成績が上がるノートの取り方|上手なノートづくりのポイントとは?

公開日:2024年8月26日

ノートの取り方によって大きく学習効果が変わります。このコラムでは、ノートを取ることの意義、種類別のノートの作り方、成績が上がるノートの活用法、オススメのノートの書き方などについて、解説します。上手なノートの取り方をマスターして、成績アップを目指しましょう!

ノートを取ることの意味と目的

ノートを上手に活用することで、成績を向上させることができます。ここでは、ノートを取ることの意味と、その目的別に分けたノートの活用方法について詳しく解説します。

なぜノートを取る必要があるのか?

ノートを取ることは、ただ書き写すだけではなく、自分の理解を深め、後で復習する際の重要な資料となるために行います。
授業中に先生が話すことや板書された内容をノートに書き留めることで、その場での集中力が高まり、理解が深まります。また、ノートを後で見返すことで、授業中に理解しきれなかった部分や重要なポイントを復習することができます。
自分の言葉で整理し、まとめることが、記憶の定着にもつながります。

目的別にノートを分けて作ろう!(授業ノート、復習ノート、自習ノート、テスト勉強ノート)

ノートを効果的に使うためには、目的別にノートを分けることが大切です。

「授業ノート」は、授業中の内容をしっかり記録するために使います。
「復習ノート」は、授業で学んだことを整理し直し、自分の理解度を確認するために作ります。
「自習ノート」は、自分で勉強を進める際に使い、特に難しい問題や新しい知識をまとめるために便利です。
「テスト勉強ノート」は、試験前の復習を効率よく進めるために、重要なポイントや頻出問題をまとめることを目的とします。

これらの4種類のノートを上手に使い分けることで、学習効率が飛躍的にアップします。

【種類別】ノートの取り方・作り方

ノートの取り方や作り方は、その目的によって異なります。それぞれの目的に合わせたノートを作ることで、学習効果を最大限に引き出すことができます。
ここでは、4つの種類に分けて、効果的なノートの取り方や作り方について詳しく解説します。

1. 授業ノートの取り方

「授業ノート」は、授業中に学んだ内容を記録し、その場で理解を深めるための基本的なツールです。
まず、授業の開始時には、ノートにタイトルや日付を記入しておくことで、後から見返したときにどの授業の内容かが一目でわかります。
授業中は、先生が強調するポイントや板書された内容を迅速に記録することが求められますが、その際に重要なのは、単に書き写すだけではなく、理解しながらメモを取ることです。

例えば、先生が説明した内容に対する自分の感想や、関連する知識を思い出したら、その場でノートに追記すると、より深い理解につながります。
また、図や表を使って情報を整理したり、箇条書きを利用して要点をまとめることで、ノートが見やすくなり、後から見返したときに内容がスムーズに理解できるようになります。
授業が終わった後、できるだけ早くノートを見直して、わからなかった部分や曖昧な部分を補足することも重要です。
こうすることで、授業の内容がしっかりと定着し、次回の授業やテストに備えることができます。

2. 復習ノートの作り方

「復習ノート」は、授業で学んだ内容を自分の中で再整理し、理解を深めるために作成します。
まずは、授業ノートを元にして、授業中に書き留めた内容を振り返りながら、重要なポイントやキーワードを中心にまとめ直します。この過程で、自分が理解している部分と理解が曖昧な部分を明確にすることができます。

理解が不十分な部分や疑問点があれば、それを解決するための資料を探したり、先生に質問してクリアにすることが大切です。復習ノートには、そうした補足情報や参考資料も含めて記載することで、ノートが自分専用の学習ガイドとなります。
また、図や表を使って情報を整理したり、色分けをして視覚的にわかりやすくする工夫も効果的です。
復習ノートは、時間をかけて繰り返し見返すことで、知識の定着がより強固なものとなります。

3. 自習ノートの作り方

自習ノートは、自分で計画を立てて学習を進める際に活用するツールです。特に、参考書や問題集を使った学習内容を整理するために役立ちます。
自習ノートを作る際には、まず自分の学習計画を明確にし、その目標に基づいてノートに記録する内容を決めます。

学習した内容をわかりやすくまとめるためには、重要なポイントやキーワードを整理し、必要に応じて図やグラフを使って視覚的に理解しやすくすることが効果的です。
また、自分が解いた問題やその解答、特に間違えた問題を詳細に記録しておくことで、後で復習する際にどこが弱点なのかがすぐにわかります。
さらに、ノートを使って学習の進捗状況を確認し、自分の学習計画が順調に進んでいるかをチェックすることも重要です。
自習ノートを上手に活用することで、自分自身の学習プロセスを管理し、効率的に目標達成に向けて学びを進めることができます。

4. テスト勉強ノートの作り方

テスト勉強ノートは、試験前の限られた時間で効率的に復習を行うための特別なノートです。
まず、授業ノートや復習ノートから、試験に出そうな重要な部分を抜き出し、それを中心に再整理します。
テスト勉強ノートは、短期間で効果的な学習をするために、要点だけを簡潔にまとめることが求められます。

具体的には、過去問や模擬試験で頻出する問題や、自分が苦手とする分野を重点的に記載し、覚えるべきポイントを明確にします。また、図や表、マインドマップを使って視覚的に情報を整理し、記憶に残りやすい形式でまとめると効果的です。
さらに、暗記項目を箇条書きにして、持ち運び可能なサイズにまとめることで、通学中やちょっとした空き時間にも復習できるように工夫することも良いでしょう。
テスト勉強ノートを活用することで、試験直前に焦ることなく、自信を持って試験に臨む準備が整います。

成績が上がるノートの活用法4選

ノートをただ取るのではなく、どう活用するかが成績アップにつながります。
ノートをただの記録として終わらせるのではなく、復習や問題解決のツールとして積極的に使うことで、理解が深まり、学習内容が確実に身につきます。

1. ノートの整理・振り返り方法

ノートを取った後、それを整理し振り返ることで、学習内容がより確実に身につきます。
まず、ノートを見返し、内容が理解しやすいように再整理することが大切です。例えば、箇条書きを使って要点を整理し、重要な部分にマーカーを引くことで、後から見たときに何が重要かが一目でわかるようになります。
また、ノートを整理する際に、不要な情報や重複している部分を省き、必要な情報だけを残すことで、ノートの内容がよりコンパクトで分かりやすくなります。

整理後に振り返りの時間を設けることで、授業中に理解できなかった部分や自分の弱点を見つけ出し、それを重点的に復習することができます。この過程を繰り返すことで、学習内容がしっかりと身につき、試験でも高い成果を上げることができるでしょう。

2. ノートの要点まとめのコツ

ノートに書く内容を全て書き留めようとすると、膨大な情報量に圧倒されてしまいます。そこで、要点を絞ってまとめる技術が必要です。
まず、授業や参考書の内容から、重要なキーワードや概念を抽出し、それを中心にノートを作成します。このとき、自分の言葉で要約することが大切です。他人の言葉をそのまま写すのではなく、自分で理解し、消化した内容を自分の言葉で書き留めることで、記憶に残りやすくなります。
また、グラフや図表を活用することで、視覚的に情報を整理しやすくすることも効果的です。ノートの要点をシンプルかつ明確にまとめることで、後で見返したときにすぐに内容が理解できるようになります。

3. ノートを使ったアウトプットの方法

ノートを使って学んだことをアウトプットすることは、知識を定着させるための重要なステップです。
例えば、ノートを元にして他人に説明することで、自分の理解度を確認できます。また、ノートの内容を基にして、自分で問題を作り、それに答える形式で復習するのも効果的です。
これらの方法は、自分の理解不足の部分を明らかにし、それを補うための材料となります。
さらに、ノートを使って短い要約を作成することも、学んだ内容を自分のものにする良い方法です。
アウトプットを通じて、学んだ内容が頭の中で整理され、実際のテスト勉強で活用できるようになります。

4. ノートを活用した学習計画の立て方

ノートを使って学習計画を立てることは、効率的な学習を進めるための基本です。
まず、学習するべき内容をノートにリストアップし、それを優先順位ごとに整理します。
そして、各項目に対して、どのくらいの時間をかけるべきかを計画します。このとき、授業ノートや復習ノート、自習ノートを参考にして、自分がどの部分に時間を割くべきかを見極めることが大切です。
また、学習の進捗状況を定期的にノートに記録することで、計画が順調に進んでいるかを確認できます。もし計画通りに進んでいない場合は、原因を分析し、学習方法や時間配分を見直すことが必要です。
計画的にノートを活用することで、学習の効率が向上し、目標達成に近づくことができます。

効果的な勉強計画の立て方についてもっと知りたい方はこちら
「効果的な勉強計画の立て方|計画倒れしないためのコツもご紹介!」

ノートの書き方を工夫しよう|オススメ8つの方法

ノートはただ書き留めるだけでなく、見やすく整理することで、学習効果が大きく向上します。ここでは、ノートを効果的に活用するための工夫を8つご紹介します。

1. カラーペンで情報をわかりやすく整理する

カラーペンを使うことで、ノートの内容を視覚的に整理しやすくなります。
たとえば、

  • 授業で強調されたポイントや先生が重要だと示した内容は「赤」
  • 補足的な説明や自分のコメントは「青」
  • 具体的な例やデータは「緑」

といったように色分けすると、後でノートを見返したときに、どの情報が重要なのかが一目で分かります。
色の使い方には一貫性を持たせることで、複数のページにわたる情報を関連づけて理解しやすくなります。ただし、色を多用しすぎると逆に混乱してしまうことがあるため、3色までに抑えるのがポイントです。

2. 余白に余裕を持たせておき、書き足せるようにしておく

ノートを取る際には、余白を多めにとっておくことで、後から書き足したい情報を追加できるスペースを確保できます。
授業中は、理解が追いつかずに飛ばしてしまった部分や、後で復習して気づいた点を、余白にメモとして追記することで、ノートの内容がより充実します。
また、参考書や他の資料から得た新しい知識を追加することで、自分だけのカスタマイズされた学習ツールが完成します。余白にゆとりがあると、ノート全体が整理されて見やすくなり、後からの復習も効率的に行えます。

3. 重要語句は大きめに書き、メリハリをつける

ノートを取るときには、すべての文字を同じ大きさで書くのではなく、重要な語句やキーワードを大きめに書いて、メリハリをつけることが大切です。
これにより、後でノートを見返したときに、どの部分が重要かがすぐにわかります。例えば、授業で繰り返し強調された言葉や、試験に出やすいとされる用語は、大きく太字で書くと効果的です。
こうしたメリハリのある書き方をすることで、情報が自然と頭に入りやすくなり、理解度が深まります。また、視覚的にもアクセントがつくので、ノート全体が見やすくなります。

4. 一つのまとまりは線で囲む・線で仕切る

ノートに書かれた情報を整理するために、関連する内容ごとに線で囲んだり、区切り線を引いたりすることで、ノートの見やすさが大きく向上します。
たとえば、同じトピックに関する情報を一つのボックスで囲んで整理すると、そのまとまりが一目でわかるようになります。
さらに、異なるトピックや章ごとに線で区切ることで、情報が混ざり合わず、整理された状態でノートを見返すことができます。
こうした視覚的な工夫を取り入れることで、情報の関連性や順序が明確になり、復習時の効率が高まります。

5. マインドマップを活用する

マインドマップは、情報を視覚的に整理し、脳の働きを活性化させるのに非常に効果的なツールです。
中心にテーマやトピックを置き、そこから放射状に関連する情報を広げていくことで、全体像をつかみやすくなります。特に、複雑な情報や複数の要素が絡み合うテーマを整理するのに適しています。
マインドマップを使うことで、情報の関連性や優先順位が自然と見えてくるため、効率的に記憶に定着させることができます。授業内容を理解しやすい形で整理し、自分の考えを視覚化するために活用すると良いでしょう。

6. 箇条書きでわかりやすくまとめる

ノートに記録する内容は、箇条書きを使って簡潔にまとめると効果的です。
箇条書きを使うことで、情報が整理され、ポイントがわかりやすくなります。たとえば、授業で学んだ複数の項目を箇条書きにすることで、視覚的に整理され、後で見返す際にも理解しやすくなります。
また、長い文章で記録するよりも、箇条書きにすることで重要なポイントが際立ち、復習が効率的に進められます。さらに、箇条書きの項目ごとにチェックリストを作ることで、理解度を確認しながら学習を進めることも可能です。

7. 図やイラストを活用する

図やイラストを使って情報を視覚的に整理することで、内容を直感的に理解しやすくなります。
例えば、歴史の年表を図にしたり、科学の実験手順をイラスト化したりすることで、情報が頭に入りやすくなります。
また、難しい概念や複雑な情報を図解することで、理解が深まると同時に、記憶にも残りやすくなります。さらに、イラストを使うことで、ノートが視覚的に楽しいものになり、学習意欲が高まる効果も期待できます。
こうした視覚的な工夫を取り入れることで、ノートが単なるメモから効果的な学習ツールへと進化します。

8. 綺麗すぎるノート作りはNG

ノートを綺麗にまとめることも大切ですが、完璧を目指しすぎると逆に時間がかかりすぎてしまうことがあります。ノートは、取りながら考え、書き進めることが大切なのです。
完璧なノート作りにこだわりすぎると、本来の学習の目的から外れてしまうこともあります。重要なのは、内容がしっかりと記録され、後で見返したときに理解できることです。多少の汚れや書き損じは気にせず、自分が理解できる内容を効率よく記録することに集中しましょう。
また、必要に応じて追加や修正ができるように、ノートを常に柔軟に活用する姿勢を持つことが大切です。

まとめ

ノートの取り方や作り方は、学習の成果に大きな影響を与えます。
それぞれの目的に応じたノートを工夫して作成し、効率的に活用することで、学んだ知識が確実に定着し、成績向上につながります。
また、ノートは単なる記録ではなく、自分の学びを深め、目標達成をサポートする大切なツールです。ぜひ、自分に合ったノートの取り方を見つけて、日々の学習に役立ててください。

この記事を企画・執筆・監修した人

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この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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