子どもが不登校になる原因と親の対応方法とは?
公開日:2024年8月13日
子どもが不登校になる原因を小学生、中学生、高校生に分けて詳しく解説します。また、不登校の子どもへの親の対応方法や、具体的な対策や支援方法についてもご紹介します。
不登校の子供を持つ親御さんには、ぜひ知っておいてほしい内容です。
子どもが不登校になる原因
不登校になる原因はお子さんによって様々ですが、お子さんの年齢によって、その原因には特徴があります。
小学生が不登校になる原因
小学生が不登校になる原因として、「親子の関わり方」の割合が高い傾向があります。同時に、「生活リズムの乱れ、あそび、非行」も高い比率を示しています。
小学生の場合、非行よりも「生活の乱れや遊び」が不登校の原因となることが多いです。
特に、スマホやゲームの過剰使用が影響しています。スマホやゲームに夢中になると、昼夜逆転や長時間の没入が生じることがあり、「勉強をしない」「夜更かしして朝起きられない」などの生活の乱れが起こり、不登校につながることがあります。
また、小学校低学年の子どもには「母親から離れたくない」「学校に親がいないので不安」という理由で、登校時に泣いたり母親にしがみつく行動が見られることもあります。親離れができていないことが原因で不登校になることもあります。
一方、高学年の子どもは思春期・第二次反抗期が始まり、親に反抗的な態度を取ることがあります。これがエスカレートすると「学校に行きたくない」「勉強したくない」という状況になり、不登校になることがあります。
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中学生が不登校になる原因
中学生が不登校になる原因としては、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」「生活リズムの乱れ、あそび、非行」の割合が高いです。
また、中学になると学習内容が急激に難しくなるので、「学業の不振」「入学、転編入学、進級時の不適応」「進路に係る不安」といった勉強に関わる原因も多くなります。
中学生は、第二次反抗期や思春期に入り、人間関係に対してナイーブになり、些細な出来事でストレスを感じやすくなります。
例えば、
- 友達と意見が合わず口論になった
- 気にしていることを言われて傷ついた
- 周りに気を遣うことに疲れた
などの理由で、学校生活にストレスを感じ、不登校につながることがあります。多くの中学生は思春期のため親に相談しづらく、人間関係のトラブルを一人で抱え込みがちです。
また、中学生になると塾や部活で帰宅時間が遅くなり、夜更かしが増えます。スマホやSNSに没頭し、生活リズムが崩れることで不登校になるケースもあります。
さらに、学業の不振も不登校になる大きな原因です。中学の学習内容が難しくなり、成績が低下すると、子供は自信を失い、不登校につながります。勉強がわからないことへの不安や無気力感が、不登校の背景にあることが多いです。
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高校生が不登校になる原因
高校生が不登校になる原因としては、「生活リズムの乱れ、あそび、非行」「いじめを除く友人関係をめぐる問題」「入学、転編入学、進級時の不適応」の割合が高いです。
また、「学業の不振」「進路に係る不安」といった勉強や進路に関わる原因も多くなります。
高校生になると活動範囲が広がり、学校外での遊びやアルバイトが増えます。これ自体は悪くありませんが、非行や生活の乱れにつながり、不登校につながることもあります。
また、スマホに没頭することで、生活リズムが崩れるケースが多いです。高校生は自我が芽生え、精神的にも大人に近づくため、過度な干渉は反発を招き、親が対応に困ることがあります。結果として、放置状態になり、生活リズムの乱れがエスカレートし、学校をサボるようになることもあります。
また、高校生は自立心が強くなり、人間関係の問題で悩むことがあります。友人とのトラブルが原因で不登校になることもありますが、「合わないなら会わない」という考えから、自らの選択で学校に行かなくなることもあります。高校は義務教育ではないため、他の選択肢が多く、不登校や退学を選ぶことが容易です。
さらに、学業の不振や進路に対する不安も不登校の原因になります。高校の学習内容は難解で「学校についていけない」と感じることもよくあります。高校生向けの塾は大学進学を目指す予備校がほとんどで、学習の遅れをフォローする手段が少ないため、学業不振が深刻化することで「留年」の可能性を生み、将来の不安から大きなストレスを感じることで不登校に至ることがあります。
小中高生に共通する不登校の原因
不登校になる原因は、年齢に応じた特徴がありますが、共通している原因も多々あります。
「無気力、不安」が半数を占める
小中高生が不登校になる原因として、「無気力、不安」が約半数を占めています。
これは漠然とした理由に感じますが、実際には学習面や生活面での大小様々な不安が入り交じった状態です。
特に中高生においては、学習の遅れからの進路への焦りや自己肯定感の喪失が「無気力、不安」につながり、最終的に不登校の原因となることが多いです。
「いじめ」が原因となることは意外と少ない?
文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、「いじめ」が原因で不登校になる割合は0.2〜0.3%とされています。しかし、この数値は低すぎるのではないかという疑問もあります。
この調査結果は学校への聞き取り調査が基になっており、学校が「いじめ」と認識するかどうかが子供の気持ちと異なる可能性があります。
文部科学省の「令和2年度不登校児童生徒の実態調査」では、不登校になった小学6年生と中学2年生の子供と保護者に直接ヒアリングを行ったアンケート調査が公開されています。
この調査で「最初に行きづらいと感じ始めたきっかけ(複数回答可)」として「友達のこと(いやがらせやいじめがあった)」と回答した割合は、小学生で25.2%、中学生で25.5%と高い割合を示しています。
この調査の対象人数は少ないため一概に比較はできませんが、「いじめにより不登校になる可能性は低い」とは単純に考えられません。
「勉強が分からない」が不登校への後押しになってしまう
不登校の原因として、友人関係やいじめなどの対人関係の問題と同時に、「学業の不振」が小中高生いずれも高い割合を占めています。
学校では授業を受ける時間が長いため、「当てられても答えられない」「授業についていけない」といった状況が続くと、つらい時間も長くなります。
また、「成績が悪かった」「テストの点数が悪かった」ということが繰り返されると、自己肯定感が低下し、「学校に行きたくない」と感じやすくなります。
発達障害や病気の関係
年齢や学年に関係なく、発達障害による特性が不登校の原因となることもあります。
発達障害には、ASD、ADHD、LD・SLDなど、いくつかの異なるタイプがありますが、1人のお子さんが複数の症状を示すことも多く、また、明確な境界線もありません。
具体的な例としては、
- 集団行動が苦手・場の空気を読むことが苦手
- 不注意で忘れ物・落とし物・なくし物を頻繁にしてしまう
- 落ち着きがなく授業の邪魔をしてしまう
- 衝動的な行動や言動で相手を傷つけてしまう
などがあります。
また、LDの傾向が強いお子さんは、「読字障害」「書字障害」「算数障害」という特性があり、学力に対して大きく影響します。
これらの特性が原因となり、学習に遅れが生じたり、学校生活で様々な人間関係のトラブルを引き起こしてしまい、結果として不登校につながることがあります。
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⇒ 「発達障害・グレーゾーンの子どもが不登校になる原因とは?」
参照:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(令和4年度)、文部科学省「令和2年度不登校児童生徒の実態調査」、文部科学省「不登校に関する基礎資料」
不登校になった子どもへの7つの親の対応方法
1. 無理に学校に行かせない
不登校になったお子さんを無理に学校に行かせるのは逆効果です。
「しっかりしなさい」「我慢しなさい」と叱責するのではなく、「学校を休んでも大丈夫だよ」と伝えましょう。
多くの親御さんは、「学校を休むことはいけないこと」という価値観から、「休みたがるのは甘えではないか?」「こんな些細なことで休むなんて」と感じ、この一言がなかなか言えません。
文部科学省の調査によると、子どもが「学校を休みたい」と感じ始めてから実際に休むまでの期間は、約半数が1ヶ月〜半年です。我慢の限界に達して初めて不登校になるため、無理に学校に行かせるのはこの限界を強制的に延長することになります。
「休んでも大丈夫」という親の一言が、傷つき疲れ果てた子どもの気持ちを和らげ、心を楽にすることができます。
2. 不登校になったことを責めない
不登校になったお子さんに「何で学校に行かないの?」「学校は行かないとダメでしょ!」と、責めたり怒ったりすることも逆効果です。
お子さんは、不登校になった自分に対して何らかの自責の念や後悔を感じています。それを理解せず、頭ごなしに不登校になったことを責めてしまうと、「不登校になっている自分はダメな人間なんだ…」といった劣等感や自己肯定感の低下に拍車がかかり、お子さんをさらに追い詰めてしまうことになりかねません。
3. 子どもの話をよく聞いてあげる
お子さんは、悩み抜いた末に不登校に至っています。表面的には悩んでいるように見えなくても、心の中では大きな傷や悩みを抱えています。
もし、お子さんが「学校に行きたくない」と打ち明けてきたら、どんな表情や話し方であっても、決死の覚悟でSOSを送っていると受け止め、まずはお子さんの話をゆっくりと肯定的に聞いてあげてください。
また、軽く受け流したり、自分の考えを頭ごなしに押し付けたりするのは避けましょう。
お子さんによっては、「自分の気持ちをうまく表現できない」「言葉にできない」こともあります。打ち明けたいことをゆっくり丁寧に引き出し、お子さんの気持ちを理解・共感することを最優先に考えましょう。
4. 努力や頑張りを認めてあげる
お子さんが「学校に行きたくない気持ちと精一杯闘ってきたこと」「苦しいけど限界まで我慢してきたこと」を理解し、まずはねぎらいの言葉をかけてあげましょう。
「ここまでよく耐えてきたね、よく頑張ったね」「勇気を出して打ち明けてくれたんだね、ありがとう」という家族からの労いの言葉が、我慢してきたお子さんにとって一番救われる言葉となります。
「不登校になったという結果」ではなく、「不登校に至るまでの頑張り」に目を向けることで、お子さんの努力や辛さに気づき、親子関係にも良い影響を与えます。
5. 復学にこだわらない
在籍する学校の生徒や先生との人間関係が不登校の原因の場合、原因が改善されても「気まずい」「内心はどう思っているんだろう」と気にすることがあります。お子さんが復学を希望していないなら、今の学校にこだわる必要はありません。
出席日数が心配な場合は、教育支援センター(適応指導教室)やICTを活用して出席扱いにする方法もあります。また、転校も一つの選択肢です。お子さんの意思を尊重し、「今の学校に戻らなくてもいい」と伝えるだけで、ストレスが軽減されるケースも多いです。
6. 子供とコミュニケーションをとる
不登校に至るまでの間、お子さんは不安や葛藤を抱え、つらい日々を過ごしています。このような状況では、家族からの温かい支えが一番のよりどころとなります。
もしお子さんが暗い表情を見せたり、悩みを抱えている様子があれば、迷わず話を聞いて寄り添ってあげることが大切です。
特に思春期や反抗期のお子さんの場合、親御さんが腫れ物に触るように接してしまい、結果的に距離を置くことがあります。これにより、お子さんはさらに悩みを抱え込み、状況が悪化することがあります。
「ほっといた方が良い」「本人が話しかけてくるまで待とう」と考えるよりも、短い時間でも会話するなど、コミュニケーションの回数を増やし、お子さんとの距離を縮めていくことが重要です。
7. 家族で過ごす時間をつくる
不登校になると、他者とのコミュニケーションが不足しがちです。外の世界との接点が少なくなると、お子さんは殻に閉じこもりやすくなり、視野も狭くなります。
お子さんが不登校になった時は、家族で過ごす時間を増やすよう心掛けましょう。
家族みんなで映画やテレビを見ながら話したり、休日に遠出して遊びに行くのも良い方法です。また、DIYで何かを作ったり、キャンプやBBQをするなど、家族での共同作業やイベントを増やすのも効果的です。
家族で過ごす時間が増えることで、お子さんの心の傷を癒やし、親子関係も良くなります。これにより、お子さんも本音で話しやすくなるはずです。
不登校になった子どもへの具体的な対策・支援
次に、お子さんが不登校になった時の具体的な対策・支援について解説します。
お子さんによって不登校になる原因は様々なので、状況に合わせた適切な対応が重要です。
在籍する学校と連携・相談する
不登校になった場合は、学校の担任やスクールカウンセラー(スクールアドバイザー、スクールソーシャルワーカー)と相談しましょう。
学校生活でのお子さんの様子や学習状況を聞くことで、本人の話とは違った視点からの情報を得られ、客観的に状況を把握できます。
また、不登校になると学習の遅れや進路が心配になります。
復学への方向性についても、専門家の意見を取り入れることでスムーズに進められます。お子さんの意思を尊重しつつ、保健室登校(別室登校)、教育支援センターの利用、ICTを活用した学習方法、不登校特例校への転校など、さまざまな選択肢を検討し、早期に相談しましょう。
公的機関に相談する
各都道府県や市町村には、不登校のお子さんを支援している公的機関があり、学校以外での相談窓口として利用できます。
各機関には不登校に詳しい専門家が在籍しており、お子さんの状況に合ったアドバイスや支援を受けることができます。
全国の市区町村に設置されている相談窓口です。お住まいの市役所や区役所にてご確認ください。 子育て全般について相談を受けており、不登校についての相談もできます。 | |
教育支援センター | 教育委員会等が運営する公的機関です。 不登校の生徒が学校に通わなくても学習できる環境の支援、生徒や保護者との教育相談、心理カウンセラーによる面談等を提供しています。市の施設など、公の建物の中にあることが多く、利用料は無料です。 |
児童相談所 | 厚生労働省が運営する公的機関です。 18歳未満の子どもやそのご家族を対象として、子育てやしつけの悩み、不登校、発達障害、子どもの行動上の問題などについて相談することができます。 |
ひきこもり地域支援センター | すべての都道府県・指定都市にある、行政が運営するひきこもりに特化した相談窓口です。(NPO法人などに委託しているケースもあります。) ひきこもり本人やご家族からの相談を受け付け、社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を持つ支援コーディネーターが中心となって相談支援などを行います。 |
転校を検討する
不登校の原因が学校での友人関係や教師との関係にある場合、転校を検討するのも一つの方法です。
ただし、「新しい学校に馴染めるか」「新たな人間関係を作らなければならない」「授業についていけるか」など、さまざまな課題が生じます。お子さんの意思が重要なので、家族でよく話し合ってから決めることが大切です。
他校への転校
公立校に在籍する小中学生が、引越しをせずに転校する場合、校区外の学校に転校することになりますが、近年ではいじめなどの原因で不登校となった場合には、校区外への転校を柔軟に認めてくれるようになってきています。
基本的な手続きの流れは、
- 学校と相談し、転校する意思を伝える
- 転校の申請書を作成・提出
- 教育委員会による審査
- 審査終了後、転校の決定がされる
となります。
公立校から私立校へ転校する場合や、高校の転校の場合は、まず希望する学校が「転入を受けているかどうか?」を確認する必要があります。
また、受け入れている場合には「転入試験があるかどうか?」も合わせて確認が必要です。試験の内容は学校毎に異なりますので、こちらも事前に確認しておきましょう。
不登校特例校への編入
不登校特例校とは、学校に行きづらい児童生徒が柔軟に学べる学校(小・中・高等学校等)です。
この学校では、年間の総授業時間数は750~770時間、体験型の学習や校外学習、コミュニケーション能力の向上を目指す授業、一人ひとりの学力を考慮した学習などが行われ、不登校の子どもたちに配慮したカリキュラムが組まれています。
令和5年2月時点で、全国に24校(公立14校、私立10校)しかありませんが、将来的には分教室型も含めて全国300校を目指し、行政による積極的な促進が行われています。
不登校特例校は文部科学大臣から正式に指定を受けた学校であり、出席すれば通常の学校と同様に出席扱いとなり、卒業も正式に認められます。これにより、一般の高校へ進学することも可能です。
ただし、不登校特例校に入学するためには一定の条件をクリアする必要があり、編入の可否は最終的に各学校や教育委員会の判断に委ねられます。
入学を検討されている方は、通っている学校や地域の教育委員会に相談してみましょう。
通信制高校やチャレンジスクールへの転校(進学)
通信制高校や定時制高校は、毎日の登校が不要であったり、授業の時間帯が夕方以降であったりするため、不登校を経験したお子さんでも少ない負担で通うことができ、学習内容も比較的やさしい学校が多いです。
受験の選考も書類選考や面接が主で、不登校のお子さんが受験しやすい内容となっています。不登校の生徒を積極的に受け入れている学校が多く、不登校であることがマイナス評価されることはありません。
チャレンジスクールやエンカレッジスクールは、小・中学校時代に不登校の経験がある生徒や、発達障害などで集団生活に馴染めなかった生徒を主に受け入れる公立高校です。
受験の選考は学力試験がなく、作文や面接が主です。不登校であることがマイナス評価されないため、受験しやすい学校です。
チャレンジスクールは総合学科の定時制高校、エンカレッジスクールは全日制高校です。各都道府県によって名称が異なり、「クリエイティブスクール」「パレットスクール」「地域連携アクティブスクール」とも呼ばれます。
不登校のお子さん向けの高校についてもっと知りたい方はこちら
⇒「不登校からの高校受験|高校選びから内申書の対策までを徹底解説」
不登校時の学習方法を検討する
不登校になった際に心配なのが「学習の遅れ」です。遅れが生じると、復学しても授業についていけず、再び不登校になることがあります。遅れを防ぐためには、学習支援の方法を考えることが重要です。
教育支援センター(適応指導教室)
教育支援センター(適応指導教室)では、教育相談やカウンセリングだけでなく、不登校のお子さん向けの学習支援も行っています。教育委員会が運営する公的機関なので、無料で利用できます。教育支援センターは在籍する学校と連携し、個別の学習指導や体験活動など様々な学習支援を提供しています。
また、教育支援センターに通うことで、一定の条件を満たせば「出席扱い」になります。ただし、教育支援センターは学校ではないので、卒業資格は得られません。
出席扱いの条件は以下の通りです。
- 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること
- 当該施設に通所又は入所して相談・指導を受ける場合を前提とすること
利用を検討する場合は、まず学校の先生やスクールカウンセラーに相談しましょう。
ICTの活用
学習における「ICT」とは、パソコンやタブレットなどのデジタル機器を用い、インターネットを介して学習する方法のことです。
文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」では、義務教育を受ける児童生徒のために「1人1台の学習者用PC」と「高速ネットワーク環境」などを整備することを5年間の計画で進めており、コロナ禍からその普及が加速しています。
このICTを用いた学習も、一定の条件を満たせば「出席扱い」となり、さらに学校の成績(通知表)にも反映されます。
一定の条件とは、以下の通りです。
- 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること
- 訪問等による対面指導が適切に行われること
- 計画的な学習プログラムであること
- 校長が対面指導や学習活動の状況等について十分に把握すること
- 基本的に学校外の公的機関等で相談・指導を受けられないような場合に行う学習活動であること
- 当該学習の計画や内容が、その学校の教育課程に照らし適切と判断される場合であること
ICTを利用した学習を希望する際には、在籍する学校の先生やスクールカウンセラー、教育支援センターの相談員と、具体的にどのような方法が可能か相談してみましょう。
参照:「遠隔教育の推進に向けた施策方針」、「不登校に関する基礎資料」
家庭教師をつける
不登校のお子さんは外出を避けたがる傾向が強くなります。塾の場合は通わなければなりませんが、家庭教師なら自宅で指導を受けられるため、不登校のお子さんに適しています。
家庭教師は1対1の指導スタイルなので、周りの目を気にせず勉強できます。
お子さん一人ひとりに合わせた学習カリキュラムを組み、不登校により遅れた科目や単元にさかのぼって指導することも可能です。前の学年の内容を勉強することを「恥ずかしい」と感じるお子さんでも、家庭教師なら安心して学べます。
さらに、家庭教師は、不登校のお子さんの精神面でのサポートも期待できます。
特に大学生の家庭教師であれば、お兄さん・お姉さんのような存在として、趣味や遊びの相手、話し相手としても頼りになるでしょう。時には一緒に話題のスイーツを食べたり、買い物や映画に出かけたりと、単調になりがちな生活に彩りを加えてくれます。
もっと知りたい方はこちら
⇒【不登校コース】について
フリースクール
フリースクールとは、不登校の子供に対し、学習活動、教育相談、体験活動などを行っている民間の施設です。簡単に言えば、不登校用の塾のようなものです。その規模や活動内容は多種多様で、概ね教育支援センターと似たカリキュラムを提供しています。
フリースクールは民間が運営するため有料です。入会金は10,000円〜50,000円程度、月額費用は10,000円〜50,000円程度が一般的な相場です。詳細は各団体のホームページなどで確認してください。
フリースクールは学校ではないため「卒業資格」は得られませんが、一定の条件を満たせば「出席扱い」にすることができます。その条件は以下の通りです。
- 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること
- フリースクールにおける相談・指導が個々の児童生徒にとって適切であること
- 当該施設に通所又は入所して相談・指導を受ける場合を前提とすること
- フリースクールにおける学習計画や内容が、学校の教育課程に照らし適切であること
最終的には学校の校長と教育委員会が判断します。フリースクールを検討する際は、学校の先生やスクールカウンセラーに「出席扱い」になるかどうかを含めて相談しましょう。
まとめ
不登校に至る原因は、お子さん人1人によって様々です。データを参考にしながら客観的な理解を深めていくことは大切ですが、最終的にはお子さん本人の気持ちを理解し、きめ細かく対応することが大切です。
どんな状況であったとしても、不登校のお子さんへの支援方法や対策は沢山ありますので、前向きに取り組んでいきましょう。
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ご興味のある方は、是非気軽にご相談頂ければ幸いです。
もっと知りたい方はこちら
⇒【不登校コース】について
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