東京都  入試の仕組み 超・早わかり

推薦入試

1 推薦入試とは？

「調査書（内申書）」の評価が主で、そのほかに面接や小論文、推薦書などで合否が決まる試験のことです。
東京都では、公立高校でも推薦入試を行っています。一般的には、試験当日に教科の筆記試験がないことが多いです。
しかし、都内の私立校では、難関校や上位校の場合「適性検査」と称して学力検査を行うところが多く、気は抜けません。
推薦入試は、一般入試よりも早い時期に行われるので、推薦が不合格でも一般入試で再挑戦ができるというメリットもあります。

2 推薦入試の種類

内容や名称は色々ありますが、例えば私立校の場合、合格したら必ずその高校に入らなければならない「単願」が基本です。また、第一志望（公立）が合格したときにはそちらに入れる「併願」が可能なところもあります。ただし、対象は千葉県・埼玉県などの中学生で東京都・神奈川県の中学生は出願できません。そのほか推薦入試の種類には、スポーツに秀でた生徒が対象の「スポーツ推薦」、ある分野で優秀な成績を収めた生徒が対象の「一芸推薦」などもあります。

3 推薦入試を受けるには？

自分の中学校の先生に「推薦入試を受けたい」と相談して、先生が了解すれば受けることができます。原則として、在籍している中学校の校長による推薦書が必要です。ただし高校ごとに、内申の数値や出欠席の状況などの「推薦の基準」が違いますので、まずは先生などに確認してみましょう。

一般入試

1 一般入試とは？

試験当日に行われる「学科試験」の結果を主に、合否が決まります。（内申書の評価も選定には加わります）。公立校は５教科（英語・数学・国語・社会・理科）で、私立は３教科（英語・数学・国語）にプラスして、面接が行われることが多いです。
東京都の一部の公立高校では、学力検査問題を独自に作成していることもあります。
また、令和4年度より「ESAT-J」という英語スピーキングテストの導入も開始されており、都立高校入試の評価に反映されます。

2 一般入試の主な優遇制度

専願優遇措置

「合格したら必ずその学校に入学する」と約束して願書を出すと、入試の得点に加点されるなどの優遇措置がとられます。

併願優遇措置

東京都・神奈川県の中学生が対象です。「公立高校の第一志望に合格できなかった場合には、必ず入学する」と約束した場合に、入試の得点に加点されるなどの融通措置がとられます。

3 公立 第一次募集・第二次募集と分割前期募集・分割後期募集の違いは？

都立高校の一般入試には、大きく分けて次の2パターンがあります。

A.第一次募集・第二次募集

それぞれの募集で人数は決まっておらず、第一次募員で「入学手続きをした人が定員に達しなかった場合」に、第二次募集が行われます。よって、第一次募集で定員に達した場合は、第二次募集は行われません。

B.分割前期募集・分割後期募集

あらかじめ、前期と後期で募集人数を分割して決めています。前期で「入学の手続きをした人」の人数に関わらず、後期の募集は必ず行われます。

東京都の入試についての
詳しい情報

参照：東京都教育委員会「入試Ｑ＆Ａ」

令和7年度 東京都立高校入試日程

1 推薦入試

2 一般入試

参照：東京都教育委員会「令和７年度東京都立高等学校入学者選抜の日程について」

令和7年度 東京都立高校調査書（内申書）

東京都の内申点換算方法は、
・中学3年生の成績のみが対象となる
・技能4科目の成績は2倍で計算する
が特徴となります。

東京都 内申点計算機