高校の「学科」にはどんな種類があるの?
これまでは、いろいろな教科を広くまんべんなく学べる「普通科」が主流となっていました。しかし現在では、「学べる内容」や「学ぶ方法」の違う学科が存在します。自分がどんな高校生活を送りたいのかをよく考えて、学科を選ぶとよいでしょう。また、ここに紹介する他にも、さまざまな学科やコースがあります。自分で調べたり、学校の先生やマスター本部に聞いてみましょう。
普通科
中学と似た時間割でいろいろな教科を「広く均等に」学ぶ
普通科の授業は、国語、英語、数学、理科、地理歴史・公民、保健体育、芸術、家庭、情報などを中学校と同じような時間割で学んでいきます。いろいろな教科に触れられるので、「まだ自分の将来が決められない」「いろいろな可能性を探してみたい」という人におすすめです。
特定教科重点学科
外国語、理数科など 特定教科の実力を高めたい人へ
数学や英語など、特定の分野に自信がある人、難関大学への進学を考えている人にピッタリの学科です。授業が進むスピードが速く、高校3年生の初めごろには、すでに大学受験対策として演習問題などを行うところが多いです。その分、外国語や理数系など特定教科の授業が普通科よりも多く、自分の実力をのばすことができます。
専門学科
社会に出てから役立つ「技術」が身につけられる
食品科、機械科、看護科など、社会に出てから役立つ資格や技術が身につけられる学科のほか、音楽科、芸術科など、芸術的な専門領域を学ぶ学科などがあります。卒業後は、学んだ分野の職に就いたり、またはその道を究めるために、大学や専門学校に進む人が多いです。
総合学科
自分の興味で科目が選べる
公立校に多く、「普通科」と「専門学科」の両方の科目を学ぶことができます。科目も、自然科学や環境、国際、スポーツ、アート、ビジネスなど多彩。自分が学びたい科目を選び、それぞれの生徒が違う時間割で授業を受けるため、基本的に「単位制」となっています。