宿題が終わらない原因と早く宿題を終わらせるテクニック7選

公開日:2024年10月10日

「毎日の宿題や夏休みの宿題がいつまでたっても終わらない…」そんな小中高生必見!このコラムでは、宿題が終わらない理由、宿題を早く終わらせるテクニック、宿題をやるメリットについて詳しく解説します。宿題を計画的に終わらせて、無理なく学びましょう!

宿題が終わらない5つの原因

宿題がなかなか終わらない理由には、様々な要因が絡み合っています。ただ、共通しているのは、時間の使い方や計画の立て方に問題があるケースが多いという点です。
ここでは、宿題が進まない代表的な原因について詳しく解説します。

1. 宿題の量を把握していない

宿題が終わらない大きな原因の一つは、最初に宿題の全体像をしっかり把握できていないことです。
例えば、国語の漢字練習、数学のドリル、理科の観察日記があるとして、それぞれにどれくらいの時間がかかるのかを具体的に予測せずに取り組むと、無計画に手をつけることになります。
その結果、何を優先すべきかが不明確となり、時間ばかりが過ぎてしまい、効率的に宿題を進められない状態に陥ります。
宿題の全体量が見えていないと、必要以上に焦りを感じてしまうこともあり、集中力ややる気が途切れる原因にもなります。

2. 計画を立てただけで満足している(計画倒れ)

事前に宿題を終わらせる為の学習計画を立てておくことは、効率的に取り組むための第一歩ですが、計画を立てただけで満足してしまい、実際の行動に繋がらないことがよくあります。
これは「計画倒れ」と呼ばれる現象で、立派なスケジュールを作成しただけで安心してしまい、実際の勉強や宿題の実行が追いつかない状態になってしまいます。特に、計画を作った瞬間に自分が「やった気」になり、その後の実践が伴わないと、結局宿題が進まないまま終わらなくなることがあります。

効果的な勉強計画の立て方についてもっと知りたい方はこちら
「効果的な勉強計画の立て方|計画倒れしないためのコツもご紹介!」

3. 計画を軌道修正していない

学習計画を立てても、それが状況に合っていなければ意味がありません。
宿題を進める過程で、予定していた時間内に思ったよりも進まなかったり、他の予定が入ったりすることはよくあります。その際に計画を軌道修正せずにそのまま進めてしまうと、次第に予定が崩れていき、最終的に時間が足りなくなってしまいます。
また、当初立てた計画が現実的ではなかった場合でも、そのまま無理して続けようとすると、疲れや焦りが積み重なり、モチベーションが下がってしまうこともあります。

4. 苦手科目や難しい課題を後回しにしている

宿題の中には、自分が苦手と感じる科目や難しい課題が含まれていることがあります。これらを無意識に後回しにしてしまうことが、宿題が終わらない原因となります。
最初に簡単な課題や得意な科目から取り組むこと自体は良いのですが、ついついそればかりになってしまい、気づけば苦手な課題をする時間がなくなってしまうこともあります。
また、「苦手な課題はやりたくない」という気持ちが働き、結果として手をつけないまま、時間だけが過ぎてしまうのです。

5. 宿題以外に気が散って集中力が続かない

宿題が終わらない学生が抱える大きな問題の一つが、宿題以外のことに気を取られてしまうことです。
身の回りにはスマートフォンやゲーム、テレビなど、気を散らすものがたくさんあります。
宿題を始めたつもりが、気づけば他のことに気をとられ夢中になってしまい、時間だけが過ぎてしまう状況に陥りがちです。
スマホやゲームで何度も勉強を中断してしまうと、集中力を保つことが難しくなり、再び集中するまで時間がかかってしまいます。結果的に、宿題をやる時間自体が長引いてしまい、宿題が終わらないという悪循環に陥ることが多いです。

勉強に集中する方法についてもっと知りたい方はこちら
「勉強に集中する方法とは?|オススメ9つの方法をご紹介!」

宿題を早く終わらせる7つのテクニック

宿題を効率よく早く終わらせるためには、ただやみくもに進めるのではなく、工夫を取り入れることが大切です。
ここでは、実際に取り入れやすく、効果的な7つのテクニックを紹介します。

1. 学習環境を整える

宿題に集中できる環境を作ることは、最初に取り組むべき重要なポイントです。
まず、机の上を整理して、教科書やノート、必要な文具だけを用意し、他の物は片付けておきましょう。
スマートフォンやタブレットなど、通知やメッセージが気になってしまうデバイスは視界から遠ざけておくか、電源を切ったり、別の部屋に置いておくのが理想的です。
また、適切な明るさの照明や、座り心地の良い椅子を使うことで、長時間座っていても疲れにくくなります。

2. 大きな目標と小さな目標を決める

宿題を効率的に進めるためには、全体の目標と、それを細かく分けた小さな目標を設定することが重要です。
たとえば、「今日中に数学の宿題を全て終わらせる」という大きな目標を立てた場合、それをさらに「問題1〜10は30分以内に解く」「次の10問を20分で解く」など、具体的で達成しやすい小さな目標に分解します。
このように細分化することで、一度に大きな負担を感じずに進めることができます
また、各目標に制限時間を設け、時間に区切りをつけることで、ダラダラせず、時間を意識しながら宿題に取り組むことができるため、効率が大幅に向上します。

3. 進捗の「見える化」をする

宿題の進行状況を可視化することで、目に見える達成感が得られ、モチベーションが高まります。
具体的には、終わった宿題をリストにチェックしたり、ホワイトボードやノートに「残り問題数」をメモしておき、終わった物を1つずつ消していくことで視覚的に進捗が確認できます。
特に、複数の課題がある場合は、何をどれだけ進めたかを一目で把握できるようにしておくと、次に取り組むべき課題が明確になり、無駄な時間を削減できます。
自分の進捗を「見える化」することで、先が見えやすくなり、達成感も増すため、宿題を早く終わらせる大きな助けとなります。

4. 苦手科目や難しい課題から終わらせる

人は自然と得意なことから手をつけがちですが、実は苦手な科目や難しい課題を最初に終わらせる方が、その後の作業が楽になります。
特に、苦手な分野や時間がかかりそうな課題は、集中力が高い最初の段階で取り組むと効果的です。難しい課題を後回しにしてしまうと、時間が足りなくなったり、焦りからさらに集中力を欠くことがあります。
難題や苦手な課題に早めに取り組むことで、残りの時間の負担が軽減され、全体のペースも上がるのです。

5. 自分の集中力に合わせて適度に休憩する

宿題を進める際、ずっと同じ作業を続けていると集中力が低下し、作業効率が落ちてしまうので、自分の集中力の限界を知り、適度に休憩を挟むことが大切です。
一般的に「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれる25分間の集中と5分間の休憩を繰り返す方法がよく知られていますが、これに限らず、自分の集中できる時間に合わせて休憩を取り入れるのがベストです。
短い休憩中には、スマートフォンやゲームなどを避け、立ち上がって軽く体を動かしたり、外の空気を吸うなどしてリフレッシュすることが効果的です。

6. 友人と競い合う

宿題がなかなか進まない場合は、友人と一緒に取り組んだり、競い合うことがモチベーションアップに繋がります。
例えば、「30分以内にどれだけ宿題を終わらせられるか」を競うことで、自然と集中力が高まり、楽しく宿題に取り組むことができ、友人と互いに進捗状況を共有することで、目標意識も高まります。
また、宿題の進め方や難しい問題の解き方を友人と共有し合うことで、より理解が深まり、学習効率が向上する場合もあります。
競争心を活かして宿題を早く進めることで、楽しさと成果を同時に得ることができます。

7. ご褒美制度を導入する

宿題を早く終わらせるためのモチベーションを高めるために、自分に小さなご褒美を設定することも効果的です。
例えば、「この宿題が終わったら好きなおやつを食べる」「宿題をすべて終わらせたら30分間ゲームをしても良い」など、自分にとって楽しみなことを用意しておくと、モチベーションが向上します。
また、ご褒美を適度に設定することで、集中して宿題に取り組む理由が生まれ、やる気も持続させやすくなります。

宿題をきちんとやるメリット4選

宿題は、ただ与えられた課題をこなすだけのものではなく、学習において重要な役割を果たしています。ここでは、宿題をきちんとやることで得られる4つのメリットを詳しく解説します。

1. 確実に知識が定着する

宿題をきちんとやることで、学校で学んだ内容が定着しやすくなります。
授業で新しい知識を学んだとしても、繰り返し復習しなければその知識はすぐに忘れてしまいますが、宿題を通して復習や練習問題に取り組むことで、学んだことを自分のものにする時間が確保され、理解が深まります。
また、自分で解くことで、わからない点や不明確な部分が明確になり、その場で疑問を解消する機会が得られるため、確実な定着へと繋がります。

2. 勉強が習慣化していく

宿題を日々こなすことで、自然と勉強が習慣化していきます。
決まった時間に宿題を行うことで、体が「この時間は勉強する時間」と認識しやすくなり、集中しやすい環境が整います。
勉強することが習慣化すると、テスト勉強や試験前の追い込みも苦にならず、無理なく日々の学習を続けることができるようになります。
継続的な学習習慣を身につけることは、将来的にも大きな財産となり、自己管理能力や計画力の向上にもつながります。

3. 勉強することへの抵抗感が薄まる

勉強に対する抵抗感を持っている学生は多いですが、宿題を通して少しずつ勉強に慣れていくと、その抵抗感が徐々に薄れていきます。
最初は面倒に感じていた宿題も、日常的に取り組んでいるうちに「勉強することが当たり前」になり、次第に苦痛を感じなくなるものです。
また、宿題を通じて学んだことが実際のテストや授業で役立つ経験を積むことで、勉強することの意義を実感しやすくなり、学習意欲が向上します。抵抗感が少なくなれば、自然と自主的に勉強に取り組む姿勢が生まれます。

4. 学校の成績(内申点)に反映される

宿題をしっかりやることで、学校の成績や内申点に良い影響を与えることが期待できます。
宿題の提出状況や取り組み方は、教師が生徒の学習態度を評価する重要な指標の一つです。特に内申点は、日頃の学習態度や提出物の評価に直結しており、将来的な進路や入試にも関わってきます。
宿題を毎回しっかりと行うことで、学習に対する真剣さが評価され、結果として成績アップに繋がる可能性が高まります。

観点別評価についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「観点別評価の基礎知識【中学生】|通知表はどうやってつけてる?」

まとめ

宿題が終わらない原因や早く終わらせるためのテクニック、そして宿題をきちんとやるメリットについて詳しく見てきました。
宿題は単に課題をこなすだけでなく、知識の定着や学習習慣の形成、成績向上に大きく貢献します。効果的に宿題に取り組むためには、自分に合った方法を見つけ、計画的に進めることが重要です。
日々の積み重ねが、将来の学びや目標達成に繋がることを意識しながら、宿題に取り組んでみましょう。

この記事を企画・執筆・監修した人

家庭教師のマスター教務部

この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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