フリースクールでかかる費用の相場は?|学校のタイプ別に解説
公開日:2024年9月9日
このコラムでは、フリースクールを検討している保護者の方へ、フリースクールに通う際に発生する費用や相場について詳しく解説します。フリースクールのタイプ別の費用相場についてもご紹介します。フリースクールを検討中の方は、ぜひご一読ください。
フリースクールとはどんな学校?
フリースクールは、従来の枠組みに捉われず、自由な教育環境を提供する教育機関です。特に、不登校の子どもや従来の学校生活に困難を感じる子どもに適しています。
フリースクールは、子どものペースや興味に合わせた学習方法を提供しており、学習だけでなく、社会的スキルや心理的サポートも重視しています。
多くのフリースクールは、子どもが自らの興味や関心を追求できるように、柔軟なカリキュラムを採用しています。
フリースクールについてもっと知りたい方はこちら
⇒ フリースクールの5つのタイプと子どもに合った選び方
フリースクールの概要
フリースクールは、子どもたちの自己肯定感を高め、自身の可能性を広げることができることを目的としています。
学ぶ内容は、通常の学校教育に準じた学習内容から、アートや音楽、スポーツ、生活のスキルや社会的なスキルに至るまで、多岐にわたります。さらに、カウンセリングや個別指導、グループ活動なども行われており、子どもたちの心理的なサポートにも力を入れています。
一般的な学校とは異なり、子どもたちが自分で学ぶペースを調整できるので、ストレスを感じずに学習することができます。
フリースクールの種類について
フリースクールには、多様な子どもたちに対応した様々な形態があります。それぞれの形態には、異なる特徴やメリットがあり、子どもの状況や個性に合わせて選ぶことが大切です。
以下では、代表的な4つのタイプについて詳しく解説します。
1. 通学型のフリースクール
「通学型のフリースクール」は、特定の施設に子どもたちが定期的に通い、そこで授業や活動を受ける形態です。
一般的な学校と似ていますが、通学型のフリースクールはカリキュラムが柔軟で、個々の子どもに合わせた学習プランが組まれています。時間割も子どものペースに合わせることが多く、子どもが主体的に学べる環境となっています。
また、少人数制を採用している場合が多く、スタッフとの密なコミュニケーションが可能です。
2. フリースペース型のフリースクール
「フリースペース型のフリースクール」は、子どもたちが自由に集まり、自分のペースで過ごせる場所を提供しています。
このタイプでは、決まったカリキュラムがなく、子どもが興味を持った活動に自由に取り組むことができます。例えば、読書、ゲーム、アート、音楽など、様々な活動を通じて他者とのコミュニケーションを深めることができます。
また、リラックスできる環境が整っているので、決まったカリキュラムにストレスを感じやすい子どもに適しています。
3. 訪問型のフリースクール
「訪問型のフリースクール」は、スタッフが子どもの自宅を訪問して学習支援やカウンセリングを行います。
特に、不登校や引きこもりなどの外出が困難な子どもや、特別な配慮が必要な子どもに適した形態なので、「人見知り」や「場所見知り」をしやすい子どもにとって、訪問型のフリースクールは安心感が高まりやすいです。
また、家庭環境を考慮しながらサポートを行ってくれるので、子どもがより学びやすい環境を整えることができます。
4. 全寮制型のフリースクール
「全寮制型のフリースクール」は、子どもたちが共同生活を送りながら学ぶ形態です。
フリースクールの寮に入り、日常生活の中で他者との協力やコミュニケーションスキルを養い、社会性や自立心を育てることが目的となっています。
学習活動に加えて、食事や掃除などの生活習慣を通じて、子どもたちが自主性を持って行動できるようになることが期待できます。また、寮生活を通じて得られる人間関係や経験は、子どもたちにとって貴重な成長の機会となります。
フリースクールの費用相場について
フリースクールの費用は、提供されるサービス内容や学校の立地、運営形態によって大きく異なります。通学型や全寮制、訪問型など、様々な形態があり、それぞれに応じた費用がかかります。
また、入会金や教材費、特別プログラムの費用など、月謝以外にも多くの追加費用がかかることがあるので、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。
月謝の相場
フリースクールの月謝の相場は、文部科学省の調査結果によると平均3万3千円程度と言われています。ただし、あくまで平均の月謝になるので、学校のタイプや提供されるサービスの内容によって大きく異なります。
参照:文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」
1. 通学型のフリースクール【月謝の相場】
通学型のフリースクールでは、定期的に通学する必要があるため、施設の維持費や授業料が含まれた月謝になります。
月謝の相場は10,000円〜50,000円程度ですが、都市部や充実したカリキュラムを提供するフリースクールでは、さらに高額になることがあります。
2. フリースペース型のフリースクール【月謝の相場】
フリースペース型のフリースクールは、子どもたちが自由に過ごせる場所を提供する形式で、月謝は5,000円〜30,000円程度と、比較的安価であることが多いです。
このタイプのフリースクールでは、特定のカリキュラムが設けられていないことが多く、子どもたちは自分のペースで好きな活動を行うことができます。
3. 訪問型のフリースクール【月謝の相場】
訪問型のフリースクールは、教師やスタッフが定期的に子どもの自宅を訪問し、学習支援や心理的ケアを行う形式です。
このタイプのフリースクールの月謝は15,000円〜70,000円程度と高額になることが多いですが、これは訪問による個別対応や、特別な支援が含まれているためです。
4. 全寮制型のフリースクール【月謝の相場】
全寮制型のフリースクールは、子どもたちが共同生活を送りながら学ぶ形式で、月謝は100,000円〜200,000円以上と、かなり高額になります。
これは、学習指導を始めとした様々なプログラム費用に加えて、寮生活での食費や光熱費、宿泊施設費用などが含まれるためです。
入会金の相場
フリースクールへの入会時には、通常、入会金が必要です。
入会金は初期費用として一度だけ支払うもので、10,000円〜10,0000円前後かかることが多く、平均的な相場は50,000円程度と言われています。
入会金には、入会時の事務手続き費用や設備維持費が含まれていることが多く、フリースクールによってはこの費用を学費の一部として利用することもあります。また、特別な教材やプログラムが含まれている場合もあるため、詳細な費用内訳については事前に確認しておきましょう。
その他にかかる費用の相場
フリースクールでは、月謝や入会金以外にも、さまざまな追加費用がかかることがあります。
例えば、教材費、行事費、施設利用料、特別プログラムの参加費などがあります。
年間の追加費用は、50,000円〜200,000円程度になることが多く、学校によってはさらに高額になる場合もあります。
これらの費用は、子どもたちが利用するサービスや参加する活動によって大きく異なるため、事前に学校からの説明を受けておくことが重要です。
フリースクールの補助金について
フリースクールに通うための費用を軽減するために、自治体や政府からの補助金(授業料の一部を補助する制度、低所得家庭に対する特別支援)が利用できる場合があります。
補助金の申請には、一定の条件が必要であり、申請手続きには時間がかかる場合もあります。
各自治体の教育委員会やフリースクールの窓口で詳細を確認し、早めに準備を進めることが重要です。
フリースクールに通うための代表的な補助金には、以下のようなものがあります。
※これらの補助金を活用するには、事前に申請が必要であり、詳細は各自治体や教育機関の窓口で確認してください。
1. 就学援助制度
就学援助制度は、主に低所得世帯の子どもが学び続けることを支援するために、市町村が提供する制度です。
具体的には、学校給食費、学用品費、通学費、修学旅行費などが補助対象となります。不登校の子どもでも、条件を満たせば利用可能で、自治体によってはフリースクールの学費も補助される場合があります。申請には、世帯収入の証明や、学校からの証明書などが必要です。
2. 教育訓練給付金
教育訓練給付金は、厚生労働省が提供する制度で、職業訓練や再教育を目的とした支援金です。雇用保険の被保険者やその離職者が対象で、指定された教育訓練機関での学びに対して費用の一部が支給されます。
フリースクールがこの指定を受けている場合、訓練費用の20%(上限10万円)が補助されます。条件として、一定の被保険者期間が必要であり、申請には証明書類の提出が求められます。
3. 自治体独自の支援制度
一部の自治体では、自治体独自の支援制度として、不登校の子どもがフリースクールに通うための費用を補助する制度を設けています。
例えば、東京都や大阪府などでは、特定のフリースクールに通う生徒に対して学費補助を行うプログラムがあります。補助金額や申請条件は自治体ごとに異なり、家計状況や子どもの学習状況によって支援内容が決まることが一般的です。
詳細は各自治体の教育委員会で確認が必要です。
フリースクールの補助金の具体例
1. 東京都の「フリースクール等利用者支援事業」
東京都では、2024年からフリースクールに通う小・中学生の保護者を対象に、月額最大2万円の利用料補助を行っています。この制度は、不登校の子どもが対象であり、通っているフリースクールが東京都の要件を満たしている必要があります。申請期間は2024年7月8日から2025年2月28日までで、オンラインまたは郵送で申請が可能です。
参照:東京都ホームページ「フリースクール等利用者支援事業を開始|東京都」
2. 兵庫県明石市の「フリースクール等利用助成金」
兵庫県明石市では、フリースクールの利用料の半額を月額1万円を上限に補助する制度があります。対象となるのは、過去1年間に30日以上学校を欠席した不登校児童生徒です。この助成は、明石市内在住または明石市立小中養護学校に通う生徒の保護者が対象です。
まとめ
今回のコラムでは、フリースクールにかかる費用やその相場について詳しくご紹介しました。フリースクールを選ぶ際には、教育方針やカリキュラム、学校の雰囲気などを十分に考慮し、子どもにとって最適な環境を選ぶことが重要です。ただし、フリースクールの形式によって発生する費用は大きく異なるため、現実的な予算とのバランスも慎重に検討する必要があります。このコラムが、フリースクールを検討されている保護者の方々にとって、有益な情報となれば幸いです。
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