や句読点の配置にも気を配り、全体のバランスを意識して清書することが大切です。
清書の際には、「文章がスムーズに流れているか」「言葉の選び方は適切かどうか」を確認するために、声に出して読み返すと良いでしょう。また、他の人に読んでもらい、フィードバックを受けることで、さらに質の高い感想文に仕上げることができます。
清書を丁寧に行うことで、感想文が完成し、読み手に伝わりやすい内容が出来上がります。
読書感想文のテンプレート
読書感想文を上手に書くコツ7選
読書感想文を上手に書くためには、以下の7つのコツを押さえておくと効果的です。これらのポイントを意識することで、自分の感想や考えをよりわかりやすく伝えることができます。
1. 興味のある本を選ぶ
読書感想文を書く際に最も大切なのは、自分が興味を持っている本を選ぶことです。
興味を持てる本を選ぶと、読むこと自体が楽しくなり、その結果、感想文に対する意欲も自然と高まります。例えば、自分の好きなジャンルや、これまでに読んで感動した本のシリーズ作品を選ぶと、さらに深く感情移入することができるでしょう。
また、難しい内容の本を無理して選ぶよりも、自分の理解しやすい本や、共感できるキャラクターが登場する本を選ぶことで、感想文を書く作業がスムーズに進むことが多いです。
興味を持てるテーマを選ぶことで、感想文に対する自分自身の考えがより明確になり、豊かな内容の感想文が書けるようになります。
2. 心に残った箇所には印をつけておく
本を読んでいるときに、心に残った箇所に印をつけておくことは、感想文を書くうえで非常に役立ちます。
読書中に感じた感情や、驚いた場面、共感した言葉など、心に引っかかる部分を見つけたら、そこに付箋を貼ったり、ページの端を折り曲げたりしておくと良いでしょう。
後で感想文を書く際に、その印をつけた部分を振り返ることで、自分が何を感じたのか、どのような考えを持ったのかを具体的に思い出すことができます。これにより、感想文の内容がより具体的で、生き生きとしたものになります。
また、印をつける際に簡単なメモを書き添えておくと、さらに記憶を呼び起こしやすくなります。
こうした工夫をすることで、感想文を書くときの負担が軽減され、スムーズに文章をまとめることができるでしょう。
3. 本を2回読む
読書感想文を書く前に、本を2回読むことをおすすめします。
1回目はストーリーを楽しむために普通に読み進めましょう。この時点では、物語の流れや登場人物の関係性を把握し、自分が感じたことを自然に受け入れるようにします。
そして、2回目は感想文の構成を考えながら読むことが大切です。2回目の読み方では、物語の展開や登場人物の行動に注目し、自分が何を感じたか、どの場面が特に印象に残ったかを整理しながら読みます。また、2回目の読書では、感想文に書くべきポイントを意識して読むことで、どの部分を強調するか、どのように話を展開させるかを考える材料が集まります。
このように、1回目と2回目の読書で異なる視点を持つことで、感想文の内容がより深まり、説得力のある文章を書くことができます。
4. 自分の意見をしっかり述べる
感想文を書くうえで、自分の意見をしっかり述べることは非常に重要です。
本を読んで感じたことや思ったことを素直に書くだけでなく、自分の体験や考えを織り交ぜることで、感想文に個性が出ます。例えば、本の登場人物の行動に共感したり、自分が同じ状況に置かれたらどうするかを考えたりすることで、文章に深みが増します。
また、自分が感じた感情を言葉にすることによって、読者に対して自分の考えをより明確に伝えることができます。
このように、自分自身の経験や価値観を感想文に反映させることで、ただの要約や感想にとどまらない、説得力のある文章が書けるようになります。
5. 「あとがき」も必ず読む
本のあとがきには、作者が作品を通じて伝えたかったメッセージや背景、制作過程での思いが込められていることが多いです。
あとがきを読むことで、作品への理解が深まり、自分の感想を補強する材料になります。また、あとがきを通して、作者の考え方や作品に対する情熱を感じることで、感想文を書く際の視点が広がることもあります。
感想文を書くときに、あとがきの内容を引用しながら、自分の感想を述べることで説得力のある文章が生まれます。また、自分が気づかなかったテーマやメッセージを発見することができ、感想文に新たな視点を加えることができるかもしれません。
6. 段落を使って、まとまりのある構成にする
感想文を書くときは、段落を使って文章を整理し、まとまりのある構成にすることが大切です。段落を分けることで、各テーマやアイデアを明確にし、読み手が内容を理解しやすくなります。
例えば、序論、本論、結論という基本的な構成に分け、それぞれの段落で異なるポイントを展開することで、感想文全体に一貫性が生まれます。
段落を意識することで、文章の流れがスムーズになり、伝えたい内容が整理されて、読者に伝わりやすくなり、また、段落を活用することで、感想文の内容が論理的に整理され、読み手にとっても理解しやすく、印象に残る文章になります。
7. 誤字や文法ミスに注意する
最後に、誤字や文法ミスに注意することは、読書感想文を書くうえで欠かせないポイントです。
せっかく文章はしっかりと書かれていても、誤字や文法ミスがあると、文章全体の印象が悪くなり、読者に正確に伝わらない可能性があります。
感想文を書き終えたら、一度声に出して読んでみると、誤字や文法のミスに気づきやすくなります。また、書き上げた文章を時間をおいて読み返すことで、客観的に自分の文章を見直すことができ、ミスを発見することができます。
特に清書する際には、細かい部分まで丁寧にチェックし、完璧な仕上がりを目指しましょう。誤字や文法ミスをなくすことで、感想文のクオリティが一段と上がり、読み手に対して自分の意見や感想をより正確に伝えることができます。
まとめ
読書感想文を書くことは、単なる読書の記録ではなく、自分の考えや感情を言葉で表現し、他者に伝えるための大切な作業です。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、正しい手順を繰り返すことで、自然と文章力が向上し、自分の言葉で自分の考えを伝える力が身についていくでしょう。
読書感想文は、自分自身と向き合う貴重な機会でもあります。しっかりと取り組んで、読書をより豊かな体験にしてください。
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