高校から勉強を頑張りたい!|効果的な勉強法のススメ

公開日:2025年1月20日

このコラムでは、高校から勉強を頑張るための具体的な方法を紹介します。また、高校入学前にやるべき勉強や準備、高校からの勉強への心構え、各科目ごとの効果的な勉強法についても詳しく解説します。「高校から勉強を頑張りたい!」と考えている方は是非参考にしてください。

高校入学前にやっておくべき勉強

高校生活が始まると、勉強のペースや内容が一気にレベルアップします。
「入学してから頑張ればいいや」と甘く考えていると、すぐに授業についていけなくなることもあります。
高校入学前の春休みの時期を上手に使って、スタートダッシュを切るための準備をしておきましょう。

1. 中学の総復習

高校で学ぶ勉強は、中学の学習内容の上に成り立っているため、中学までの基礎をしっかり固めておくことが何より大切です。特に数学や英語は基礎が理解できていないと高校の授業についていくのが難しくなります。

数学では方程式や関数、図形の基本ルールなどを重点的に復習し、苦手な単元があれば簡単な問題から解き直してみると良いでしょう。
英語の場合は、中学で習った文法を一通り確認し、現在完了や関係代名詞、不定詞といった重要な単元をしっかり理解しておくことが大切です。また、単語力も欠かせないため、基本単語をしっかり復習しておきましょう。
理科や社会の暗記分野は短い時間でも要点をまとめて振り返っておくと安心です。

この時期に中学の復習をきちんと行うことで、自分がどこでつまずいているのかを把握し、苦手を克服することができます。

2. 高校から出されている課題

高校によっては、入学前に課題や宿題が出されることがありますが、これは単なる宿題ではなく、高校の勉強の準備として出されているものです。
課題に取り組む際には、「なぜこの課題が出されているのか」という目的を意識してみると良いでしょう。苦手分野を克服するためや、新しい分野にスムーズに入るための導入であることが多いため、丁寧に取り組むことが重要です。
もし分からない部分があれば、解答解説や参考書を活用しながら理解を深める姿勢が大切です。
また、課題を計画的に進め、期限を守って取り組むことは、高校生活で必要となる自己管理力を鍛える良い機会にもなります。課題をしっかり終わらせることで、入学後の授業にも余裕をもって臨むことができるでしょう。

3. 高校で習う科目を大まかに把握

高校では、中学までの科目がさらに細分化され、内容も一気に発展します。

例えば数学は「数学I・A」に分かれ、数式や関数、確率といった内容をより深く学ぶことになります。英語では英文法の応用や長文読解が中心となり、扱う単語の量も大幅に増えます。国語では現代文・古文・漢文がより難解になり、発展的な内容に触れることになります。また、理科や社会では各分野が細分化され、専門性が高まります。

高校に入ると、こうした科目の細分化があることを事前に知っておくだけでも、心の準備ができ、高校生活のスタートがスムーズになります。

4. 高校で最初にやる分野の予習

高校の授業で最初に扱われる分野を予習しておくことは非常に効果的です。
特に数学I・Aと英語は、高校生活の勉強の土台となる重要な科目なので、重点的に準備しておくと良いでしょう。

数学Iでは最初に「数と式」(因数分解、ルートの計算、絶対値、不等式の計算)、数Aでは「場合の数と確率」「図形の性質」を学ぶことが多いです。

英語では単語力を強化することが第一歩です。
高校英語で必要な単語数は1.5倍程度に増えるため、単語帳を活用して毎日少しずつ覚える習慣をつけておきましょう。また、文法の予習としては、中学で学んだ文法を復習し、高校で扱う新しい文法にも軽く触れておくと安心です。

事前に少しでも予習しておくことで授業が「分からないもの」ではなく「少し知っているもの」になり、理解が深まるとともに自信にもつながります。

高校から始める勉強の心構え

高校の勉強は中学までとは大きく異なり、自ら学ぶ姿勢が求められます。
授業内容のレベルが上がり、定期テストや大学受験に向けての準備も本格化するため、しっかりとした心構えを持つことが大切です。
ここでは、高校生活で勉強を頑張るためのポイントを紹介します。

1. 予習・復習を徹底する

高校の授業は進度が速く、内容も深くなります。そのため、授業を聞いているだけでは十分に理解できないこともよくあります。
ですから、高校入学後は予習をルーチン化しましょう。授業を受ける前に予習をすることで、概要を把握してから授業に臨むことができ、理解がスムーズになります。予習では、教科書を軽く読み、分からない部分をチェックしておく程度で構いません。
そして、授業後には必ずその日のうちに復習を行いましょう。授業で学んだことを自分の言葉でまとめ直したり、解けなかった問題を解き直すことで、知識が定着しやすくなります。

予習と復習を習慣づけることで、日々の学習内容が確実に身につき、テストや受験でも力を発揮できるようになるでしょう。

2. 大学受験を目指す場合

大学受験を意識するなら、高校1年生の段階から計画的に学習することが大切です。
まずは志望校を大まかに決め、その大学の受験科目必要な学力を調べておきましょう。

大学受験は科目ごとのバランスが重要なので、苦手科目を放置せず、基礎固めを徹底することがポイントです。特に英語数学は一度つまずくと後々の勉強に大きく影響するため、早い段階から力を入れておく必要があります。
また、模試や定期テストを通して自分の実力を把握し、弱点を見つけることも欠かせません。大学受験は長い戦いですが、焦らず一歩ずつ着実に進めていけば、志望校合格に近づくことができます。

3. 定期テストの対策

高校の定期テストは、成績や内申点に直結する重要なものです。
テスト対策を効果的に行うためには、まず授業内容をしっかり理解し、授業ノートや教科書を見直すことが基本です。また、授業中に配られたプリントやワークを繰り返し解き、間違えた問題をそのままにしないことが大切です。
テスト範囲が発表されたら、計画的に学習を進めるようにしましょう。直前に焦って詰め込むのではなく、テストの2週間前から少しずつテスト勉強を始めると余裕を持って準備ができます。

定期テストは日々の学習の成果を確認する場でもあります。しっかりと準備をして臨むことで、勉強のモチベーションも高まるでしょう。

4. ノートの取り方

高校の授業では、内容がより複雑になるため、ノートの取り方が重要になります。
ノートは単に板書を写すだけではなく、「自分が理解しやすいようにまとめる」ことを意識しましょう。
例えば、重要なポイントには印をつけたり、色分けをして目立たせたりすることで後から見直しやすくなります。授業中に先生が強調した内容や補足説明があれば、それも一緒に書き留めておくと良いでしょう。
また、余白を残しておくと、復習の際に自分の気づいたことや解き直しの内容を書き足すことができます。

分かりやすいノートは、「自分だけの参考書」のような存在になり、勉強の効率を大きく高めることができるでしょう。

成績が上がるノートの取り方についてもっと知りたい方はこちら
⇒ 「成績が上がるノートの取り方|上手なノートづくりのポイントとは?」

5. 選択科目の選び方

高校2年生や3年生になると、選択科目を自分で決める機会が出てきます。選択科目は自分の将来の進路や大学受験に大きく関わるため、慎重に選ぶことが大切です。
まずは自分の興味や得意分野を考え、将来進みたい学部や職業に関連する科目を選ぶようにしましょう。

例えば、理系の学部を目指すなら数学や理科の科目を重点的に選び、文系の場合は社会や国語を中心に学習することになります。
また、苦手だからといって避けるのではなく、必要な科目にはしっかり向き合う姿勢が大切です。選択科目は自分の学びたいことを深く学べる機会でもあるので、将来を見据えながら前向きに選ぶようにしましょう。

【科目ごと】高校から始める効果的な勉強法

高校の勉強は深く細分化されるため、科目ごとに適切な学習方法を見つけることが重要です。
ここでは、各科目の効果的な勉強法を解説します。

1. 英語

単語・文法の暗記

英語の基礎となる単語や文法は、毎日継続して覚えることが重要です。
高校で覚える単語数は1800〜2500語と言われています。一度に詰め込むのではなく、1日20〜30個程度を目安に少しずつ暗記していきましょう。
覚えた単語や文法は、実際の英文に触れる中で繰り返し確認することで定着します。

リーディング

リーディングでは、単語や文法を活用しながら正確に文章の意味を理解する力を養います。
特に長文読解は大学入試でも配点が高く、「高校英語の主役」と言って良いほど重要になります。
最初は短い文章から始め、文構造を意識しながら丁寧に読み進めることが大切です。慣れてきたら徐々に長文に触れ、長文読解演習を重ねて読解力を高めましょう。
また、正確に読解する力はもちろんですが、速読力も重要となります。沢山の文章を読むことがとにかく重要です。

リスニング

リスニング力を鍛えるためには、毎日少しでも英語を聞く習慣をつけることがポイントです。
音声教材や英語ニュース、動画を活用し、繰り返し聞くことで耳を英語に慣れさせましょう。聞き取れた内容をメモするトレーニングも効果的です。

スピーキング

スピーキングでは、自分の言葉で英語をアウトプットする練習が必要です。
授業の発音練習やスピーチを積極的に行い、短いフレーズや簡単な会話表現を暗唱することで口から自然に英語が出るようになります。

ライティング

ライティング力を伸ばすには、基本的な文法や構文を正しく使いながら、自分の意見や日常の出来事を英文で書く練習が効果的です。
書いた文章は文法ミスがないか確認し、少しずつ表現の幅を広げていきましょう。

2. 数学

数Ⅰ、A

数学Ⅰ・Aは高校数学の基礎となる単元が多く、数と式、2次関数、図形、確率などが中心です。新しい公式や解法を学んだら、その日のうちに基本問題を解いて理解を深めましょう。基礎が固まれば、少しずつ応用問題にも挑戦することで解く力が身につきます。

数Ⅱ、B

数学Ⅱ・Bでは指数・対数関数、三角関数、微分・積分、統計的な推測、数列など、学習内容が一段と高度になります。
特に新しい概念が多く登場するため、授業や参考書で解法を丁寧に理解することが欠かせません。問題演習を通して、公式の使い方や計算の流れを確実に身につけましょう。

数Ⅲ、C

数学Ⅲ・Cは理系科目として大学受験で重要な科目です。
微分・積分、極限、ベクトル、平面上の曲線と複素数平面などが中心となり、理解をおろそかにすると全く問題が解けなくなるほど難しいです。
基本を確実に押さえつつ、演習を重ねることで解法のパターンを覚え、複雑な問題にも対応できる力を養いましょう。

3. 国語

現代文

高校の現代文は、より難解な文章が題材になることが増えるので、文章を正確に読み取る読解力が問われます。
まずは主語や述語、接続詞に注目しながら内容を整理して読みましょう。また、設問の意図を理解し、文章の中から根拠を見つける練習を重ねることで正確な解答力が身につきます。

古典(古文、漢文)

古典は単語や文法の暗記が欠かせません。
古文では助動詞や敬語の意味、古文単語の暗記から始めましょう。漢文では返り点やレ点のルールを理解し、基本的な句法を覚えることで読み進めやすくなります。
古典は基礎の積み重ねが重要です。

4. 理科

物理

物理では、公式や法則の理解が学習の鍵です。単に公式を覚えるのではなく、なぜその法則が成り立つのかを考えることで問題に応用できる力が身につきます。
例えば力学や電磁気学の分野では、基本の公式を使いながら具体的な問題を解くことで理解が深まります。
公式の使い方を確認しつつ、段階的に問題演習を重ねていきましょう。

化学

化学は暗記と計算が共存する科目です。
物質の性質や化学反応式は、繰り返し覚えて知識を定着させることが大切です。計算問題ではモル計算や化学平衡など、基礎の解き方を理解し、繰り返し演習することで実力をつけましょう。

生物

生物では、図やグラフを活用しながら構造や仕組みを理解することがポイントです。
細胞の働きや遺伝の仕組みなど、内容を暗記するだけでなく、「なぜそうなるのか」という流れを意識して学びましょう。

地学

地学は地球や宇宙の仕組みを学ぶ科目です。
天体や地層の知識は、図や写真を見ながら学習することで理解が進みます。自然現象の理由や特徴を、基礎から丁寧に覚えていきましょう。

5. 社会

地理

地理では、地図や統計データを活用しながら地域ごとの特徴を学びます。
気候や産業の分布、国や地域の地形を理解し、世界や日本の特徴を関連づけて覚えることが大切です。

世界史

世界史は歴史の流れを意識し、出来事同士の因果関係を理解することがポイントです。
例えば、「なぜその戦争や革命が起きたのか」を考えながら学ぶことで、単なる暗記ではなく理解が深まります。

日本史

日本史も時代の流れをつかみながら学びましょう。
政治、文化、経済の変化を関連づけて覚えることで、歴史が体系的に理解できるようになります。

公民(倫理、政治経済、現代社会)

公民では、現代社会に関わる知識が中心です。
倫理では哲学者の思想や歴史的背景を学び、政治経済では制度や仕組みを理解することが必要です。
ニュースや時事問題にも触れながら学ぶことで、学習内容が身近に感じられるでしょう。

まとめ

高校の勉強は、科目ごとに内容が細分化され、求められる学力も大きくレベルアップします。しかし、正しい勉強法と心構えを持ち、日々の努力を積み重ねることで、確実に成績は向上します。
何よりも大切なのは「継続すること」です。
勉強は一気に成果が出るものではありませんが、毎日の小さな努力が、やがて大きな成長につながります。高校生活を充実させるために、自分に合った勉強法を見つけ、楽しみながら学びを深めていきましょう。

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この記事は、家庭教師のマスターを運営している株式会社マスターシップスの「家庭教師のマスター教務部」が企画・執筆・監修した記事です。家庭教師のマスター教務部は、教育関連で10年以上の業務経験を持つスタッフで編成されています。
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