私立中学の学費ってどのくらいかかる?|学費から支援制度まで紹介!

公開日:2025年2月25日

このコラムでは、私立中学に進学した場合の学費や学費以外にかかる費用について詳しくご紹介します。また、公立中学校との比較、授業料軽減の各種支援制度、私立中学校に進学するメリット・デメリットについても解説します。

私立中学の学費の全体像

私立中学の学費は「高い」「負担が大きい」というイメージがつきものです。しかし、その金額には地域や学校ごとに違いがあり、家庭に合わせた選択肢も少なくありません。
ここでは、私立中学の学費の平均額、内訳、さらには地域や学年ごとの違いについて詳しく見ていきます。まずは、進学の準備を進める上で必要な基本情報を押さえましょう。

1. 私立中学の学費の平均額

私立中学の学費は、文部科学省の調査によると、1年間で平均約150万円程度とされています。
この金額には、授業料だけでなく、施設費や教材費、制服代といった費用も含まれます。
一方、公立中学では、主に給食費や教材費などを含めて年間50万円程度とされているため、私立中学の学費は公立の2倍から3倍に相当します。

また、地域による違いも顕著です。特に首都圏や大都市圏では私立中学の学費が平均を大きく上回ることも多く、年間200万円を超える学校も少なくありません。
一方、地方では比較的学費が抑えられている傾向があり、年間100万円以下で通える学校も存在します。

参照:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査の結果について」

2. 私立中学の学費の内訳

私立中学の学費は、授業料、施設費、教材費、その他の費用という複数の項目で構成されています。各項目ごとにかかる費用の詳細を理解しておくことで、計画的な準備が可能になります

授業料

授業料は学費の中で最も大きな割合を占めており、年間50万から80万円程度が一般的です。
学校によってはこれを超える場合もあり、特に進学実績や教育環境が整った学校ほど高額になる傾向があります。

施設費

施設費は年間約20万円程度が目安ですが、最新設備を備えた学校や、特別な教育環境を提供する学校ではさらに高額となることがあります。

教材費と行事費

教材費や行事費は、年間10万から20万円程度が一般的です。
教科書だけでなく、副教材や学校行事(修学旅行、キャンプなど)の費用も含まれるため、事前に詳細を確認しておくことが重要です。

その他の費用

制服代や学校指定の靴、体操服などの購入費用が入学時にまとまって発生します。
さらに、学校によっては任意の寄付金やPTA会費などが必要になる場合もあります。

3. 学年ごとの学費の違い

私立中学では、学年によって学費が異なることが多いです。特に1年生では、入学金や制服代、教材費など、初年度特有の費用が加わるため、他の学年と比べて総額が高くなるのが一般的です。

初年度(1年生)の費用

1年生では、入学金として20万〜30万円程度が必要になることが多く、さらに制服代や靴、体操服、通学カバンなどの費用が加算されます。
これらの初期費用は、一度に発生するため、事前に計画的な資金準備をしておくことが重要です。

2年生、3年生の費用

2年生や3年生では、授業料や施設費などの基本的な費用は大きく変わりません。
ただし、特別な行事が予定されている場合には、それに伴う費用が追加されることがあります。
例えば、修学旅行では10万円から20万円程度、特別授業や模試の費用が数万円単位で発生する場合があります。
これらは学校によって異なるため、入学前にスケジュールや行事内容を確認しておくと安心です。

4. 都市別・学校別で私立中学の学費に差はある?

私立中学の学費は、地域や学校の特色によって大きな差があります。家庭の状況や教育方針に合わせた学校選びをするためには、都市別や学校別の学費傾向を理解することが重要です。

都市別の学費の違い

首都圏や関西圏といった大都市圏では、私立中学の学費が高額に設定されているケースが多く、年間200万円を超える学校も珍しくありません。
これは、教育内容の質やカリキュラムの充実度、最新の設備を備えた校舎などが反映されているためです。
例えば、進学実績が豊富な学校や、特別なプログラム(国際バカロレアや英語特化カリキュラムなど)を提供している学校が該当します。

一方、地方の私立中学では、年間100万円前後の学費に抑えられている学校も多く見られます。地域の保護者の経済的負担を考慮した費用設定がなされており、教育環境や設備が首都圏に劣らない学校も増えています。このため、地方に住む保護者にとっては、比較的負担が軽減される選択肢となることが多いです。

学校別の学費の違い

同じ地域内でも、学校の特徴や教育方針によって学費には差があります。
例えば、難関大学への進学を重視した進学校や、英語や国際教育に力を入れている学校では、年間の授業料や施設費が高額になる傾向があります。
これらの学校では、特別な講師を招いた授業や、長期の海外研修プログラムなどが提供されることもあり、これが学費に反映されています。

一方、地域密着型の学校や伝統校では、比較的学費が抑えられている場合もあります。こうした学校では、教育内容や行事が地域文化に根ざしていることが特徴です。

私立中学と公立中学の学費を比較

私立中学と公立中学の学費は大きく異なります。
公立中学は学費の負担が少ない一方で、私立中学は授業料や施設費をはじめとするさまざまな費用がかかるのが特徴です。
ここでは、初年度にかかる学費、年間学費、そして授業料以外にかかる費用について詳しく比較し、それぞれの違いを明らかにします。

1. 初年度にかかる学費

私立中学と公立中学では、入学初年度にかかる費用に大きな差があります。
私立中学では、入学金が約20万〜30万円程度かかるのが一般的です。さらに、制服代や教材費なども加わり、初年度に必要な学費総額は平均して40万円から60万円程度上乗せされます。
一方、公立中学では入学金が不要で、制服代や教材費も比較的安価で済むため、初年度の費用は10万円から20万円程度とされています。

また、私立中学では入学前に一定額の寄付金を任意で求められることがある場合もあり、この点も公立中学には見られない特徴です。

2. 年間の学費

年間の学費でも私立中学と公立中学の差は明らかです。
私立中学では年間の授業料が50万〜80万円程度とされ、施設費や教材費を含めると総額で120万〜150万円程度かかるのが平均的です。
一方、公立中学の年間学費は授業料が無料であるため、施設費や教材費を含めても50万円前後に抑えられることが多いです。

私立中学では、学校ごとに学費の設定が異なりますが、公立中学は全国的にほぼ同水準の学費となっており、地域による差はあまり見られません。この点も私立中学と公立中学の特徴的な違いといえるでしょう。

3. 授業料以外にかかる学費

授業料以外の費用においても、私立中学と公立中学には差があります。
私立中学では、施設費として年間20万円前後、教材費や行事費として年間10万〜20万円程度が必要です。また、学校によっては寄付金を求められる場合があります。
さらに、部活動やクラブ活動が活発な学校では、これに関連した費用が追加されることもあります。
一方、公立中学では施設費や教材費が比較的安価で、年間5万〜10万円程度に抑えられます。ただし、公立中学でも部活動や修学旅行の費用は別途かかるため、注意が必要です。

学費以外にかかる費用

学校に通う上で必要な費用は、授業料や学費だけではありません。
塾や予備校への通学、部活動、校外行事や修学旅行、そして通学にかかる費用など、追加で発生するさまざまなコストも計算に入れる必要があります。
ここでは、学費以外の主な費用について詳しく解説します。

1. 塾や予備校の追加コスト

私立中学・公立中学に通う場合でも、多くの家庭で塾や予備校の費用が発生します。
ただし、その必要性や費用には学校の教育方針や家庭の進学目標によって違いがあります。

私立中学のケース

私立中学では、学校のカリキュラムが充実しているため、学校の授業だけで十分と感じる家庭も少なくありません。しかし、難関高校や大学を目指す場合には、学校外での学習サポートが必要とされることもあり、塾・家庭教師に通う生徒も多くいます。
年間の塾代は月謝や教材費を含めて約20万~50万円が目安ですが、通塾の頻度や塾の種類(進学塾、個別指導など)によって変動します。

公立中学のケース

一方、公立中学に通う生徒の場合は、学校の授業だけでは学力向上や受験対策が十分でないと感じるケースが多いため、塾や家庭教師への依存度が高くなる傾向があります。その結果、通塾の頻度が増え、年間費用が私立中学よりも高額になる場合もあります。
特に受験学年になると、模試や特別講習の費用が加算されるため、塾代が50万円を超える家庭も珍しくありません。

効果的なテスト勉強の方法についてもっと知りたい方はこちら
「家庭教師と塾、結局どっちが安い??|かかる料金を徹底比較!」

2. 部活動にかかる費用

部活動にかかる費用も、学費以外の重要な出費項目の一つです。
公立中学と私立中学では、部活動費用に大きな違いがある場合があり、部活動の種類や活動内容によっても費用が変動するため、事前に十分な確認が必要です。

私立中学の場合

私立中学では、部活動の種類や活動内容がより多様で、費用が高額になる場合があります。
特に、スポーツ系の部活動では専用の道具やユニフォームの購入、遠征費、トレーニング施設の使用料などが必要となり、年間で10万円を超えるケースもあります。
また、部活動専用のコーチが常駐している場合には、その指導費用が部費に含まれることがあります。
文化系の部活動でも、大会参加費や特殊な費用が発生する場合があります。
例えば、吹奏楽部では楽器の購入やメンテナンス費用が必要になることがあり、美術部では画材の費用や展示会の出展費が発生することもあります。

公立中学の場合

公立中学では、部活動費用が比較的低く抑えられるのが一般的です。
年間の費用は1万円から3万円程度で、これには部費や大会参加費、練習用具代などが含まれることが多いです。
ただし、スポーツ系の部活動では、個人で購入する道具(ラケット、シューズ、ボールなど)や遠征費が別途必要になる場合もあります。

3. 校外行事や修学旅行の費用

校外学習や修学旅行は、学費以外で発生する大きな費用の一つです。これらの行事は、学校によって内容や費用が異なります。
私立中学と公立中学では、その特徴や費用感にも違いがあります。

私立中学の場合

私立中学では、学校独自の教育方針に基づいた多様な校外行事が行われることが多いです。
例えば、海外研修やスキー教室、キャンプなどのイベントが頻繁に企画されることがあります。これらの行事は、特別な体験やスキルの習得を目的としており、費用も十数万円から数十万円に上ることがあります。
特に、海外研修では航空券や滞在費が加わるため、費用がさらに高額になることがあります。

公立中学の場合

一方、公立中学でも修学旅行や校外学習が行われますが、内容や頻度は私立中学に比べて比較的シンプルです。
修学旅行は国内が主流で、費用は3万円から10万円程度が一般的です。また、公立中学の校外行事は地域の施設や近隣の観光地を利用することが多く、参加費用が低く抑えられる傾向にあります。
ただし、一部の学校ではスキー教室や特別な宿泊行事が組まれることもあり、その場合は追加費用が発生します。

4. 通学費用

通学にかかる費用は、学費以外の重要な出費項目の一つです。
通学手段や学校との距離に応じて、大きな費用差が生じるため、学校選びの際にはしっかりと考慮する必要があります。

私立中学の場合

私立中学では、自宅から学校までの距離が遠いことが多く、公共交通機関を利用する生徒が多い傾向にあります。
主に利用されるのは電車やバスで、定期券代として月5,000円から1万円程度が一般的です。つまり、年間約6万円から12万円の通学費用を見積もる必要があるでしょう。

公立中学の場合

公立中学では、学区内通学が原則となっているため、徒歩や自転車で通学する生徒がほとんどです。このため、通学費用はほぼ発生しないか、必要であっても自転車の購入やメンテナンス費用程度に限られます。

私立中学に通うメリット・デメリット

私立中学への進学には、質の高い教育や充実した施設といった魅力がありますが、一方で、公立中学と比べて費用や通学の負担などの課題もあります。
ここでは、私立中学に通うことのメリットとデメリットをそれぞれ詳しく解説します。

メリット 1:質の高い教育環境

私立中学の大きなメリットの一つは、質の高い教育環境が整備されている点です。
多くの私立中学校では、教育の質を高めるための取り組みがさまざまな形で実施されています。

1. 少人数制のクラスと個別指導

私立中学では、少人数制のクラス編成を採用している学校が多く、一人ひとりの生徒に対するきめ細やかな指導が可能です。
教員が生徒の個性や学力に応じた指導を行うため、理解度や学習意欲の向上が期待できます。

2. 専門性の高い教員と高度なカリキュラム

私立中学では、専門分野に精通した教員が授業を担当するケースが多く、深い知識や実践的な指導が提供されます。
また、大学附属校や進学校では、高校や大学受験を見据えた先進的なカリキュラムが整備されています。例えば、受験に必要な基礎学力を効率よく習得できる授業運営や、科目ごとの特化指導が行われます。

3. 独自のプログラムと将来の選択肢の拡大

私立中学では、公立中学では提供が難しい独自のプログラムが充実しています。こうしたプログラムにより、生徒の興味や将来の可能性を広げることができます。

・英語教育の充実

ネイティブ講師による授業や留学プログラムを通じた実践的な英語力の育成。

国際交流プログラム

異文化理解やグローバルな視点を養うため、海外研修や国際的な交流イベントを実施。

専門性のある授業

理系教育や芸術教育など、特定分野に特化した授業。

メリット 2:設備や施設が充実している

私立中学のもう一つの大きなメリットは、充実した設備や施設です。
教育や部活動を支える環境が整っていることで、生徒が学びや活動に専念できる条件が提供されています。

1. 学業を支える先進的な設備

多くの私立中学では、最新の教育設備が整っています。

理科室や実験設備

科学的な探究心を育てるため、最新の実験機器を備えた理科室を設置。

ICT(情報通信技術)の導入

一部の学校では全生徒にタブレット端末を配布し、オンライン教材やデジタルツールを活用した授業を展開。こうした環境は、生徒のITスキル向上にも寄与します。

図書館

専門書や多読用の本が揃った充実した図書館を備え、自主学習の支援が可能。

2. 運動や部活動を支える施設

運動場や体育館といったスポーツ関連の施設も私立中学では高い水準が確保されています。

体育館や屋内プール

天候に左右されずに活動できる施設を備えた学校も多くあります。

広い運動場や専用グラウンド

部活動や体育の授業が充実する環境がある。

専門的な設備

テニスコートや弓道場など、特定の競技に特化した施設を完備している学校も存在します。

3. 快適な校舎デザイン

生徒が快適に過ごせるよう、校舎全体のデザインや環境にもこだわりが見られるのが私立中学の特徴です。

  • 明るく開放的な校舎設計や、自習スペースの充実。
  • 空調設備やセキュリティシステムの完備。

メリット 3:豊富な課外活動

私立中学の大きな魅力の一つは、充実した課外活動の選択肢が豊富に用意されている点です。生徒一人ひとりが、自分の興味や関心に合った活動を通じて、多角的な成長を目指せる環境が整っています。

1. 多岐にわたる部活動と活動内容

私立中学では、部活動の種類が非常に多岐にわたります。

スポーツ系部活動

サッカーやバスケットボールといった一般的な競技に加え、フェンシングやアーチェリーなど、特定の学校でしか体験できない競技も選択可能。

文化系部活動

吹奏楽部や美術部、演劇部など、趣味や才能を伸ばす場を提供。

特殊な部活動

ロボット研究部やプログラミング部など、最先端の技術に触れる活動も増加傾向。

2. 独自のプログラムで広がる経験

私立中学では、学校独自の特色を生かしたプログラムが展開されています。

地域や国際交流

地元企業や団体と協力したボランティア活動、あるいは海外留学・研修プログラムの実施。

課外講座

放課後や週末に、専門分野を深めるための講座が開講されることもあります。キャンプやフィールドワーク:自然体験や野外活動を通じて、協調性や問題解決能力を育成します。

3. 本格的な指導体制

私立中学の課外活動は、専門的な指導者の存在が大きな特徴です。

指導者の質

外部から専門家を招いて指導を受けられる機会が多い。

大会や成果を重視した活動

部活動の一環として、全国大会や国際大会を目指した本格的な取り組みが可能。

将来へのステップ

一部の活動では、高校や大学での進路選択に直結するスキルや経験を得られるケースもあります。

デメリット 1:公立中学に比べて学費が高額

私立中学の進学を検討する際に、最も大きな課題となるのが学費の負担でしょう。

1. 公立中学との費用差

公立中学では、義務教育として授業料が無償化されているため、主に教材費や部活動費などのわずかな出費に留まります。
一方で、私立中学では以下のような費用が必要です。

学費:年間100万~150万円程度(授業料、施設費を含む)。
追加費用:教材費や課外活動費が年間20万~30万円程度。これにより、私立中学に通う場合、総額で公立中学の数倍に上る出費が予想されます。

2. 初年度の負担

特に入学初年度は、次のような費用がまとまって発生するため、他の学年に比べて負担が大きくなります。

入学金:20万~30万円程度
制服代:約5万~10万円
その他:備品購入や一部学校での寄付金。

デメリット 2:教育方針が合わない可能性がある

私立中学はそれぞれ独自の教育方針を持っていますが、その方針が必ずしも生徒や家庭の価値観に合うとは限りません。

1. 学校ごとの教育方針の多様性

私立中学では、学校ごとに特色ある教育方針が採用されています。これらの要素が生徒や家庭の希望と一致しない場合、通学を続けることが難しくなることがあります。

・厳格な校則

規律を重視する学校では、細かい校則が設けられており、生徒や保護者にとって負担に感じる場合があります。

・宗教教育

宗教に基づいた教育を行う学校もあり、その内容が家庭の価値観と相容れない可能性があります。

2. 指導内容と生徒の相性

特に進学校の場合、受験対策に特化した指導が行われることが多く、以下のような問題が生じる場合があります。

自由度の低さ

学びの自由や創造性を重視する生徒にとって、受験対策中心のカリキュラムは窮屈に感じられることがあります。

過度な負担

ハイレベルな指導についていけない場合、精神的なストレスを抱えるリスクもあります。

デメリット 3:通学の負担が大きい場合がある

私立中学では、自宅から遠方の学校を選ぶケースが多く、通学にかかる時間や費用が大きな負担となる場合があります。

1. 通学時間の長さ

私立中学では、学校の選択肢が広がる一方で、以下のような問題が発生することがあります。

長時間の移動

電車やバスを利用した通学が必要な場合、毎日の移動時間が片道1時間以上かかることも珍しくありません。

疲労の蓄積

長時間の通学は、肉体的な疲労や精神的なストレスを引き起こしやすく、学習や生活リズムに悪影響を及ぼす可能性があります。

学習時間の減少

通学に多くの時間を取られることで、家庭学習や自由時間が削られる可能性があります。

生活リズムの乱れ

早朝や夜遅くの通学が日常化すると、睡眠不足や生活リズムの崩れにつながるリスクがあります。

2. 通学費用の負担

私立中学への通学では、公共交通機関の利用が主流となるため、定期券代だけでも年間で6万〜12万円程度が一般的で、特急や新幹線を利用する場合にはさらに高額になります。

授業料の軽減につながる支援制度

私立中学への進学を考える際、学費の高さが大きな課題となることがあります。
しかし、国や自治体、学校独自の支援制度を活用することで、経済的な負担を軽減することが可能です。
この章では、東京都や各自治体の助成金制度、学校独自の奨学金について詳しく解説します。

1. 東京都私立中学校等授業料軽減助成金(東京)

東京都では、私立中学の授業料を軽減するための助成制度が整備されています。
この制度は、所得に関わらず、所定の要件を満たすと年額最大10万円の助成を受けられるものです。申請方法については、所定の月に在学校へお知らせが来るため、気になる方は学校へ問い合わせてみましょう。

参照:公益財団法人東京都私学財団「私立中学校等授業料軽減助成金事業」

2. 学校独自の奨学金制度

多くの私立中学では、独自の奨学金制度を設けています。
これらの制度は、家庭の経済状況や生徒の学業成績、またはスポーツや文化活動での実績などに基づき、授業料の一部または全額を免除する仕組みです。
例えば、特に優秀な成績を収めた生徒や、特定の分野で高い評価を受けた生徒が対象となる場合があります。
奨学金の内容や選考基準は学校ごとに異なるため、事前に確認しましょう。

3. 自治体による助成制度

各自治体でも、私立中学に通う生徒の授業料を軽減するための支援が行われています。
ここでは、関東地方の主要な自治体が実施している制度を例に挙げて説明します。

埼玉県:父母負担軽減事業補助金

埼玉県では、私立中学の授業料を軽減するために、要件を満たす場合に最大33万6千円の補助金を受けられる制度です。詳細については下記をご参照下さい。

参照:埼玉県「小学校・中学校・中等教育学校(前期課程)リーフレット」

神奈川県:私立学校生徒学費緊急支援補助金

神奈川県では、家庭の経済状況が急変した場合に、私立中学の授業料を支援するための補助金制度を設けています。
特に、失業や収入の大幅な減少など、予測できない事態に直面した家庭に対して支援を行う制度として活用されています。詳細については下記をご参照下さい。

参照:神奈川県「私立学校生徒学費緊急支援補助金について」

千葉県:私立小中学校家計急変世帯授業料軽減事業

千葉県では、国の就学支援金制度の他、経済的な理由により授業料等の納付が困難な場合に利用できる 授業料減免補助制度や、奨学のための給付金制度等を行っています。
支給対象や条件は詳細に定められていますが、申請が通れば授業料の一部が補助され、経済的負担を軽減することができます。

参照:千葉県ホームページ「令和6年度私立高等学校等授業料減免制度」

参照:千葉県ホームページ「学費等の助成制度(奨学金制度)」

参照:千葉県ホームページ「千葉県私立高等学校等奨学のための給付金(家計急変世帯への支援)」

茨城県:私立中学校等授業料軽減事業

茨城県では、私立中学の授業料を軽減するために、要件を満たす場合に最大33万6千円の補助金を受けられる制度です。詳細については下記をご参照ください。

参照:茨城県教育委員会「私立学校向けの軽減制度」

まとめ

私立中学への進学は、質の高い教育、充実した施設、幅広い課外活動といった多くのメリットを提供しますが、学費や通学の負担といった課題も避けて通れません。
ですから、進学後の生活や学費の支払いを具体的にイメージし、費用面での計画をしっかり立てることが重要です。お子さんの未来に向けた第一歩を、しっかりと支える準備を進めていきましょう。

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